妊娠17週の妊婦・胎児の状態は?症状や注意点!胎動が始まる?

【医師監修】妊娠17週を迎えると安定期ともいわれています。体調も落ち着いてきたという妊婦さんは多いでしょう。妊娠17週の妊婦さんや胎児はどういう状態なのでしょうか。症状や注意点、胎動が始まる?などについて、先輩ママの体験談やドクターの指摘を基に説明します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠17週の妊婦さんの状態は?
  2. 妊娠17週の胎児の状態は?
  3. 妊娠17週で性別はわかるの?
  4. 妊娠17週の胎児のエコー写真を見てみよう
  5. 妊娠17週は出生前診断が受けられるように
  6. 妊娠17週の妊婦さんのマイナートラブルの症状は?
  7. 妊娠17週の流産のリスクと注意点は?
  8. 妊娠17週目からは体重増加の危険が
  9. 妊娠17週からのおすすめの過ごし方
  10. 妊娠17週は胎動を感じることも
  11. 安定期を充実させよう
生後1ヶ月で赤ちゃんに便秘が始まった!以降、月齢別の原因と解消法!

妊娠17週の妊婦さんのマイナートラブル【貧血になることも】

貧血になることもあります。胎児は大きくなるにつれ、血液がより多く必要になってきます。その分、妊婦さんは貧血になりやすくなるのです。葉酸や鉄分のサプリを摂取したり、ほうれん草や小松菜、あさりなどの鉄分を多く含む食材をとったりして貧血予防をしましょう。

もし、めまいがしたり、顔色が白っぽくなったら、無理せず休むようにしてください。

妊娠17週の妊婦さんのマイナートラブル【動悸や息切れを起こすことも】

動悸や息切れを起こすこともあります。胎児に送られる血液量が増えることで、ママの心臓の働きも活発になって、動悸や息切れを起こすこともあるのです。つらい時には、一度座ったり横になったりして、安静に努めましょう。

あまり急に動いたりすると、動悸や息切れが起こりやすくなりますので、ゆったりとした動きを心掛けるとよいでしょう。

妊娠17週の流産のリスクと注意点は?

妊娠17週の安定期に入ったとしても、流産や切迫流産のリスクはなくなりません。日頃から、お腹が張ったらすぐに安静にしたり、出血やおりもののチェックをしたりしておきましょう。体の調子をみながら注意して行動することが大切です。

妊娠17週の流産のリスクと注意点【原因は母体側にあることがほとんど】

流産の原因は母体側にあることがほとんどです。

流産は妊娠12週目から後期流産に分類されます。妊娠12週目未満の初期流産では、染色体異常など胎児側に原因がある場合がほとんどでした。これに対し、後期流産は母体側に原因があることが多くなります。主な原因には子宮頚管(けいかん)無力症や絨毛膜(じゅうもうまく)羊膜炎、子宮筋腫、子宮奇形などが挙げられます。(※4)

妊娠17週の流産のリスクと注意点【お腹の張り】

お腹の張りにも注意しましょう。胎児の成長に伴い、お腹の大きさも増していく過程で、お腹が張るような感覚が起こることがあります。お腹が張るのと同時に、チクチクとした痛みも感じやすくなってくるでしょう。

お腹が張ると感じたときには、座ったり横になったりして、安静にしておくとよくなることが多いです。お腹の張りが治らなかったり痛みが激しくなったりした場合は、病院に連絡をしましょう。

一方、お腹が張る感覚がよくわからないという妊婦さんもいます。お腹が張るのは子宮が膨らむからです。お腹を硬く感じたり、つっぱっていると感じたり、キュっとした痛みを感じたりもします。お腹の張りを「バレーボールの硬さ」と言う人もいます。リラックスしている時のお腹の硬さを知っておくと、すぐにお腹の張りを感じられるかもしれません。

カズヤ先生

産婦人科医

この週数では、切迫流産と診断されると塩酸リトドリンというお薬を処方されることが多いです。 このお薬は子宮の収縮を抑制し、切迫症状を改善してくれます。 しかし、心臓をドキドキさせるという副作用もありますので、副作用が強い場合は、かかりつけの産婦人科医にご相談ください。

(お腹が張る症状については以下の記事も参考にしてください)

妊娠中期のお腹の張りの原因は?対処する方法はあるの?

妊娠17週の流産のリスクと注意点【お腹の痛みや出血】

お腹の張りと合わせて注意しておきたいのが、お腹の痛みや出血です。特に出血は異常なので、少量の出血があった場合でも、放置せずに病院へ連絡しましょう。お腹の痛みも、我慢できないほどの痛みや、長く続く痛みには注意が必要です。

妊娠17週の流産のリスクと注意点【陰部を清潔に】

切迫流産を防ぐためにも陰部を清潔にしておきましょう。

切迫流産になる明確な原因はわかっていませんが、感染症に注意をすれば切迫流産のリスクが下がると言われています。感染症を防ぐために下着をこまめに取り換えたり、おりものシートを使用したりして陰部を清潔に保ちましょう。また、下着と靴下は分けて洗濯するようにすると、細菌感染を未然に防ぐことができるでしょう。