新生児黄疸って何?黄疸の種類や数値の基準値はどう見ればいいの?
【医師監修】新生児誕生の際、最初に気になるのは「新生児黄疸」ではないでしょうか。新生児黄疸とは血中のビリルビンが原因で起こる生理的症状ですが、稀に病的黄疸も存在します。黄疸の種類や数値の基準値などを詳しくみていきましょう。
新生児黄疸って一体なに?
新生児黄疸とは、出産直後の赤ちゃんの目や皮膚などが黄色くなる症状のことです。人間の血液中には、ビリルビンという物質があり、そのビリルビンの数値が上がる事が原因で新生児高ビリルビン血症となります。そしてその症状として黄疸になります。黄疸を知るには、このビリルビンの数値が大きなポイントです。ビリルビンと赤ちゃんの関係を調べてみましょう。
ビリルビンとは?
ビリルビンはあまり聞き慣れないですが、最後に「ビン」が付く血液中の物質といえば思い当たる単語がありませんか。そう、ヘモグロビンです。ヘモグロビンは赤血球の中にあるものですが、このヘモグロビンの一部が代謝されてできたものがビリルビンです。私たち大人の体内にもあります。
ビリルビンの体内での流れ
赤血球には寿命があり、大人で約120日、新生児の場合は約90日で破壊されます。その際、ヘモグロビンと同じようにビリルビンも壊され、血液の流れに乗って肝臓へ辿り着きます。そこで処理され胆汁となり、胆管を通って便になり体外に排泄されるのです。
ビリルビンの種類
ビリルビンには種類があります。直接ビリルビンの「水溶性の抱合型ビリルビン」と間接ビリルビンの「脂溶性の非抱合型ビリルビン」そして、全体を示すビリルビンを「総ビリルビン」と呼びます。医師が示すビリルビン数値はどの種類か、知っておいてもよいでしょう。
ビリルビンの種類に関して、もう少し詳しくみていきましょう。非抱合型ビリルビン(間接)が、抱合型ビリルビン(直接)になることで対外に排泄されやすくなります。黄疸に関係するビリルビンは、排泄されずに体内に留まる非抱合型ビリルビンの方です。一概にビリルビンと言っても、間接か直接かで大きな違いがあることを知っておきましょう。
うちの子だけ?新生児黄疸になる確率は?
自分の赤ちゃんに黄疸の症状が出ると、心配になりますよね。他の子と比較したりして落ち着かないことも。でも、安心してください。新生児の多くが黄疸になるものです。ここでは具体的な数字を見て、ママの不安を解消していきましょう。
80%以上の赤ちゃんが黄疸
80%~90%の赤ちゃんが黄疸になると言われています。数値や症状の程度は違っていても、新生児はほとんどが黄疸になると考えていいでしょう。その数値に個人差があるだけです。思い詰めて心配するほどの症状ではありません。
実際、本当にそんなに多いの?
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