【妊婦と葉酸】摂取はいつからいつまで？妊活中・妊婦の食べ物のおすすめは？

貧血気味の方などにも効果的な葉酸は、妊活中や妊娠中の方でなくても意識的に取り入れられています。いつからいつまでと期間を設けるのではなく、日常的に摂取して欲しい大切な栄養素です。

葉酸は「造血に作用するビタミン」ともいわれ、着床した受精卵の成長に働きかけてくれる効果があります。葉酸を摂取すると造血作用で子宮内膜に「厚み」がでて、それと同時に強くなります。さらに子宮内の血流が促進され着床の定着率が高まり妊娠しやすくなるのです。つまり妊娠しやすい体になると言えます。

葉酸の効果で起こる細胞分裂や増殖作用は、受精卵の成長を促して胎児の成長をサポートしてくれます。受精後1〜2週間で胎児にとって重要な中枢神経がつくられはじめるので、妊娠しやすい体づくりのためだけではなく、妊活にも欠かせない栄養素といるでしょう。

（妊活中の葉酸の効果については以下の記事も参考にしてみてください）

妊娠前に葉酸を取り入れることは、妊娠しやすいからだづくりのためにも妊活中にも大切だということがわかりましたよね。「妊娠したい」と考えている方は、いつからと言わずに今すぐにでも葉酸を取り入れていくことをおすすめします。これで、妊娠しやすいからだが手に入るのなら是非やってみるべきです。

厚生労働省が2000年に出された通知によると、妊娠の可能性が認められる女性は食事だけでなく、サプリメントからも「1日0.4mg」の葉酸の摂取を推奨するというものでした。具体的には「特に妊娠の1ヶ月前から妊娠初期の3ヶ月頃までの期間」はバランスの取れた食事に加えてサプリメントによる葉酸の摂取が推奨されています。（※3）

サプリメントに使用されている葉酸は「プテロイルグルタミン酸」といい、食品に含まれている葉酸とは構造が異なり「生体利用率が高い」ことがわかっています。厚生労働省は「プテロイルグルタミン酸」が「神経管閉鎖障害を発症するリスクを下げる」可能性があるとして、特定保健用食品の関与成分として認めています。(※1)

また妊娠すると「鉄分」の必要量が「妊娠前の2倍」になり、食材だけでは妊娠の摂取基準量を満たすことが難しくなります。そこで鉄を含んだ葉酸サプリメント（妊婦用総合ビタミン剤）を毎日摂取することが推奨されています。妊娠初期に起こる妊娠悪阻（つわり）で食事を十分にとれない時にも、葉酸サプリメントがあると不足分の補填が期待できます。(※1)

水溶性のビタミンである葉酸は、過剰分は尿から排出されます。そのため葉酸の過剰摂取による疾患は認められていません。しかし、ビタミンB12欠乏症を診断しにくくなることが知られています。

また葉酸は食べ物から過剰摂取になることは少ないのですが、葉酸を添加した食品やサプリメント場合は過剰摂取になってしまうことがあるので注意が必要です。いつまでも食べていたり、一度に大量に摂取したりはやめましょう。(※3)

(葉酸サプリについては以下の記事も参考にしてみてください）