【医師監修】妊娠30週の妊婦・胎児の状態は？逆子や切迫早産の注意点も！

出産に向かって赤ちゃんが成長していく妊娠後期にあたる妊娠30週目は、お腹の張りも強く感じられます。しかし、女性ホルモンが多量に分泌され乳腺が刺激されるため、お腹だけでなく胸の張りも強くなります。子宮のてっぺんである子宮底はみぞおちの部分まで張り出します。お腹が重く張りが強い妊娠後期は、足元に注意して歩くようにしましょう。

このお腹の張りは、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが妊娠後期に急激に増えることが原因です。エストロゲン子宮を大きくする働きがあるため、お腹の張りを感じさせます。さらに、エストロゲンは母乳のための乳腺も刺激するため、胸の張りも強くなります。人によってはこの張りが痛いと感じる可能性があります。

出産に向けてお腹が大きくなり、身体にたくさんの脂肪がつくと、汗をかきやすくなり、汗疹ができてしまったりします。不快な汗はシャワーやタオルで拭き取ることで解消できますが、妊娠30週目でもまだ働いている妊婦にとってはなかなか難しい時がありますよね。

かゆみも感じられるようになってしまうので、皮膚を清潔に保つことが大切です。シャワーを頻繁に浴びることができない妊婦は、通気性の良い服を着たり、毎日お風呂に入って清潔にしましょう。

妊婦にとって一番大事なホルモンと言われるプロゲステロンは、筋肉の収縮を防ぎ、着床した後も妊娠を続けてくれる働きがあります。エストロゲンと同様に、こちらのホルモンも妊娠40週まで次第に増加していきます。

このプロゲステロンは妊娠中の味覚を変化させたり、妊婦の気分の浮き沈みを起こす作用をするホルモンでもあります。油っぽい物や辛いものが無性に食べたくなったり、一喜一憂が激しくなっても、これは妊娠30週目ならよくあることです。

妊娠30週目はお腹の張りに作用するエストロゲンの分泌が盛んなので、おりものに変化が起こることがあります。まず、おりものの量が増えます。これまでと色やにおい、質感の違いを感じられる人もいます。出産が近づくにつれ、このおりものの量はさらに増えていきます。

気になる場合には医師と相談をするようにしましょう。安静にしていてもいつまでもお腹の張りが収まらなかったり、おりものの色や質感の変化や出血がある場合は、切迫早産の可能性があります。

（お腹の張りやむくみについては以下の記事も参考にしてみてください）

妊娠30週目はお腹が大きくなる、お腹が張るということが特に感じられます。YouTubeに動画が上がっていたので、ご紹介いたします。

妊娠30週目は人それぞれですが、このように記録を後から妊婦になる人のためにシェアしてくれるのは、これから出産を迎えて急激な変化に不安なママたちには嬉しい情報ですよね。

こちらの動画でも、妊娠12週目からお腹が張りが強くなっていく様子が紹介されています。

なんと、こちらの動画は三つ子の赤ちゃんたちが育ってお腹が大きく張り出していく様子が紹介されています。三つ子は珍しいので、貴重な三つ子妊婦の記録ですね。