赤ちゃんの原始反射とは?反射の種類・消失時期一覧!

【医師監修】赤ちゃんの不思議な動き・原始反射の役割や種類の一覧についてご紹介します。バビンスキー反射とは何でしょうか?新生児や赤ちゃんの反射出現と消滅する時期はいつなのか。ゴロ合わせで覚えて、新生児からの成長と共に異常をチェックしましょう。

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専門家監修
マキ先生
国立大学医学部卒業。11年目の小児科医。現在は子供を3人育てながらフルタイム勤務医をしています。日々、頑張るママたちや子供たちの心に寄り添える診療を心がけています。 本職の都合上、・・・
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Contents
目次
  1. 赤ちゃんの原始反射って?種類や消失時期を知ろう
  2. 新生児や赤ちゃんの原始反射とは
  3. 赤ちゃんの原始反射の種類について
  4. 新生児・赤ちゃんの原始反射の種類一覧
  5. 原始反射がみられないのは異常?
  6. 赤ちゃんの原始反射をゴロ合わせで簡単に覚えよう
  7. 新生児・赤ちゃんの成長を原始反射から見守ろう

手や足の指に触れたものをギュッと握ろうと、指を折り曲げる反射です。消失すると、つかまり立ちができるようになります。

8. 原始反射の種類【吸綴反射(新生児期~1歳ごろ)】

口の中に何かが触れると反射的に吸おうとします。赤ちゃんが母乳やミルクを飲むことができるのは、この反射があるおかげです。空腹のときほど反射が強くみられる傾向にあります。

9. 原始反射の種類【対称性緊張性頸反射(6ヶ月~11ヶ月)】

赤ちゃんが四つんばいで「頭を上げると腕が伸びて足が曲がる」「頭を下げると腕が曲がって足が伸びる」という反射です。赤ちゃんは、この反射のおかげでハイハイを覚えます。

10. 原始反射の種類【パラシュート反射(8ヶ月~12ヶ月ごろ)】

赤ちゃんをうつ伏せで抱き上げ、頭を下にして下降させると「手を広げて体を支えようとする」反射です。大人がよろめいたときに無意識に手をだすのと同じといわれています。この反射が身につけば、転んでしまったときも先に手をつけるようになり、顔をケガすることが少なくなるでしょう。

「原始反射」「バビンスキー反射」は、ほかの反射と違う?

新生児の原始反射に「バビンスキー反射」というものがあります。一般的な原始反射は、赤ちゃんの生命維持や運動機能の発達に重要な役割を果たしていますが、バビンスキー反射はそうした役割はありません。「バビンスキー反射」と「足底把握反射」は同じものだと誤解されやすいですが、違います。

また「バビンスキー反射」は発達の指標となるものなので、乳幼児健診でも確認されることがあるのです。ほかの原始反射とは違って、病的反射の一つとされています。病的反射というのは、健常な人にはみられない反射のことをさします。

ただし、赤ちゃんの場合は健常であってもに出現することがあるといわれています。主に成長とともに消失していきますが、生後2歳を過ぎても「バビンスキー反射が残っている場合」もあるのです。その場合は「異常である」と診断されることがあります。

どこの異常かというと、「錐体路(すいたいろ)」と呼ばれる部分の障害とされています。「自分の意思で行う運動を司る神経」の通り道に障害があるときにでてしまう症状の総称です。

(原始反射の種類については以下の記事も参考にしてみてください)

新生児の手足をバタバタさせる理由・対処法は?激しい場合は注意!?

原始反射がみられないのは異常?

赤ちゃんがちゃんと成長しているのか不安も多いですよね。ついつい周りの赤ちゃんと比べてしまうこともあるでしょう。異常につながるのは、どういったケースなのでしょうか。

新生児・赤ちゃんに原始反射がみられないのは異常なのか