妊娠後期の頭痛！痛みの種類と原因・対処法！妊娠中毒症の可能性も？

妊娠後期は「代謝が上がり汗をかきやすいこと」「赤ちゃんに血液をたくさん送っていること」によって水分不足になりがちです。水分不足による血流の滞りで頭痛が起きている場合は、こまめな水分補給が最も重要です。「むくむのが嫌だから必要以上の水分は取りたくない」という方も多くみられますが、水分不足は逆にむくみを悪化させます。

「起床時や夕方に頭痛が起こりやすい」という方は、水分不足が原因で頭痛が起きている可能性が高いでしょう。頭痛が起きやすい時間帯には、しっかり水分補給をしてくださいね。風邪による頭痛の場合も、こまめな水分補給が効果的です。

（妊娠後期のむくみについては以下の記事も参考にしてみてください）

妊娠後期はお腹も大きく、身体的なだるい疲れを感じやすくなります。「妊娠中期までは簡単にできていたことも、妊娠後期だと辛い」と悩んでいる方も多いでしょう。そのようなだるい疲れを回復させるには、十分な睡眠時間を確保するのが一番です。しかし、妊娠後期には女性ホルモンの影響でなかなか寝付けなくなってしまうこともあります。

身体的な疲れと睡眠不足が重なると「だるい頭痛がなかなか治らない」「すぐに風邪を引く」といった状態になってしまいます。疲れを感じたらこまめに休むよう心がけましょう。夜に寝付けないようであれば、その分昼寝をして身体を休めるのもおすすめです。

（妊娠後期の睡眠については以下の記事も参考にしてみてください）

妊娠後期は大きくなったお腹を支えるために背中が反ってしまい、肩や首にも負担がかかります。それによって筋肉の緊張状態が続くと、頭痛に悩むことになるでしょう。「頭が痛くなりそうな気がする」と感じたら、上半身を中心にストレッチをして筋肉の緊張をほぐすのがおすすめです。身体がだるい場合には、肩や首を回すだけでも効果があります。

ストレッチ以外にも体操や散歩などの運動も効果的ですが、妊娠後期はお腹もかなり大きくなっています。運動の際には身の回りの安全に注意を払いましょう。

（妊娠中の運動については以下の記事も参考にしてみてください）

妊娠後期の辛い頭痛に悩んでいて「頭痛薬を服用したい」と考えている方も多いでしょう。頭痛薬はドラッグストアなどで多くの種類が販売されており、簡単に購入できます。しかし、妊娠後期の服薬は赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性もあります。妊娠中に自己判断で頭痛薬を飲むのは大変危険ですので、可能な限りは服薬以外の対処法で乗り切りましょう。

また、風邪によるだるい頭痛に悩んでいる場合も「風邪薬ぐらいなら飲んでもいいかな」と考えてしまいがちです。風邪薬においても自己判断での服用は控えてください。

妊娠中の服薬は基本的に控えるのがベストです。しかし「頭痛が悪化して吐いてしまう」「ひどい頭痛で動けない」といった場合は、産婦人科で頭痛薬を処方してもらうと良いでしょう。産婦人科では、赤ちゃんに影響を与えにくい成分を含んだ頭痛薬を処方してくれます。服薬以外の対処をしても頭痛が悪化する場合には、我慢をせず産婦人科を受診してくださいね。

風邪による頭痛が辛い場合は、頭痛以外の症状についても産婦人科で相談してみましょう。総合的な風邪の症状に効果的な漢方薬など、妊娠後期でも服用が可能な薬を処方してもらうことができます。

（妊娠中の頭痛薬については以下の記事も参考にしてみてください）