【医師監修】妊娠23週の妊婦・胎児の状態は？症状と注意点！エコー写真の画像も！

妊娠23週目は、妊娠高血圧症候群にかかりやすくなってきています。この時期から妊婦健診が2週間に1度となるのは、妊娠高血圧症候群のリスクが高まることも一つの理由です。妊娠高血圧症候群の特徴は、手を握るのが困難になるほどのひどいむくみがあったり急激に体重が増加するといったことが挙げられます。尿蛋白が陽性かつ高血圧であることで診断されます。

妊娠高血圧症候群にかかると、常位胎盤早期剝離が起こったり、胎盤がうまく機能せずに胎児発育不全に陥ったりします。妊娠高血圧症候群を予防するために、塩分の使用を控えたり、質のいい睡眠を取ったり、運動を日ごろから行うなど、健康的な生活を心がけるようにしましょう。

胎児の体重が急速に増加するとともに、妊婦さんの体重も増えやすくなっています。体重が増えすぎてしまうと、妊娠糖尿病にかかりやすくなったり、先にご紹介した妊娠高血圧症候群のリスクも高まります。健康な赤ちゃんを元気に出産するために、妊娠23週から体重管理をしっかりと行いましょう。

妊娠23週目の妊婦さんは、1週間の体重増加は0.3～0.5kgまでに抑えるようにしましょう。ひと月では約1.5～2kgまでを目安に体重管理をするとよいでしょう。毎日体重を計ることで、食事を調節し体重増加を抑えることができます。

体重管理について詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてみてください。

体重管理には、食事の内容も重要になってきます。揚げ物や甘いスイーツはもちろん太りやすくなりますし、赤ちゃんの栄養にはなりません。野菜を多めに摂れば食物繊維を摂取できますし、お魚や鶏肉をグリルにすれば、良質なタンパク質を摂取できます。むくみを感じる方は、利尿作用のあるスイカやきゅうりなどを摂るとよいでしょう。素材はもちろんのこと、調理法にも着目してよりヘルシーな食事を心がけましょう。

妊娠中の食事について詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてみてください。

身体を動かすことでカロリーを代謝することができますし、気分転換にもなります。また、身体にむくみがあると体重も増えますので、運動をすることで身体の巡りがよくなり、むくみも軽減していきます。むくみと同様、便秘になると体重は増えますので、便秘を解消するのもおすすめです。運動は、腸の蠕動（ぜんどう）運動を助けて排便を促します。

妊婦さんのおすすめの運動としては、ウォーキングやマタニティヨガ、マタニティスイミング、マタニティビクスなどがあります。ご自身に合った運動をぜひ取り入れてみてください。

マタニティスイミングは便秘にも効果があるようですね。マタニティスイミングは助産師さんや看護師さんなどの専門的知識をもった方がサポートしてくれるので安心です。