妊娠後期の頭痛！痛みの種類と原因・対処法！妊娠中毒症の可能性も？

妊娠後期には水分不足が原因で頭痛が起こることもあります。水分不足は血液の流れを悪くするため、脳貧血による頭痛を招きかねません。妊娠中は代謝も上がり、水分不足になりがちです。「妊娠後期はむくみやすいから」と水分補給を控える方もいますが、適度に水分を摂るよう心がけましょう。

ホルモンバランスや自律神経に影響するストレスも、妊娠後期の頭痛の原因のひとつです。妊娠後期に入ると、精神的に安定しない日々が続きます。「大きなお腹で思うように動けない」「出産や育児のことを考えると不安」といった、これまで感じたことのないストレスに見舞われることもあるでしょう。

また、ストレスは抵抗力を低下させるため風邪を引きやすくなります。風邪によるだるい頭痛も妊娠後期の女性にとっては非常に辛いものです。頭痛などの不調を感じる前に、ストレスはこまめに解消していきましょう。

妊娠後期はホルモンバランスの変化やストレスの影響で、自律神経が乱れがちです。自律神経のひとつ「交感神経」はストレスにさらされると筋肉が緊張状態になります。その筋肉の緊張から、頭痛が引き起こされることも少なくありません。辛い頭痛だけでなく、マタニティブルーの症状も自律神経の乱れから起こっていると言われています。（※4）

妊娠後期の頭痛の原因には「妊娠高血圧症候群」という危険なものもあります。妊娠後期は身体が栄養を蓄えようとするため、体重が増加しやすい時期です。そして、急激な体重増加によって妊娠高血圧症候群を患う女性も多くみられます。妊娠高血圧症候群はひどい頭痛を伴い、だるい状態が続くのが特徴です。ひどい頭痛が続くときは、産婦人科で相談してみましょう。

先ほどご説明したように、妊娠後期の辛い頭痛は種類・原因共にさまざまです。ただ、中には原因を把握することで事前に予防することができる頭痛もあります。「頭のどこが痛むのか」「どんなときに頭痛が起きるのか」といった頭痛の特徴に注目して、原因を突き止めることが予防への第一歩です。

ここからは、妊娠後期に起こる頭痛の種類別の対処法についてご説明していきます。頭痛の種類が判明している場合には、ぜひこちらを参考に適切な対処を行いましょう。間違った対処法は辛い頭痛をますます悪化させる可能性もありますので「頭痛の原因は分かっているけど、種類の判別がつかない」という方は、後ほどご説明する原因別の対処法をご覧ください。

（妊娠後期の頭痛の対処法については以下の記事も参考にしてみてください）