こどもの日(端午の節句)の由来・意味は?兜やこいのぼりを飾る理由は?

こどもの日(端午の節句)の由来や意味をはじめ、体験談をもとに具体的に何をするのか紹介します。こどもの日のお祝いの参考にしてくださいね。こどもの日に兜やこいのぼりを飾る理由や、ちまき・柏餅などこどもの日にまつわる食べ物の由来についても紹介します。

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Contents
目次
  1. こどもの日(端午の節句)の由来・意味は?
  2. こどもの日は具体的に何をするの?
  3. こどもの日に兜やこいのぼりを飾る理由は?
  4. こどもの日にまつわる食べ物の由来は?ちまき・柏餅など
  5. こどもの日は女の子も対象なの?
  6. 絵本で子どもに「こどもの日」の由来を教えてあげよう!
  7. こどもの日(端午の節句)に何をするのか知っておこう!

ちまきや柏餅を食べる

こどもの日の食べ物と言えば、ちまきや柏餅ですよね。こどもの日が近くなると、スーパーや街のお菓子屋さんでも、ちまきや柏餅がたくさん並びます。近年は柏餅やちまきだけでなく、こいのぼりや兜をモチーフにした様々な食べ物も売られています。

こどもの日に兜やこいのぼりを飾る理由は?

こどもの日には兜やこいのぼりを飾りますが、これにはちゃんと意味があります。兜やこいのぼりを飾るようになった由来を紹介します。

兜を飾る由来は?

こどもの日には兜や鎧などの五月人形を飾ります。兜や鎧は、身を守るためものですよね。端午の節句に兜や鎧を飾るのは、男の子を病気や災厄から守る魔除けのためです。子どもに健やかに大きく育ってほしいという願いを込めて、男の子の前途を願う習わしとして、徳川の時代のころからはじまりました。

こいのぼりを飾る由来は?

こいのぼりを飾る習慣は江戸時代の頃からのものです。鯉は「鯉の滝登り」という言葉もあるくらい、威勢のいいことで知られる魚です。そんな元気で勢いのある鯉のように、男の子に健康に成長してほしい、立身出世してほしいという願いが込められています。

こどもの日にまつわる食べ物の由来は?ちまき・柏餅など

こどもの日にはちまきや柏餅などの食べ物を食べる家庭が多いですよね。ちまきや柏餅などの食べ物を食べる由来を紹介します。

ちまきを食べる由来

ちまきを食べる風習は、古代中国の歴史に由来しています。中国の楚(そ)の時代、国王の側近だった屈原という詩人が、陰謀により国を追放された末に、5月5日に川に身投げをしてしまいました。楚の国民たちはちまき川に投げて、魚が屈原の死体を食べるのを阻止したそうです。これが後にちまきを食べて無病息災を願う習わしになって日本にも伝わりました。

こどもの日にちまきを食べる風習は、一般的には西日本を中心にしたものです。東日本の人は、ちまきというと味付きのもち米でできたおこわの中華ちまきを想像しますよね。西日本のちまきは和菓子です。上新粉で作った棒状のお団子で、笹の葉で巻いた細長い形をしています。

東京都在住

30代

こどもの日にはいつも母が作る中華ちまきを食べるのを楽しみにしていました。大人になってから、こどもの日に食べるちまきが和菓子だと知って驚きました。母に聞いても、知らなかったと驚いていました。

今は東日本でも、こどもの日といえばちまきを食べるという家庭も多いですよね。この場合のちまきは、西日本の和菓子のちまきではなく中華ちまきです。こどもの日向けのレシピを紹介するサイトなどでも、中華ちまきが紹介されているくらい一般的ですよね。こどもの日には中華ちまきを食べてデザートに柏餅を食べるという家庭もたくさんありますよ。

柏餅を食べる由来

こどもの日に柏餅を食べるのは、江戸時代の頃から始まった風習です。柏の葉は冬でも落葉せず、次の新しい葉が出るまで葉を落としません。家系が途絶えることなく、次の世代に家を引き継いでいくというイメージに重なります。そのため、柏の葉は子孫繁栄に縁起が良いとされ、餡の入った餅を柏で包んだ柏餅を端午の節句に食べるようになりました。

柏餅を食べる風習は、東日本を中心にしたものです。柏は西日本にはあまり生育していません。また、当時都があった江戸に、跡継ぎの男児を大事にする武家が多かったため、柏餅を食べる風習は、関東を中心に東日本に広まりました。

こどもの日は女の子も対象なの?