赤ちゃんの原始反射とは?反射の種類・消失時期一覧!

【医師監修】赤ちゃんの不思議な動き・原始反射の役割や種類の一覧についてご紹介します。バビンスキー反射とは何でしょうか?新生児や赤ちゃんの反射出現と消滅する時期はいつなのか。ゴロ合わせで覚えて、新生児からの成長と共に異常をチェックしましょう。

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専門家監修
マキ先生
国立大学医学部卒業。11年目の小児科医。現在は子供を3人育てながらフルタイム勤務医をしています。日々、頑張るママたちや子供たちの心に寄り添える診療を心がけています。 本職の都合上、・・・
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Contents
目次
  1. 赤ちゃんの原始反射って?種類や消失時期を知ろう
  2. 新生児や赤ちゃんの原始反射とは
  3. 赤ちゃんの原始反射の種類について
  4. 新生児・赤ちゃんの原始反射の種類一覧
  5. 原始反射がみられないのは異常?
  6. 赤ちゃんの原始反射をゴロ合わせで簡単に覚えよう
  7. 新生児・赤ちゃんの成長を原始反射から見守ろう

原始反射は、脊髄、脳幹に反射中枢をもち、胎生5~6か月より発達し、中脳、大脳皮質などの高次神経機構の発達に従って、生後2~4か月で消失し始める。この原始反射は、正常な発達に欠かせない重要なものである。存在するべき時期に誘発できない、左右差がある、消失するべき時期に残存する場合には病的な意義がある。

難しく記載されていますが、胎生5~6ヶ月から始まり、生後2~4ヶ月で消失し始めるということです。消失するべき時期に反射が出現していると、何らかの病気の疑いが考えられます。(※2)

新生児・赤ちゃんの原始反射の種類一覧

代表的な10個の赤ちゃんの原始反射を紹介していきます。反射の種類別に「特徴」「出現・消失するとき」の一覧です。原始反射の消失によって、赤ちゃんの運動機能が発達し、さまざまな成長につながります。どのような反射があるのか一覧をチェックしてみましょう。

1. 原始反射の種類【非対称性緊張性頸反射(胎児~6ヶ月ごろ)】

赤ちゃんが仰向けのときに、顔を横に向けます。すると手足が顔の向いている方に伸びます。まるで弓矢を射るような動きです。そして、もう一方の手足は曲がります。これは、赤ちゃんがものを見つけて認識し、触るという動作の基本です。消失すると寝返りが打てるようになります。

2. 原始反射の種類【緊張性迷路反射(胎児~3歳ごろ)】

赤ちゃんを「うつ伏せにすると手足が曲がる」「仰向けにすると手足が伸びて背中が反り返る」といった反射になります。これはバランス感覚を養い、身体を「伸ばしたり」「曲げたり」するときに必要です。

3. 原始反射の種類【ギャラント反射(胎児~5ヶ月)】

赤ちゃんの胸を支えながら、うつ伏せにします。背骨に沿って触ってみると「左側から背骨を触ると左に」「右側から背骨を触ると右に」身体を曲げる反射です。特に下半身が左右にくねくね曲がり、お尻を振ったようなかわいい仕草がみられます。

4. 原始反射の種類【バビンスキー反射(胎児~2歳未満)】

赤ちゃんの足の裏を「踵の外側」から「親指の付け根」まで、ゆっくりと細い棒や指でなぞってみましょう。足の甲から開くように曲げながら、扇状に足の指を開く動きをします。

5. 原始反射の種類【足踏み反射(新生児期~2ヶ月ごろ)】

新生児の両脇を支え、両足で立たせようとすると「足が歩くようにバタバタと交互に動く反射」です。「原始歩行」とも呼ばれます。

6. 原始反射の種類【モロー反射(新生児期~4、5ヶ月ごろ)】

赤ちゃんの近くで「突然音を立てると、両腕を伸ばして抱きしめるような動きをする反射」です。「不安」「驚き」を感じたときにする防衛反応と考えられており、かすかな音にも抱きつこうとする反応があります。

マキ先生

小児科医

モロー反射は原始反射の中でも最も有名なものですが、両手を広げるだけでなく、わなわなさせるような動きなので、痙攣(けいれん)と間違えてしまう場合もあります。

けいれんと間違えないように、生後5ヶ月ごろまではこの反射があることを知っておくと良いですね。

7. 原始反射の種類【把握反射(新生児期~1歳ごろ)】