【助産師監修】妊婦の貧血!妊娠中でも対策できる?胎児への影響は?

妊娠中は胎児にも血液を送るため、妊婦は貧血になりやすいといわれています。妊婦の貧血は妊娠初期、中期、後期でどのような症状があらわれ、胎児にも影響があるのでしょうか。妊婦の貧血、妊娠中でも対策できる?胎児への影響は?などについて説明します。参考にしてください。

( 3ページ目 )
Contents
目次
  1. 妊婦の貧血とその症状
  2. 妊娠中の貧血の原因は?
  3. 妊娠初期の貧血の対策と予防
  4. 妊娠中期の貧血の対策と予防
  5. 妊娠後期の貧血の対策と予防
  6. 妊婦の貧血による胎児への影響は?
  7. 妊婦の貧血には生活習慣と食生活の見直しを
妊婦の食事レシピ&メニュー紹介!妊娠中のオススメ献立11選!
妊娠後期の食事!おすすめのメニューやレシピ!量など注意すべき点は?

妊娠後期の貧血の対策と予防

妊娠後期になると赤ちゃんの出産の準備が整います。赤ちゃんが大きくなりますので、より多くの血液が必要です。妊娠初期や妊娠中期に比べてさらに血液量が増加し、ヘモグロビンの数値は少なくなります。意識的に改善していかないと貧血の症状が酷(ひど)くなるでしょう。

妊娠後期の貧血の対策と予防【妊娠後期の貧血の症状】

妊娠後期の貧血の症状は貧血でめまいやだるさ、立ち眩(くら)みなどが起こります。重度の貧血では失神することも珍しくはありません。急に起き上がることで脳へ酸素が回らずに目の前が真っ白になることもあるのです。その状態のままで停止するのは危険です。ゆっくりと座るようにしましょう。

軽い頭痛やめまいでも油断は禁物です。手足の先が冷たくなったり顔色が悪くなったりした場合は温かいものを飲み、無理せずきちんと休みましょう。

妊娠後期の貧血の対策と予防【妊娠後期の貧血は出産へも影響がある?】

妊娠後期の貧血は出産へも影響がある場合が考えられます。重度の貧血は低体重児となる可能性があります。出産時の出血で意識を失ったり、低血圧が原因で血が止まりにくくなることもあるのです。輸血が必要になったり、血が止まらなければそのまま母体が死亡してしまうことも珍しくはありません。

妊娠中期や妊娠後期に貧血になると母乳が出にくいこともあります。妊娠中の胎児への影響だけでなく産後の母体や赤ちゃんへの影響もあるので早めに貧血対策しておきましょう。

(出産については以下の記事も参考にしてください)

出産体験談まとめ!初産の不安、陣痛の辛さや分娩室での不思議体験などなど
出産が怖い…陣痛を乗り越える方法や、産後の生活の体験談まとめ!

妊娠後期の貧血の対策と予防【貧血対策の食べ物】

妊娠後期に意識的に摂取したい貧血対策の食べ物解いては「ヘム鉄」を多く含む物です。レバー(過剰摂取はNG)や牛もも肉、あさりなどの食材がおすすめといえます。また、非ヘム鉄は鉄分の含有量は高くても、吸収率がとても低いのでヘム鉄を積極的に摂取しましょう。

タンパク質やビタミンCが多く含まれる豆腐や魚、レモンなどの果物も効果的です。またサプリメントや産婦人科で処方される鉄剤もきちんと決められたとおりに摂取しましょう。

妊婦の貧血による胎児への影響は?

妊娠中の貧血は母体だけでなく胎児への影響も心配です。特に妊娠中期や妊娠後期に重度の貧血になれば、低体重児のリスクもあります。酸欠や栄養素が不足すると、赤ちゃんへの影響が心配です。

妊婦の貧血による胎児への影響は?

妊婦の貧血による胎児への影響は、妊娠中期から後期にかけての貧血でも、軽度のものであればそれほど心配はいりません。しかし、重度の貧血となると低体重児の危険があるのです。血液に含まれるヘモグロビンは酸素を、赤血球は栄養素を運んでいます。それらの数値が少なくなる、と赤ちゃんへ酸素や栄養が行き渡らなってしまうのです。