【医師監修】妊娠40週の妊婦・胎児の状態は?症状や注意点!陣痛がこない?

妊娠40週はいよいよ出産予定日を迎える週です。いつ赤ちゃんが生まれてもいい状況に落ち着かないママも多いでしょう。また、来るはずの陣痛が来ないと不安で眠れないママもいるかもしれませんね。妊娠40週はどんな時期なのか、実際の体験談もあわせてご紹介します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠40週0日は出産予定日
  2. 妊娠40週の妊婦の状態は?
  3. 妊娠40週の胎児の状態は?
  4. 妊娠40週にあらわれる症状とは
  5. 妊娠40週の過ごし方はどんなことに注意する?
  6. 妊娠40週なのに陣痛が来ない!そんな時は
  7. 妊娠40週はどうだった?妊婦さんの体験談
  8. 妊娠40週は最後のマタニティライフ

臨月を過ぎ妊娠40週目を迎えると、胎児の大きさは身長は約50cm、体重は3000gほどに成長します。胎児はママの子宮の中で頭を下にして体を丸め、出産に向けて徐々に下がっていきます。この頃の胎児は体の機能がほぼすべて完成しており、肌の色もピンク色に染まっています。(※2)

胎児はこの後出産まで皮下脂肪を蓄え続け、外の世界で体温が保てるように備えるのですが、このまま胎児の体重が増えていくと難産になってしまわないのでしょうか。結論から言うと体重管理ができていれば、予定日を数日過ぎただけでは急に胎児が大きくなることはありません。ただし妊娠糖尿病の人は胎児が巨大児になりやすいので、出産までの体重管理は重要です。

(妊娠糖尿病については、以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠糖尿病って何!?症状と原因、食事療法や予防法を解説 | AKANBO[あかんぼ]
妊娠糖尿病の検査で基準値超え?再検査までの食事で気をつけること | AKANBO[あかんぼ]

生まれる準備はできてる?

胎児は生まれた直後から始まる外の世界での生活のために、必要な栄養をお腹の中で準備しながらママと会える瞬間を待っています。胎児はママのおっぱいがもらえるまでの栄養となるブドウ糖を作れるように、肝臓にデンプンを蓄え、水分もいつもより余分にためています。胎児はこのような「お弁当」を準備して生まれてくるのです。

妊娠40週にあらわれる症状とは

臨月を過ぎると出産の兆候として様々な症状が現れます。それぞれの兆候は臨月に起こる人もいれば妊娠40週目を過ぎても起こらない人もいます。これらの兆候が現れたらどうすべきかを出産前に確認しておきましょう。

前駆陣痛

前駆陣痛とは本番の陣痛(本陣痛)の前に起こる陣痛の予行演習のようなもので、出産が近づいている兆候です。起こる間隔や痛みの程度も不規則で、生理痛のような痛みからお腹を下した時のような痛みまでと個人差があります。前駆陣痛は本陣痛の前にあらかじめ子宮収縮を促し、子宮や子宮頚管を柔らかくする作用があります。前駆陣痛だと思っていたら本陣痛だったという人もいますので、痛みを感じたら時計で間隔を計るようにしましょう。(※3)

胎動が変化する

臨月に入ると胎動がいつもより弱い、回数が減るなどの変化が現れることがあります。これは胎児が大きくなって子宮内が狭くなり、身動きが取りにくくなるためと考えられます。このような胎動の変化も出産の兆候です。

ただし、安静にした状態で2時間以上全く胎動を感じない場合は、速やかに病院を受診するようにしましょう。胎動が全くない状態は胎児に何らかの問題が起きていることが考えられ、手遅れになると胎児が死産になる可能性も否定できません。胎動が全くない時点で受診すれば、胎児が死産にならず助かることもあります。胎動は出産までなくならないことを覚えておきましょう。

おしるし

おしるしは胎児を包んでいる卵膜が子宮の収縮によりはがれたときに出た血液が、子宮頸管の粘液と混ざって出てきたものです。おしるしは子宮の収縮が始まった証であり出産兆候のひとつです。

量や色は個人差があり月経並みの出血をする人もいるので、この時期は生理用ナプキンを準備しておくと安心です。また、おしるしがないまま出産を迎えるママも多くいますので、おしるしがなくても不安になる必要はありません。

(おしるしについては、以下の記事も参考にしてみてください)

臨月のおしるしとは?色や量などの特徴は?続くと出産が近いってほんと? | AKANBO[あかんぼ]