子どもの紫斑病の症状・原因は?治療法は?病院は何科?うつる病気?体験談も

紫斑病(しはんびょう)という病気を聞いたことがありますか?初めて聞いたというママもいるでしょう。子どもの紫斑病の症状、原因、治療法などについて紹介します。うつる病気なの?病院は何科に行けばいいの?という疑問にもお答えします。参考にしてください。

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Contents
目次
  1. 紫斑病とは?
  2. 子どもの紫斑病の症状は?
  3. 子どもの紫斑病の原因
  4. 子どもの紫斑病はうつる病気?
  5. 子どもの紫斑病の治療法
  6. 子どもの紫斑病の病院は何科?
  7. 子どもの紫斑病について知っておこう
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子どもの紫斑病の原因

血小板減少性紫斑病は風邪やはしか、風疹などのウイルス感染症にかかったあとに、血小板に対する抗体をできて起きます。できた抗体が血小板を攻撃してしまうので血小板が減少します。ウイルス感染症だけでなく、予防注射を受けた後に発症する例もあります。

アレルギー性紫斑病はIgA血管炎が原因と言われ、こちらも細菌やウイルス感染症の後にIgAという抗体が血管の壁に沈着することで起こります。IgAが沈着した血管は炎症を起こし、もろくなることで紫斑病になります。

子どもの紫斑病はうつる病気?

皮膚に症状が出る紫斑病は「もしかしてうつる?」と思っているママもいるのではないでしょうか。

紫斑病に先行して細菌やウイルス感染症にかかる症例は多いですが、紫斑病を発症した後の子どもから紫斑病がうつるということはありません。

血小板減少性紫斑病もアレルギー性紫斑病も、紫斑に触ったり体液に触れたりしてもうつることはありません。発病した子との接触を避けたりする必要はないでしょう。

子どもの紫斑病の治療法

子どもの紫斑病の治療法は、血小板減少性紫斑病かアレルギー性紫斑病かによって変わります。また重症度によっても治療の方法は変わってきます。

採血のデータや臨床的な症状に対応して治療方法や方針が決まりますが、ここでは基本的な治療法を紹介していきます。

実際の治療では、ここで紹介する以外の治療法もさまざまにありますので参考に見てみてくださいね。

血小板減少性紫斑病の治療法

血小板が3万以上ある軽症例では、特別な治療はせず経過観察をします。半年以内に自然治癒する場合がほとんどです。

血小板数が3万を切ったり、出血症状が強い症例はステロイドホルモンや免疫グロブリンという薬物治療をします。それも効果が薄い場合は、免疫抑制剤を使用することもあります。

薬物治療で改善がみられなければ、血小板を最終的に破壊する脾臓を摘出する手術も検討されます。

アレルギー性紫斑病の治療法

症状が紫斑のみの場合は自宅で安静を保っていれば、自然に治癒します。この場合、水分を十分に取り紫斑病性腎炎の予防に努めましょう。

腹痛や血便などの症状が出ているのであれば入院して治療することがあります。絶食してお腹を休ませ、栄養は点滴で取ることになるでしょう。腹痛はステロイドを使用して、和らげることができます。

腎炎になってしまった場合は、紫斑病の他に腎炎の治療もします。治療が長期化することもあるので、その場合は子どものメンタルケアも必要になるでしょう。

子どもの紫斑病の病院は何科?

基本的に赤ちゃんや子どもの紫斑病は、まず小児科を受診しましょう。必要な検査が行えない小さなクリニックで診断がつかなくても、大きな病院に紹介状を書いてもらえるので安心してください。

小児科を受診してもママが不安なときは、血液内科の専門医に診てもらうと紫斑病かどうかははっきりわかるでしょう。近くに専門医がいるようであれば、受診を検討してみてはいかがでしょうか。

また皮膚科で紫斑病の可能性を指摘されたママもいるので「この診療科じゃないといけない」ということはありません。

(小児科については以下の記事も参考にしてみてください)

小児科を受診するのは何歳まで?医師が考える目安は?内科に移るタイミングを解説!

子どもの紫斑病について知っておこう