ジュニアシートは助手席に設置可能?法律的にOKでも控えるべき理由とは?

ジュニアシートを助手席に設置してもか悩む人は多いのではないでしょうか?ジュニアシートを助手席に乗せない方がいい理由や、止む終えず乗せる場合の注意点を解説します。また、チャイルドシートとの違い、何歳まで乗せるのかなども紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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Contents
目次
  1. ジュニアシートとチャイルドシートの違いは?
  2. ジュニアシートは何歳まで乗せる?
  3. ジュニアシートを助手席に乗せるのは法律違反なの?
  4. ジュニアシートを助手席に乗せない方がいい理由は?
  5. ジュニアシートを助手席に乗せる場合の注意点!
  6. ジュニアシートを助手席に乗せるのは避けよう!

助手席と後部座席のシートベルトは構造が異なります。そのため、助手席にはジュニアシートを設置しない方がいいでしょう。チャイルドシート・ジュニアシートのほとんどは、シートベルトで固定する仕組みです。

後部座席のシートベルトのフックは固定されているため動きません。しかし、助手席のシートベルトのフックは後部座席とは異なり、上下に動きます。そのため、助手席ではジュニアシート固定しても動いてしまう可能性があるのです。万が一、強い衝撃を受けたとき、子どもがジュニアシートから飛び出てしまう可能性もあり危険です。

エアバッグの衝撃に耐えられない可能性がある

助手席のエアバッグが開いた衝撃に子どもが耐えられない可能性があります。エアバッグは事故の衝撃を最小限にする役割があります。しかし、車の搭載されているエアバッグは、チャイルドシートやジュニアシートを必要とせず、シートベルトをしっかりと締めている大人を想定して作られているのです。

多くのジュニアシートの取扱説明書には、やむを得ずに助手席にジュニアシートを取り付ける際は、座席を一番後ろまでスライド(移動)させることと注意書きがあります。これは、事故でエアバッグが作動した場合、エアバッグの衝撃を可能な限り少なくするためでしょう。

助手席が気になり運転に集中できない

ジュニアシートを助手席に設置して子どもを座らせると、助手席の子どもの様子が気になり、運転に集中できない可能性があります。

助手席に子どもを座らせると様子が確認できて安心できると思うかもしれません。しかし、子どもの持っていたおもちゃがアクセルやブレーキの下へ落ちてしまったり、運転席にいる大人の腕をつかんだりすることもあります。

安全に運転するためにも、助手席にジュニアシートを取り付けることは控える方がいいでしょう。

事故による死亡例が助手席は後部座席よりも多い

ジュニアシートやチャイルドシートを助手席に設置していた場合、後部座席に設置していた場合よりも死亡例が多いというデータがあります。

ジュニアシートやチャイルドシートを助手席に設置したことで起きた死亡例には、事故の衝撃でシートベルトが緩んで車の外に投げ出されたことやエアバッグの衝撃による圧迫が挙げられます。また、シートベルトが子どもの首に食い込んだことによる窒息が原因のこともあるのです。

子どもの命を守るためにも、助手席にジュニアシートは乗せない方がいいですね。

(ジュニアシートについては以下の記事も参考にしてみてください)

ジュニアシートのおすすめ15選!安全性・口コミ評価が高い人気商品を厳選!

ジュニアシートを助手席に乗せる場合の注意点!

ジュニアシートを助手席に設置しない方がいい理由はたくさんあります。しかし、子どもが体調不良で様子を確認しながら運転したい場合など、やむを得ない理由でジュニアシートを助手席に設置することもあるかもしれません。

やむを得ない理由でジュニアシートを助手席に設置する場合はどうすればいいのか、注意点をここから紹介します。

ジュニアシートを前向きに設置する

ジュニアシートを助手席に乗せる場合は、前向きに設置しましょう。ジュニアシートを後ろ向きで設置するとシートが安定せず、しっかりと固定ができないのです。シートがしっかりと固定ができて安定するように、ジュニアシートは必ず前向きに設置するようにしましょう。

助手席の座席を一番後ろまで移動させる

助手席にジュニアシートを取り付けるときは、座席を一番後ろまで移動させましょう。これは、エアバッグの衝撃を少なくするためです。このとき、助手席のリクライニングはジュニアシートときちんと合うように調整しましょう。また、ジュニアシートはしっかりとシートベルトで固定してくださいね。

シートベルトの位置を確認する

子どもを助手席のジュニアシートに乗せたときは、シートベルトの位置を確認しましょう。シートベルトは身長135㎝以上の大人の体型に合わせたサイズで設置されていて、肩の鎖骨中央から肋骨と胸骨を通るように着用します。

ジュニアシートを使用すると座面は10㎝程度高くなります。しかし、身長が125㎝以上ない子どもを乗せるとシートベルトが首付近にきてしまい、事故で衝突した場合は頚部を痛める可能性があるのです。ジュニアシートやチャイルドシートを助手席に設置したことで起きた死亡例でも挙げたように、シートベルトが子どもの首に食い込み、窒息する可能性もあります。

何歳の子どもであれば身長が125cmあるのでしょうか。身長が125cmである子どもは文部科学省の学校保健統計調査の統計によると、7歳(小学2年生)にあたります(※2)。しかし、身長には個人差があるため、ジュニアシートに乗せた状態でシートベルトが首付近にくる場合は助手席に子どもを座らせることはやめましょう。

ジュニアシートを助手席に乗せるのは避けよう!

ジュニアシートを助手席に設置することは、法律違反ではありません。乗車定員などのやむを得ない理由で、助手席に子どもを座らせることがあるかもしれません。しかし、ジュニアシートを助手席に設置しない方がいい理由はたくさんあります。

運転中は子どもの安全を守ることが一番大切です。子どもの身長が140㎝以上になるまでは何歳であっても、安全のためにはジュニアシートを使用して後部座席に座らせましょう。