妊娠超初期は便秘になる?着床が原因?辛い時の解消法も紹介!

【医師監修】「この便秘は生理前だから?それとも妊娠した?」「妊娠と便秘って関係あるの?」妊活中はちょっとした体調の変化も気になりますよね。そこで今回は、妊娠超初期に体の中で起こる変化から、妊娠超初期に便秘になる原因を紐解き、その解消法までをご紹介します。

( 7ページ目 )
Commentator
|
専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
> プロフィール詳細
Contents
目次
  1. 妊娠超初期は便秘になる?
  2. 生理前と症状が似ている妊娠超初期
  3. そもそも妊娠超初期っていつのこと?どんな時期?
  4. 妊娠超初期に体の中で起きていること
  5. 妊娠超初期に赤ちゃんは感じる?自覚症状は出るの?
  6. 妊娠超初期の便秘は着床が原因?
  7. 妊娠超初期は生理前に似ている?
  8. 妊娠超初期の便秘と生理前の便秘は見分けられる?
  9. 妊娠超初期の便秘が辛い時の解消法
  10. 妊娠超初期なら便秘がつらい時に薬を飲んでもいい?
  11. 食生活を見直す
  12. 適度に運動する
  13. 質の良い睡眠をしっかりとる
  14. 大切な妊娠超初期に便秘がストレスになる前に

その理由は、6時間以上の睡眠をとるとモチリンという成分が分泌され蠕動運動を活発にしてくれるから。この成分は6時間以上の空腹状態でリラックスしている時に分泌されます。つまり睡眠時がもっとも分泌されやすいということです。

副交感神経とモチリン両方から蠕動運動を活発にするには、6時間以上の睡眠が効果的と言えるでしょう。(※6)

寝る前はスマホやパソコンを控える

人の睡眠に大きく関わっている物質はメラトニンです。メラトニンは睡眠を促す物質で暗い場所にいると分泌の量が増えます。夜に眠たくなるのはメラトニンが分泌されるからです。逆に強い光を浴びると脳は昼間だと勘違いしメラトニンの分泌は減少、目が覚めてしまいます。

出典:https://www.pinterest.jp/pin/273241902380598931/

スマートフォンやパソコンからは、とても強く明るい光が出ています。この光を浴びるとメラトニンの分泌量が減り、なかなか眠ることができない状態になってしまうのです。また、スマートフォンやパソコンで情報収集すると脳は活性化されます。これも入眠を妨げる原因になります。

眠る前の時間に気になることをつい調べたくなりますが、良い睡眠をとって蠕動運動を活性化させ便秘を解消したいのであれば、寝る前にスマートフォンやパソコンを見る習慣は改めた方がよいでしょう。

カフェインの効果は4時間続く

maoさん(@mqo125)がシェアした投稿 -

目覚まし代わりにコーヒーなどのカフェインを摂る方も多いのではないでしょうか。ご存知の通り、カフェインには覚醒作用があります。効果を発揮し始めるのは飲んでから約30分後。それから4時間は効果が続きます。(※7)

カフェインが含まれている飲み物は、コーヒー、紅茶、緑茶、コーラ、ココアなどがあります。こうした飲み物は寝る前に飲まないように注意しましょう。

出典:https://www.pinterest.jp/pin/832251206135242040/

どうしても飲みたい場合は就寝の4時間以上前に飲むか、カフェインレスタイプのものを選ぶとよいでしょう。カフェインレスのコーヒーや紅茶はスーパーマーケットなどでも手軽に手に入れられ、美味しいものが多いです。カフェインの入った飲み物を我慢することで逆にストレスをためてしまうのであれば、カフェインレスタイプのものを用意するのもいいかもしれませんね。

(ただし妊娠中のカフェインの摂取は慎重になる必要があります。以下の記事も参考にしてください)

妊婦はコーヒーをどれほど飲んでいい?妊娠初期のカフェインは要注意!

大切な妊娠超初期に便秘がストレスになる前に

赤ちゃんを心待ちにしている妊活中の夫婦にとって妊娠超初期というのは不安と期待が入り混じり、些細な体調の変化も気になってしまうデリケートな時期ですよね。さらにもし妊娠していたら、お腹の赤ちゃんにとってもとても大切な時期になります。できる限りストレスや不安なく過ごしたいと思うでしょう。

とはいえ着床が原因で便秘になることもあるのがこの時期。辛い便秘に悩んだら自己判断で市販の便秘薬を飲むことは控え、今回ご紹介したような薬の服用以外の方法で対処しましょう。便秘がストレスになってしまう前に「便秘かな」と思ったら安全な方法でできるだけ早く対処することをオススメします。

カズヤ先生

産婦人科医

ストレスは、胃腸への悪影響を及ぼします。 ストレスにより過敏性胃腸炎(便秘、下痢を呈する)になることもあり、倦怠感、不安、不眠、頭痛、頻尿、発汗、動悸などの症状を伴います。 活発かつ健康的な腸管運動をキープするためにもできる限りストレスを溜め込みないようにしましょう。