自閉症スペクトラムの幼児の症状の特徴は?原因や診断基準は?親の対応も!体験談多数

自閉症スペクトラムという言葉を知っていますか?自閉症スペクトラムは発達障害の一種といわれます。幼児の症状の特徴、原因 診断基準、親の対応、そのまま大人になったらどうなる?など自閉症スペクトラムについて親や本人の体験談を交えて紹介します。参考にしてください。

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Contents
目次
  1. 自閉症スペクトラムとは?発達障害?
  2. 自閉症スペクトラムの幼児の症状の特徴は?
  3. 自閉症スペクトラムの原因はある?
  4. 自閉症スペクトラムの子供は大人になるとどうなる?
  5. 自閉症スペクトラムの子供への親の対応
  6. 自閉症スペクトラムについて知っておこう

普段と違う時は先に見通しを持たせる

先輩ママ

30代

行事のたびに不安になるので、行事のことがわかる絵本を買い揃えました。行事が近づいてくるときは、それを見せながら何が起こるのかを話して聞かせました。そうしたら安心するのか以前ほどパニックは起こしません。

普段と違う時は先に見通しを持たせる。

メージする力が弱い自閉症スペクトラムの子供は、普段と違うということに強い不安を感じます。何が起こるかわからないからとても怖いのです。他の人は気にならない行事や予定変更が自閉症スペクトラムの子供にとってはパニックの原因となってしまうのです。

この先輩ママは子供の特性をよく知っており、絵本を使って何が起こるのかを根気強く教えることで対応しました。見通しがたつことで自閉症スペクトラムの子供は安心してその場を迎えることができるのです。

逃げ込めるテントを用意した

先輩パパ

40代

音や光に敏感な息子は周りの状況によってパニックになります。そういう時に、ひとり逃げ込める小さなテントを用意しました。最初はなかなかうまくいかなかったけど、次第に自分からテントに入るようになりました。中にはヘッドホンがあります。

逃げ込めるテントを用意した。

スペクトラムの子供の中には刺激に対して過敏に反応する子もいれば、逆に鈍感な子もいます。過敏な子は、音や光に対して他の人よりもはるかに強い刺激を感じてしまいます。そういった時にひとりになれる狭い空間があると自分で対応ができるようになります。

ヘッドホンは小学校などでも場合によっては対応してくれることもあります。診断がついていると対応してもらいやすいでしょう。音楽の時間や休み時間など教室が大きな音で満たされるときに、ヘッドホンで自分を守るというのは有効です。もし、そのような場面で落ち着かないような子であれば、先生と相談してみましょう。

そのままでいいと伝え続けた

先輩ママ

40代

電車が大好きな長男。学校の先生からは勉強もするように!と言われたりもしていました。でも私は常日頃から「好きならそのままでいいよ」と伝えていました。ひとつのことに没頭できるなんて素晴らしい能力じゃないですか。

そのままでいいと伝え続けた。

自閉症スペクトラムの子供はひとつ何か好きなものが見つかると、そればかりを追求していくところがあります。電車や車、魚、恐竜と、とにかく気に入ればどんどん知識を深めていきます。食事に呼んでもそれに没頭していたり、学校に行く前に集中しだして遅刻したりなどということもあります。

一見すると、偏ったこだわりの強い人に見えてしまいます。勉強をおろそかにしたり遅刻したりとだらしないと見られるかもしれません。けれどもこの先輩ママのように「ひとつのことに没頭できるなんて素晴らしい能力」という見方もできます。親が理解してくれる、それは自閉症スペクトラムの子供にとって非常に良い環境とされています。

自閉症スペクトラムについて知っておこう

わが子が少し気になる行動をすると、親は発達障害なのではないかと不安に駆られます。自分に原因を探そうとして苦しむ親は少なくありません。診断をつけてもらったほうがいいのか、軽いからつけないほうがいいのかなど悩むことがたくさんあるでしょう。

自閉症スペクトラムで、特に軽度のものは周りから気づいてもらいにくい上に、失礼な人とか空気が読めない人などと嫌な目で見られてしまいがちです。大人になってから生きづらさを感じて気が付くこともあります。でも周囲の人が、自閉症スペクトラムがどういった特性を持っているのかを知っていることで、上手に付き合っていくことも可能です。

好きなことに没頭するなど、周囲の理解と配慮で自閉症スペクトラムの子に生きやすい環境を整えてあげるることはできるかもしれません。診断をつけるか否かも含めて専門家に相談すると、育て方や診断のメリット・デメリットも教えてくれます。もし悩んでいるなら、一度専門家に相談することをおすすめします。自閉症スペクトラムについて知っておきましょう