【医師監修】妊娠初期になんとなく気持ち悪い…!つわり?原因や対策、体験談も!

妊娠が分かって嬉しい妊娠初期。その反面、食後や空腹時になんとなく気持ち悪いと感じ出します。これはつわりの兆候。ではこの気持ち悪い状態はいつから始まるのでしょうか。つらい妊娠初期のつわりの原因や症状をやわらげる対策方法などをご紹介します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠初期になんとなく気持ち悪い!
  2. 妊娠初期に気持ち悪いと感じるつわりの原因
  3. 妊娠初期のつわりの症状はさまざま
  4. なかなか理解してもらえない妊娠初期のつわり
  5. つわりのピークはいつ頃?
  6. 妊娠初期の気持ち悪い症状を軽くする対策方法
  7. 妊娠初期のつわりで病院へ行った方がいい基準は?
  8. 気持ち悪い症状には終わりがあるもの
  9. 快適な妊婦ライフを送りましょう

妊娠中はにおいに敏感になります。妊娠するまでは平気だった日常生活の中での何気ないにおいでも気持ち悪くなります。逆に妊娠前までは好きだったお料理やフレグランス、アロマといったいい香りにも嫌悪感を感じることも。

よく聞かれるのがたばこやご飯が炊けた湯気のにおい、歯磨き粉のにおいなどで吐き気をもよおすほど嫌なにおいになってしまいます。

食べ物を見ると気持ち悪い

食後に気持ち悪くなり嘔吐する方に多い症状です。妊娠初期のつわりで実際に食べ物を目にしたり、テレビなどで見ても気持ち悪くなります。食べ物イコール嘔吐と感じていて食べ物自体がストレスになってしまい、料理を作ることもできない状態に陥ってしまう方もいます。

便秘・下痢

妊娠すると下痢と便秘を繰り返すという方が多くいます。妊娠初期のつわりがひどくて食べ物や水分がなかなかとりづらく、体の中の水分が不足して便秘気味になります。便秘の状態が続くと腸の排出機能によって便が下痢になってしまいます。そのため妊娠中は便秘の次は下痢と負のスパイラルが続いてしまうようです。

(妊娠初期の下痢については以下の記事も参考にしてみてください)

カズヤ先生

産婦人科医

数日食事が満足に取れない程度であれば大きな問題にはなりませんが、水分が取れないほどになってくると脱水の危険がありますので、重症妊娠悪阻として入院治療の適応があります。

妊娠初期の下痢や腹痛の症状って大丈夫?原因と対処法について解説!

情緒不安定(マタニティブルー)になる

妊娠中の精神的な不安定さを指す言葉に「マタニティーブルー」というものがあります。マタニティーブルーは妊娠初期や妊娠後期に多くあらわれる症状です。理由もなくイライラし周囲の人にあたってしまうことも。また普段より涙もろくなり、ちょっとしたことで涙が出てしまいます。

妊娠するとホルモンバランスが乱れがちになるので情緒不安定になってしまうのは仕方ないことです。妊娠初期かどうかにかかわらず妊娠中はずっと情緒不安定になりがちですが、あまりご自分を責めず「これはホルモンのせいなんだ」と考えるようにしましょう。

カズヤ先生

産婦人科医

これに似たような症状は産後も認めることがあり、産後うつと言います。医師によるきちんとしたフォローが必要になります。

着床すると下痢になる?妊娠超初期症状?腹痛や寒気を伴うと危ない?
稽留流産が原因でつわりがなくなる?兆候は体の変化に現れる?

なかなか理解してもらえない妊娠初期のつわり

出典:https://www.pinterest.jp/pin/212372938664513585/

妊娠が発覚して周囲はお祝いムードになりますが、つわりの苦しさは人それぞれで実際に経験をしてみないと分かりません。昔は「つわりは病気じゃない」といわれており、自分の家族にさえ苦しさを分かってもらえない時代もありました。

職場でまだ妊娠を公表していない方は、つわりがひどくて仕事を休みがちになり、不審に思われるようになることもあるかもしれません。もし公表していても「つわりで休むなんてありえない」など、なかなか理解してもらえないというのが現状です。

妊娠初期は大切な時期