子どもの紫斑病の症状・原因は?治療法は?病院は何科?うつる病気?体験談も

紫斑病(しはんびょう)という病気を聞いたことがありますか?初めて聞いたというママもいるでしょう。子どもの紫斑病の症状、原因、治療法などについて紹介します。うつる病気なの?病院は何科に行けばいいの?という疑問にもお答えします。参考にしてください。

Contents
目次
  1. 紫斑病とは?
  2. 子どもの紫斑病の症状は?
  3. 子どもの紫斑病の原因
  4. 子どもの紫斑病はうつる病気?
  5. 子どもの紫斑病の治療法
  6. 子どもの紫斑病の病院は何科?
  7. 子どもの紫斑病について知っておこう

紫斑病とは?

紫斑病とは、その病名の通り皮膚に赤紫色の出血斑(紫斑)ができる病気のことです。(※1)

子どもがかかる紫斑病には、出血を抑えるために働く血小板という細胞の一種が減って起きる血小板減少性紫斑病と、血管の炎症のために起きるアレルギー性(血管性)紫斑病の2種類があります。

子どもの体に急に紫斑ができたら、びっくりするママが多いでしょう。万が一の時に慌てないように、どんな病気なのか、原因や治療法を紹介していきます。先輩ママの体験談も紹介しますので参考にしてみてくださいね。

血小板減少性紫斑病

本来血小板は、血液1ccあたり15万から40万個存在しています。しかし、血小板減少性紫斑病は、血小板の数が5万から10万個程度に減少することで起こります。(※2)

血小板は主に骨髄で生み出される細胞成分の一種。寿命は10日ほどで、老化すると脾臓(ひぞう)で破壊されますが、脾臓での血小板破壊が何らかの理由で進みすぎると、血小板減少症になります。

原因はさまざまなウイルス感染のほか、白血病、免疫不全などで発症します。(※2)

アレルギー性紫斑病

アレルギー性紫斑病は毛細血管などでアレルギー反応が起こる病気です(※3)。アレルギー反応が起こると、血管が炎症して、もろくなり出血しやすくなります。別名「IgA血管炎」と呼ばれています。

多くは風邪やウイルス感染のあとに発症します。このウイルスなどに反応してできたIgAという抗体が原因という説が有力です。しかし、詳細なことはまだ解明されていません(※3)。

(子どもの血液型については以下の記事も参考にしてみてください)

子供の血液型はいつわかる?どこで調べる?検査の費用・内容や組み合わせについても!

子どもの紫斑病の症状は?

「紫斑病は出血斑ができる病気」と言われても、子どもはよくどこかをぶつけて内出血を起こします。日頃活発に動く子どもを見ているママからすると、紫斑病になったときに見分けがつくのか不安になるでしょう。

ここでは子どもの紫斑病の症状を紹介します。出血斑以外の症状もありますので、参考にしてみてください。

血小板減少性紫斑病の症状

会社員

20代後半

1歳の時、水疱瘡(みずぼうそう)の予防接種の後に、血小板減少性紫斑病になりました。まず鼻血が頻繁に出るようになり、その後足やほっぺたなどを少しぶつけたり、こすったりしただけで内出血が。ある時鼻血が4時間止まらなかったので、救急病院を受診、採血検査で診断が付きました。

女の子ママ

30代後半

2歳の時、娘が毎日鼻血を出すようになりました。続けてよくあざができるようになり、活動量が増えたのからかなと思っていたのですが、やはり内出血の回数が異常だろうと感じ受診しました。かかりつけの小児科から、大きな病院の小児科を紹介されて血小板減少性紫斑病と言われました。

血小板減少性紫斑病の場合は、ウイルス感染のあと1~4週たった頃に、出血斑ができたり、鼻血がとまらないなどの症状が出始めます。

出血斑は10日ほどで消失しますが、次々に新しいものができるので常に出血斑が出る状態になります。皮膚をこすったり、ちょっとぶつけたりしただけで内出血するでしょう。

(赤ちゃんの鼻血については以下の記事も参考にしてみてください)

赤ちゃんの鼻血は大丈夫?新生児だと危険?原因・止め方や受診すべき目安など解説!

アレルギー性紫斑病の症状

女性

30代後半

5歳の時にアレルギー性紫斑病にかかりました。突然強い腹痛を訴えたので夜間に救急を受診しましたが、その時はただの腹痛と診断されました。翌日から足の痛み、足に出血斑が出てきましたが、しばらく様子を見てから小児科を受診したところ、アレルギー性紫斑病と診断されました。

主婦

20代後半

息子が3歳の時にアレルギー性紫斑病になりました。2週間くらい足が痛いと訴えていたのですが、その時は紫斑は出なかったです。後々に紫斑が出てきて、お腹が痛いと苦しんでいたので救急で見てもらうと、すぐに診断がでました。

アレルギー性紫斑病の場合、手足のむくみや点状~硬貨大の出血斑が現れます。腹痛、関節の腫れや痛み、血便をともなうこともあるでしょう。腹痛は紫斑が出る前にあるので、虫垂炎と間違われることもあります。

ひどい場合は腎炎を併発することも珍しくありません。腎炎が起こった場合は、血尿や蛋白(たんぱく)尿がが出て紫斑病性腎炎と呼ばれます。

(予防接種については以下の記事も参考にしてみてください)