赤ちゃんの原始反射とは？反射の種類・消失時期一覧！

原始反射は、すべての赤ちゃんの「成長」「発達の異常」が判断できるものではありません。乳幼児健診で反射が出現する時期と消失する時期をみます。原始反射は、赤ちゃんの中枢神経の発達をみるバロメーターで、脳と脊髄がきちんと連携しているかを確認するが目的です。

反射が出現する時期に「まったく反射がみられない」「反射が残ってる」「消失せずにいる」と、神経系の異常の可能性も疑われます。

赤ちゃんが生まれながらに持っている機能が原始反射です。「発達障害の可能性」「どの程度の症状があるのか」「運動機能にどういった特徴があるのか」は、原始反射の「強さ」「有無」「出現や消失の様子」によって分かります。

もし、消失する時期に原始反射が残っている場合、「脳が損傷している」「成熟が遅れている」もしくは「脳性麻痺」である可能性もあります。原始反射が「弱い」「まったく出現しない」場合にも、先天性ジストロフィーである可能性も少なくありません。また左右を比較して差がある場合、「脳性麻痺」「身体のケガ」などの疑いがあります。

原始反射は、赤ちゃんの「成長」「発達」のバロメーターです。原始反射が強く残っている場合、脳機能に問題があることが多く、発達障害の兆候として現れていることもあるのです。モロー反射が長期的に続くということは、「毎回外からの刺激に反応してしまう」つまり「刺激に対して常に敏感な状態が続く」ということになります。

そのため「音や光などの刺激に対する感覚過敏」「ADHDの症状(多動・不注意・衝動性)がみられる」「新しい環境への対応が難しい」などの傾向がみられ、発達障害の可能性を疑われることがあるようですね。

必ずしも「モロー反射が続くこと」＝「発達障害である」とは限りません。しかし、種類一覧で紹介した原始反射が消失しなければならないのに、長く続くことは「何かの異常をきたしている」可能性が高いと考えられるでしょう。日ごろから子どもの動きをよく観察したり、成長の記録を細かくつけることが大切です。

赤ちゃん・新生児の原始反射のゴロ合わせとは何なのでしょうか。発達の指標となる赤ちゃんの原始反射を簡単にゴロ合わせにして覚えましょう。出生時に出現し、消失するものと出生時に出現しないものを紹介します。

出生時に出現し、次第に消失する原始反射のゴロ合わせです。「もろ＝モロー反射」「手＝手掌把握反射」「足＝足底把握反射」「大＝追いかけ反射」「ベイビー＝ビバンスキー反射」です。追いかけ反射とは、赤ちゃんの上下の口唇・左右の口角を触れると口を開き、頭を刺激側に向けることです。

出生時にはない反射のゴロ合わせです。「六つ子＝6ヶ月から2歳半」「ランド＝ランドゥ反射」「六人一緒＝6ヶ月から一生持続」「のパラダイス＝パラシュート反射」です。ランドゥ反射とは、赤ちゃんのお腹を水平に持ち上げると、顔を上げ、背中と足を伸ばす動きのことです。

簡単なゴロ合わせで覚えれば、赤ちゃんの発達異常の目安が分かります。反射の一覧も一緒にチェックしましょう。

赤ちゃんの原始反射と共に、「表情」「目の動き」「身長・体重の増加」なども一緒に観察することが重要です。簡単なゴロ合わせや種類一覧で覚えて反射の特徴が分かれば、家庭で行うこともできるでしょう。

しかし、遊び半分で繰り返し行うと、赤ちゃんの負担になりかねないので注意しましょう。もし心配な点があれば、病院で確認して相談しましょう。