鹿児島の方言＆かわいい鹿児島弁まとめ！【動画】で地元民の発言集も！

頼みますとお願いする意味で「～たもんせ」と使います。「～して下さい」と言う意味です。大河ドラマの「西郷どん」の中では良く聞かれる方言のようです。

「～たもんせ」は「賜る」が語源であるとされていて、いわゆる武家階級のお侍さんが使う言葉のため一般庶民が「～たもんせ」を使うことは少ないようです。もちろん現在の鹿児島県の若者で使っている人はないようです。それでも「～たもんせ」が面白い方言のランキングに上がってくるのは「西郷どん」の影響力が大きいと言えますね。

｢～たもんせ」の活用形として「おじゃったもんせ」と言うのは「いらしゃいませ」「ようこそいらっしゃいました」と大歓迎の意味で使われます。この「～たもんせ」は武士言葉の意味合いとは少し違った、庶民的な方言として認知されているでしょう。

鹿児島県人から「どんどんおじゃったもんせ」と言われたら「どんどんお越し下さい」という意味です。続いて「どうぞ、座ったもんせ」と言われたら「ありがとう」と答えて、遠慮せずにお邪魔しましょう。

「～がよ」と語尾に「がよ」と付けた時は断定を表します。「～です」と標準語で断定されるより「～がよ」と鹿児島弁で言われたらはじめは驚きますが、じわじわ楽しさが込み上げてきますね。「蚊に刺されて痒いがよ」と言われればすごく痒いことがわかります。

「好きです。付き合ってください」を鹿児島弁で言うとどうなるのか、幾つかご紹介しましょう。

まずは相手をどれだけ好きかという気持ちを込めて、鹿児島弁で告白してみましょう。「おはんが、わっぜ　好きじゃ」「おはんのこと　好きやっど。付き合ってくいやんせ」と西郷どんのように男らしく告白してみましょう。

普段標準語を話す男性が故郷の方言である鹿児島弁を使って告白してくれたら、最初は驚くことでしょう。しかし、その言葉の中に純真な「好き」という感情を感じることができるでしょう。告白が上手く行った時は、まずは「ありがとう（↑）」と鹿児島のイントネーションで答えましょう。

好きな男性が鹿児島県出身だったら、告白はぜひ鹿児島弁でチャレンジしてみましょう。かわいい表現であまり「好き！」という気持ちを押し付けず、お願いする感じで告白してみましょう。

「おはんのこと、好いちょっど。付きおうてもろて、よかけ？」「わっぜ好きなんけどさぁ…付き合ってくれんけー？」と告白されて、断ることは難しいでしょうね。「よかよ～」と告白OKをもらったら、必ず語尾を上げて「ありがとう～（↑）」と答えましょう。

鹿児島弁で好きと告白する場面は、大河ドラマ「西郷どん」の中にもとても印象的な場面があります。当時、アメリカでは男女のご縁はLOVEが一番大切であるとされていましたが、日本では親や家柄で相手を決める時代でした。LOVEは「好きと思う心」と訳されました。

お互いの気持ちに薄々気が付いていながら西郷どんは別の女性を嫁にもらい、糸さんは他家に嫁ぐことに決まります。この時、女性の糸さんから西郷どんに好きと思う心を正直に告白したのです。

「岩山糸は、西郷吉之助さぁのことを、すいちょいもした。子どものころからずっと大好きでございもした～」「岩山糸は西郷吉之助さんのことを、好きでした。子供の頃からずっと大好きでした」この告白は実らなかったように見えましたが、数年後ふたりは西郷隆盛が3回目、糸さんは2回目の結婚で結ばれました。

「好きと思う心」は、きちんと相手に告白するといつか願いが叶うようです。女性の発言権の低い時代であったにも関わらず「相手を好きと思う心」loveは告白の勇気を与えてくれたようです。