保育園の点数計算の見方は?入園条件と加点・減点の審査基準は?保活戦略も!

保育園への入園を考え、いざ保育園について調べてみると分からないことがたくさんありますよね。認可・無認可保育園での入園条件の違いをはじめ、認可保育園の入園に必要な点数の詳細、審査基準についてご紹介します。点数の加点を増やす方法などの保育戦略例もご紹介しますので、保活を考えているママは参考にしてみてくださいね。

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Contents
目次
  1. 認可・認可外保育園で入園条件が違う?
  2. 認可保育園の入園に必要な点数とは?
  3. 認可保育園の入園条件の点数の審査基準は?
  4. 実際に点数の内訳を見てみよう!
  5. 保育園入園の点数をあげる方法はある?保活戦略例を紹介!
  6. 保育園の入園に必要な点数に関するQ&A
  7. 保育園の入園は早めの準備が大切!

基準指数とは保護者の就労状況や健康状態など、各家庭の基本的な状況を点数で表したものです。例えば、在宅で働く人よりも、外で働く人の方が点数が高く設定されていたり、パートよりもフルタイム勤務の方が点数が高く設定されています。自治体によっては点数形式ではなく、A~Dのランク分けとしている場合もあります。

調整指数

調整指数とは、基準指数以外の家庭状況を点数化したものを指します。例えば、1人親世帯や希望の園に既にきょうだいが通っている場合などは加点となります。逆に、親族が同居している場合や近くに親族が住んでいる場合は減点となってしまう場合がほとんどでしょう。

優先順位

基準指数と調整指数の合計が同点となる家庭があった場合、自治体の定める優先順位の基準によって入園の可否が決定されます。手続きをした自治体に住んでいる年数の長さやその家庭の子供の数などが基準とされることが多くなります。

実際に点数の内訳を見てみよう!

認可保育園への入園選考に用いられる点数の項目はどのようなものがあるのでしょうか?ここでは東京都港区で定められている実際の点数の内訳をご紹介します。かなり細かい内容となっているため驚くママもいるでしょう。保活をする上で、入園に有利になる部分があるかどうかチェックしてみてくださいね。

なお、紹介内容は平成31年度の情報をもとにしています。

基準指数

港区で定められている実際の基準指数は以下の通りとなります。以下の内容を見るとどれほど細かく項目が分けられているかが分かるでしょう。

●就労(週あたりの日数・時間により8~20点)
●就労内定(週あたりの日数・時間により2~14点)
●出産(出産予定日を含む月の2ヶ月月前から認定期間満了日まで)(12点)
●疾病(療養状況により11~20点)
●障害(交付されている障害者手帳により8~20点)
●介護・看護(週あたりの日数・時間により5~17点)
●求職(外出を常態としている場合2点)
●就学(週あたりの日数・時間により8~17点)
●就学内定(週あたりの日数・時間により2~17点)
●災害復旧(20点)
●その他(上記以外に保育が必要と認められる場合2~22点)

例えば、両親ともにフルタイムで勤務している場合は、父20点・母20点の合計40点がその家庭の基準指数です。基準指数で最も多いのがこの40点と言われています。「就職活動をしたいから保育園に入れたい」というママもいるでしょう。残念ながらその場合でも、フルタイムで共働きをしている家庭よりも点数が低くなり、入園の優先順位は低くなります。

調整指数

港区で定められている実際の調整指数は以下の通りです。合計で20項目あり、以下は一部抜粋となります。基準指数で点数が高くなっても、調整指数によって減点となってしまうこともあります。逆に、調整指数では高い点数が得られなくても、調整指数によって加点される項目がある可能性がありますので、保活を考えているママはチェックしておきましょう。

●生活保護受給世帯(加点8点)
●新規入園希望のひとり親世帯(加点2点)
●第1希望の認可保育園又は港区保育室等に兄弟姉妹が在籍している(加点1点)
●保育室から認可保育園や認定こども園などに転園を希望する場合(減点1点)
●就労しているが3ヶ月以上の勤務実績が認められない者(減点2点)
●正当な理由なく保育料を納期限から3ヶ月以上滞納している世帯(減点20点)
●保育施設に保育士及び看護師の有資格者として就労内定している(加点6点)

上記のように細かく加点・減点の項目が定められています。保活を行う予定のママは調整点数についても計算しておきましょう。

優先順位

基準指数と調整指数の合計が同じ点数となる家庭がある場合は、優先順位によって優先順位が決定されます。定められた”優先順位”の項目に当てはまる数が多いほど、保育の必要性が高いと判断されるのです。港区の場合、優先順位は17項目定められています。以下、一部抜粋した内容をご紹介しますので、保活を考えているママは参考にしてみてください。


●港区に住民登録をして、現に生活の本拠がある
●育児休業取得により退所した児童が育児休業明けに再入所を申込む場合
●同居の児童が同時申込みの世帯
●養育している小学生以下の子どもの数が多い世帯
●居宅訪問型保育事業から認可保育園等への転園である場合
●経済的困窮度の高い世帯
●港区に在住している年数が長い世帯

保育園入園の点数をあげる方法はある?保活戦略例を紹介!

認可保育園への入園は各家庭の点数によって決まりますが、それを聞くと「なるべく高い点数で選考にかけたい」と、誰しもが思うことでしょう。入園に有利になる条件は、居住年数や子供の数など、すぐに自力でどうにかすることができない内容がほとんどです。

しかし、中には行動をすれば加点へとつながる項目もあります。保育園入園の点数をあげる方法についてご紹介します。加点項目を上手く生かして、保活を成功させましょう。

ベビーシッター利用の実績を積む

基準指数は40点である家庭が多いと紹介しましたが、同じ40点の家庭と差をつけるためにはベビーシッターを利用するのがおすすめです。ベビーシッターを利用すると「ベビーシッターを利用しなければならないほど、家庭での保育が困難」と判断され、加点対象となります。

ベビーシッターを利用した証明である受託証明書を自治体に提出しましょう。ベビーシッターを利用した日はママが就職活動をしてしまうのも良いですね。

いったん認可外保育園に通わせる