子供の扁桃炎の症状は?扁桃腺が腫れる原因、治療法は?受診の目安も!

子供の喉の病気に扁桃炎(へんとうえん)があります。扁桃腺炎とも呼ばれ、どんな症状なのでしょうか。扁桃腺が腫(は)れる原因、治療法、手術、受診の目安など、扁桃炎について予防策を交えて説明します。空気が乾燥する時期がかかりやすくなります。参考にしてください。

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Contents
目次
  1. 扁桃炎とは?
  2. 子供の扁桃炎の症状は?
  3. 扁桃腺が腫れる原因
  4. 子供の扁桃炎の受診の目安
  5. 子供の扁桃炎の治療法
  6. 子供の扁桃炎の予防策
  7. 子供の扁桃炎について知っておこう

子供の扁桃炎の受診の目安は、喉の違和感です。咳が出る、喉が痛いなど子供が喉に違和感を感じるようなら、扁桃腺の腫れが原因かもしれません。また発熱や頭痛、腹痛といった風邪に似た症状でも扁痛炎の疑いがあります。

扁桃炎をそのまま治療せずにいると、幼稚園や学校で他の子供に菌がうつる場合があるので注意が必要です。家族間でもうつる可能性がありますし、特に免疫力の低い赤ちゃんがいる家庭は非常に危険です。周囲に病気がうつるのを防ぐ意味でも、子供に咳や喉の痛みなどの症状が出たら、早めに受診してください。

(子供の貧血については下記の記事も参考にして下さい)

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子供の扁桃炎の治療法

子供の扁桃腺が腫れて病院で扁桃炎と診断されると、一定期間の投薬が主な治療法になります。

抗生物質による治療

抗生物質による治療に、溶連菌(ようれんきん)が原因の扁桃炎があります。子供に多くみられ、抗生物質による治療が必要になります(※1)。溶連菌が原因の扁桃炎は強い症状が出やすいので、できるだけ早く抗生物質の治療を始めることがポイントです。抗生物質を飲むと、扁桃腺の腫れが引いて2~3日で熱が下がります。

ここで大事なのが、薬を飲む期間を守ることです。熱が下がったからといって勝手に薬を止めてしまうと、リウマチ熱などの危険な合併症を併発するおそれがあります。医者から指示された期間を必ず守って、薬を飲むようにしましょう。溶連菌が原因の場合、処方された抗生物質の投薬期間は5~10日間が目安です。医者の指示通りに最後まで薬を飲んでください。

扁桃腺の腫れ具合など、症状によっては抗生物質の点滴をすることもあります。

痛み止めなどの薬による治療

痛み止めなどの薬による治療もあります。子供の扁桃腺の腫れ具合次第では、喉の痛みを抑える痛み止めや熱を下げる解熱剤などの薬が処方されます。粉薬を飲むのが苦手な子供には飲みやすい液体薬にしてほしいと、医師に相談してみてください。

病院によっては、うがい薬を処方することもあります。うがい薬は口の中の乾燥を防ぐ効果が期待できるので、こまめにうがいをすることが大切です。扁桃腺を守るために、室内も加湿器などをつけて湿度を保つようにしましょう。

手術による治療

頻繁に扁桃腺が腫れる場合、病院から扁桃腺を摘出する手術をすすめられることがあります(※2)。扁桃腺による喉の痛みや高熱などの症状で、学校や幼稚園を休みがちになり、日常生活に支障をきたしてしまうからです。扁桃腺を摘出する手術の入院期間は、1週間前後が目安です。

扁桃腺の手術にかかる入院費は10万~20万円が目安です。入院期間は病院によって多少の違いがあり、入院期間によって入院費も変わります。扁桃腺の手術後、味覚が変わるなど一時的に後遺症が残る子供もいるようです。手術後の後遺症は一時的なもので、時間の経過とともに改善されることがほとんどです。

手術をする前に、入院中の様子や扁桃腺を摘出するとどのようなメリット、デメリットがあるかを医師と話し合って、子供にとって最善の選択をしましょう。手術後は子供に無理をさせず、ゆっくりと通常通りの生活に戻れるように優しく促してあげましょう。

子供の扁桃炎の予防策

子供や赤ちゃんが扁桃炎にならないように、予防策を紹介します。風邪など感染症の予防にも効果があるものばかりです。ぜひ日常生活のに取り入てください。

うがい

うがいは扁桃炎など感染症予防の基本です。外から帰ってきたら、必ずうがいをするように習慣づけましょう。うがいによって、口の中の菌が体内へ侵入することを予防できます。うがいが上手にできない赤ちゃんは、常に口の周りを拭いてあげて清潔にしましょう。

(赤ちゃんの風邪については下記の記事も参考にして下さい)

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手洗い

手洗いも感染症予防の基本です。外から帰って手洗いをせず、そのまま食事などをすると、手についた菌が喉や扁桃腺へ侵入するおそれがあります。手洗いは水だけでなく、石鹸で洗います。しっかりと爪の間の汚れまで洗い流して、手を清潔な状態に保ちましょう。

赤ちゃんは指しゃぶりをすることが多いので特に注意が必要です。喉や扁桃腺に菌が侵入しないように、タオルでこまめに手や指先を拭いてあげましょう。

(赤ちゃんの指しゃぶりについては下記の記事も参考にして下さい)

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