子供の気管支炎の症状は？痰・咳がひどい風邪？病院へ受診する目安は？

気管支炎は風邪の一種です。ウイルスや細菌が気管支へ入り込むと炎症を起こします。痰の絡む咳が続くため、幼い子供にとってはつらい症状でしょう。病気の予防として子供の罹りやすい時期があるか気になる人も多いかもしれません。この項目では、子供が気管支炎になりやすい年齢と時期について紹介します。

気管支炎の感染源は、風邪の元になるウイルスや細菌がほとんどでしょう。風邪を引けば、年齢関係なく気管支炎を引き起こす可能性があります。痰や咳が重症化して長引きやすいRSウイルスや高熱が出るインフルエンザは、秋～冬に流行るため注意したいウイルスです（※8）。免疫力が低く年齢が幼い子供ほど気管支炎を引き起こしやすいと認識しておきましょう。

気管支喘息などの喘息持ちの場合、気管支炎になることで発作を誘発するリスクがあります。どちらにせよ体が未熟な小さな子供は、なるべく風邪を引かないように気を付けたいですね。成長と共に、気管支炎の元となるウイルスや細菌に感染しても軽症ですむようになるでしょう。

風邪は年間を通してさまざまな種類が流行します。風邪から気管支炎を引き起こすケースが多いため、風邪予防が気管支炎に罹らないための対策となるでしょう。空気が乾燥していると咳が出やすくなるため、特に季節の変わり目には気を付けたいですね。先天性心疾患や早産、低体重児だった場合、気管支炎に罹ると重症化する危険がありますので注意しましょう（※9）。

気管支炎は完治まで時間を要するケースが多いです。子供が気管支炎になったら咳が治まるまで注意して経過観察をしましょう。もし完治せずに気管支炎が重症化してしまったら、どうなるのでしょうか？この項目では気管支炎が重症化した場合のケースについて紹介します。

子供の罹る気管支炎はウイルス性気管支炎、つまり風邪であることがほとんどです。咳が続くため子供の体力消耗に繋がります。体の抵抗力が弱っている時は、別のウイルスや菌へ感染することがありますよね。気管支の奥の肺までウイルスや菌が入り込むと、肺炎を引き起こす可能性があるでしょう。病気によって呼吸困難の危険がある場合は入院をします。

また生まれつきの疾患や病気、怪我の後遺症によって中枢神経障害がある場合も、気管支炎が重症化するリスクがあります。中枢神障害があると食べ物などが気管へ入ってしまう「誤嚥性肺炎」を引き起こしやすくなるでしょう（※10）。入院をして治療をする場合もありますので、注意が必要です。

（子供の扁桃炎の症状については以下の記事も参考にしてみてください）

子供にはできるだけ病気になって欲しくないと願うパパやママが多いでしょう。子供がつらそうに咳をしていると、看病する時も心苦しいですよね。気管支炎は合併症を引き起こすケースもあるため、ぜひ予防に努めましょう。この項目では子供の気管支炎の予防法について紹介します。気管支炎をこじらせて入院とならないよう、しっかりと確認してみてくださいね。

気管支炎の9割がウイルス性気管支炎、いわゆる風邪です。基本的な風邪予防を続けることが、気管支炎の予防に繋がります。赤ちゃんなど幼い子供の風邪予防は難しいかもしれません。基本的な事ですが、手洗いやうがい、マスクの着用を日々行うことが大切ですね。赤ちゃんならば、手を拭いたりしてあげると良いでしょう。

インフルエンザなどは流行前に予防接種をすることで、重症化のリスク回避に繋がります。子供は生後6ヶ月から接種が可能です（※11）。働いているパパやママはウイルスとの接触も多いため、家族全員で予防接種を受けると安心ですね。また感染症の流行が始まったら外出時に人混みを避けるのも、風邪予防の対策として行うと効果的でしょう。

風邪を引いてしまったからといって「気管支炎になってしまう」と過度に心配をする必要はありません。まずは風邪をこじらせないよう、薬の飲用など治療に専念してくださいね。熱や咳など症状がはっきりとしている場合は、自宅での安静が良いでしょう。無理せず園や学校は休ませて、子供の経過を見てくださいね。

（子供の副鼻腔炎については以下の記事も参考にしてみてください）