妊婦は転倒に要注意!妊娠中の転ぶ・尻もち予防策は?流産の影響についても解説
【医師監修】妊婦さんが転倒した時の胎児への影響を【妊娠初期・中期・後期】の時期別に紹介。妊婦さんの転ぶ・尻もちを予防する対策や、妊婦さんが転倒した時に確認すべきこと、転倒した時にやってはいけないこと、病院に行くべき症状もあわせて紹介します。
妊婦さんが転倒した場合には、いくつか注意すべきポイントがあります。異常の種類・程度によっては迅速に病院に行ったほうが良いでしょう。
妊婦さんが転倒した時に確認するべきこと1.打った場所の確認
妊婦さんが転倒した場合、転倒の際にぶつけた場所によってリスクは変わります。例えば、お腹を強く打ち付けたような場合には、胎児への影響も否定できないので、注意が必要になるでしょう。
転倒した場合、基本的には産婦人科を受診することをおすすめしますが、その際にも打った場所がどこなのかということは、診察の上でも大事な判断材料になります。転ぶと気が動転してしまうかもしれませんが、まずはどこを打ったのかをしっかりと記憶しておくことが大事です。
妊婦さんが転倒した時に確認するべきこと2.胎動の強さ・有無
妊娠中期以降に感じる胎動の強さは、妊婦さんが転倒した際の胎児への影響の1つの目安となります。転倒した場合には気が動転してしまい、不安になってしまうかもしれません。ですが、少し落ち着いて胎動の状態をチェックしてみることが、胎児への影響の大事な判断材料となります。
もしも胎動が普段に比較して弱々しかったり、あるいはいつものような胎動を感じることができない場合には、至急普段通っている産婦人科に相談したほうが良いでしょう。
妊婦さん自身の気が動転して、胎動の感じ方が変わる場合もあります。胎動があっても心配だという場合や、受診しないと安心できない場合には、念のため受診をすることも大事です。
妊婦さんが転倒した時に確認するべきこと3.下着の汚れ
もしも転倒により破水が起きたり、胎盤が剥離してしまったりといった異常が起きた場合には、下着に羊水や血液が付着します。転倒した後には、下着の汚れをチェックしたり、あるいはトイレットペーパーで陰部を拭き取って付着するものがないかを確認すると良いでしょう。
もしも、それまで付着しなかったような血液や液体などが確認された場合には、産婦人科を受診することをおすすめします。
(破水については以下の記事も参考にしてみてください)
妊婦さんが転倒した時に確認するべきこと4.腹痛・お腹の張り
転倒することで、腹痛やお腹の張りなどを感じるかどうかは、胎児への影響を考える上で大事なポイントです。お腹以外の場所を転倒してぶつけた場合でも、その後お腹の張りや腹痛を感じるようになった場合には、切迫早産などのリスクがあります(※3)。
お腹をぶつけていないからと言って過信せず、お腹の痛み・張りなどの普段とは違う変化を少しでも感じたのなら、産婦人科の受診をしたほうが良いでしょう。
(妊娠後期の腹痛については以下の記事も参考にしてみてください)
妊婦さんの転ぶ・尻もちを予防する対策
専業主婦
30代
臨月のころに、息子がシャボン玉で遊んでいたのですが、見事に滑ってしまい思いっきり尻餅をつきました。羊水や腰回りの脂肪がしっかり守ってくれたようで無事でしたが、妊娠中は転びやすくなるので気をつけないといけないですね。
妊婦さんは妊娠中の身体の変化に伴い、対策や対処をしていないと転ぶ可能性が高まります。転ぶことで、早産・胎盤剥離といった胎児への危険な影響を引き起こす場合もあるので注意が必要です。しっかりと、転倒予防の対策をしておくことが、安心にもつながるでしょう。
安定感のある靴を履く
アパレル関係
20代
妊娠中期に入っても、ずっとヒールのある靴を履いていました。なんとなくファッション的に許せなくて。でも、ある日思いっきり足をひねって転んでしまって。転ぶ瞬間に赤ちゃんのことを心配した自分に気づいた時から、ファッションなんて気にしないようになりました。
妊婦さんの転倒予防としては、安定感のある靴を履くことが効果的であり、基本的な対策となります。ヒールの高い靴や、安定感の悪い靴は、安定性の悪い場所では転倒の引き金となる可能性が高まるのです。
妊娠中はただでさえ、お腹が大きくなって重心が変化したり、ホルモンの働きで関節が緩むなどして、体が不安定になる傾向があります。不安定さを増している体を支えるには、安定感のある靴が必需品です。ファッションを重視するとヒールの高い靴を履きたくなるかもしれませんが、妊娠中は胎児の安全を守るためにも、安定感を重視した靴を選ぶことをおすすめします。
リュックなどを活用して両手を空ける
転倒した時の衝撃対策としては、両手がふさがっていないことが大事なポイントになります。たとえ転倒したとしても手でカバーすることで、お腹へのショックを和らげることができるのです。
荷物がある場合にも、リュックなどを活用して両手を空けるようにしておくことで、万が一転倒した場合にもダメージを予防することができるでしょう。
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