【医師監修】妊娠23週の妊婦・胎児の状態は？症状と注意点！エコー写真の画像も！

妊娠23週の妊婦さんが最も恐れているのが体重測定です。妊娠中期に入るとどうしても体重が増えやすくなります。正常な範囲内での増加なのかを測定します。血圧の測定も行い、妊娠高血圧症候群の可能性を見ていきます。他には、腹囲と子宮底長の測定とむくみの判定を行います。むくみの判定は、看護師さんが足を触ってチェックします。(※5)

いずれも妊婦さんと胎児の健康のために計測しますので、結果を受け止め、もし問題があるようであれば改善していくことが大切です。

妊娠23週目頃には、「糖負荷試験」という検査を行うことが多いです。これは、妊娠糖尿病になっていないかを見極めるための検査です。

まず採血を行い、75gのブドウ糖が入った飲み物を飲みます。この飲み物を飲んでから1時間後と2時間後に再度採血を行い、ブドウ糖が入った飲み物を飲む前と飲んだ後の血糖値の変化を見ます。この検査で問題があると判断された場合、さらに多い量のブドウ糖が入った飲み物で詳しく検査することになります。

妊娠糖尿病にかかってしまうと、巨大児の可能性が出てきたり、切迫早産になってしまうこともあります。妊娠糖尿病と診断されると、食事指導を受けることになります。妊娠糖尿病と診断される前から、食事に気を付けて過ごすとよいでしょう。

妊娠糖尿病については、次の記事で詳しくご紹介しています。

数ある妊婦健診の検査項目で、最も楽しみにしている方が多いのが超音波検査（エコー）です。23週目では胎児の様子をエコーで見ることは、4週間に1度のチャンスです。胎児が大きく成長した姿に驚く妊婦さんも多いでしょう。

エコーを見て逆子の状態でもこの時期には問題はありません。胎児はお腹の中で元気いっぱいに動いており、頭を上にしたり下にしたりと胎児の向きは頻繁に変わっています。普段の生活でも、胎動を感じる位置で逆子かどうかを感じ取ることもできるかもしれません。

体調の安定している妊娠23週目ですが、マイナートラブルを抱える妊婦さんはたくさんいます。人によって不調のでるところはさまざまです。そんな23週目の妊婦さんに起こりやすいマイナートラブルについてご紹介します。

妊娠23週目からは手足にむくみを感じ始める妊婦さんが出てきます。むくみは特に、働いている妊婦さんに多く見られます。妊娠中は血液量が増えますが、腎機能の水分代謝の働きが追い付かなくなると皮膚組織に余分な水分を溜め込んでしまい、むくみが生じます。身体が冷えると巡りが悪くなり、むくみやすくなるようなので、身体を冷やさないことも重要です。

むくみの予防には、塩分を控えることと疲労を溜めないということが有効です。なるべく同じ姿勢を続けずに、時々身体を動かしたり、手足を揉みほぐすなどして対処しましょう。足のむくみには、寝る時にクッションなどで足を少し高くして寝たり、着圧ソックスがおすすめです。また、むくみに効果のある飲み物として、タンポポ茶やごぼう茶、とうもろこしのひげ茶があります。気になる方はぜひ試してみてください。