妊娠6カ月は体重やお腹の張りに注意！胎動は？流産のリスクは？

妊娠中はさまざまなトラブルが起こりやすくなりますが、中には注意しなくてはいけない症状もあります。これくらいは大丈夫と思って放っておくと、早産や流産になる危険性もあるので注意すべき症状をチェックしておきましょう。

お腹の張りや腹痛に注意しましょう。妊娠中期に入るとお腹が張りやすくなりますが、個人差が大きいです。お腹が頻繁に張っていながら、無理をすると腹痛や出血を起こし、早産や流産につながる危険性もあります。お腹が張りやす人はいつものことと、お腹の張りを軽く見てしまいがちですが気を付けましょう。

この時期に次のようなお腹の張りは急いで病院を受診しましょう。

●出血を伴う
●激しい痛みがある
●短時間で何度もお腹が張る
●休憩してもお腹の張りがなおらない

以上のような場合は常位胎盤早期剝離などの場合もあります。夜中などでも受診するようにしましょう。

妊娠20週以降に高血圧になった場合を「妊娠高血圧症候群」といいます。この症状は5％の妊婦に起こると言われており、妊娠中期の早い時期に症状が出ると悪化するともいわれています。妊娠高血圧症候群は胎児の発達が遅れたり、流産や死産につながってしまう可能性がある恐ろしいものです。また、出産時においても母子ともに危険な状態になる可能性もあります。

妊娠前から糖尿病や高血圧だったり、高齢妊婦の場合は発症しやすいので注意が必要です。

妊娠6カ月は安定期とはいえ流産や早産などのリスクは常にともなってしまうものです。この時期の流産の原因としては、前述したように、出産前に胎盤がはがれてしまう常位胎盤早期剝離や妊娠高血圧症候群のほかにも前置胎盤や妊娠糖尿病、子宮頸管無力症などさまざまあります。

妊娠22週になると、胎児が様々な理由でお腹から外に出てしまった場合も早産となり、医療の力で助かるようになってきました。妊娠22週より前に胎児が何らかの理由によって母体のお腹から出てしまったときは流産となります（※3）。

しかし、この時期の早産は視力や肺などの体の大事な機能が未発達なために、命は助かっても障害が残ってしまう場合もあります。お母さんのお腹にいる期間はすこしでも長いほうが良いので、早産の危険があるとすぐに入院し、点滴などをしながら安静に努めてください。

(流産については以下の記事も参考にしてください)

妊娠6ヶ月はお腹が張りやすい時期でもあるので、ストレスをためず、リラックスをして過ごしましょう。特に体の冷えは、母体にも胎児にも良くないので体が冷えないように注意しましょう。比較的落ち着いているこの時期に体を動かし、食生活にも気をつけましょう。

この時期の適度な運動は血行を良くし、腰痛や足のむくみなどを防ぐためにも、出産に向けての体力作りとしても有効です。切迫早産や流産の危険性などで、医師から安静の指示が出ていない限りは積極的に運動しましょう。激しい運動は控え、マタニティヨガやウォーキングなど軽い運動がおすすめです。

運動の最中に、お腹の張りや、腹痛がある場合はすぐに休憩をとり、無理のないようにしましょう。

妊娠中の食事は体重管理も考えながら、栄養のバランスに気を付けて摂るようにしましょう。カロリーや塩分に気を付けることで、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病の予防に効果的です。

妊娠前からBMIの高い方や、すでに妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病を発症している方は、食事内容などを医師に相談しましょう。毎日食べた物を記録するなどして、流産や早産を防ぎましょう。