妊婦は腹筋運動がおすすめ!妊娠中の正しいやり方や注意点!【動画あり】
【医師監修】「妊婦の適度な運動は良いと聞くけど、どうして腹筋なの?」と疑問に思いますよね。妊婦が特に気にするのは、やっぱりお腹周り。しかし、腹筋運動とは言っても一般的な上体起こしではありません。ここでは妊娠中の正しい腹筋運動の鍛え方や注意点をご紹介します。
妊婦の腹筋はどうなるの?
妊娠期間を経るにつれて、妊婦のお腹は一体どうなっていくのでしょう。ここでは妊娠中の腹筋はどのように変化し、それによって引き起こされるマイナートラブルについてご紹介します。
赤ちゃんが大きくなるにつれてお腹はどうなるの?
再度ツイート妊娠マメ知識
— さとえみ@ニガオエ描く人 (@satoemi) September 4, 2016
【妊娠すると腹筋はどうなる?】キネの先生によると子宮が大きくなるとこのように腹筋も左右に分かれるそう。若くて初産の人や運動をしている人なら自然と元に戻るそうだがそうでない人は戻らずに腰痛の原因になるらしい。 pic.twitter.com/uNLB5tP6Bf
妊娠後期(妊娠8ヶ月から10ヶ月)〜産後数ヶ月に腹直筋離開(ふくちょくきんりかい)というものが起こります。これはお腹の中の赤ちゃんが大きくなるにつれて、腹直筋(運動している人は6つに割れている場合がある)が左右に開いた状態になることです。全ての人がなるわけではなく妊婦の9割がなると言われています。
妊婦の辛い腰痛の原因は?
妊娠中には卵巣から「リラキシン」というホルモンが分泌されます(※1)。このホルモンが骨盤を緩ませることで、産道をスムーズに赤ちゃんが通ることができるようにするためです。
しかし、骨盤の緩みによって先ほどの腹直筋離開(ふくちょくきんりかい)が起こり上半身が支えきれなくなります。そこで腰回りの筋肉で上半身を支えようとするため腰痛となります。
(腰痛については以下の記事も参考にしてみてください)
どうして腹筋運動が妊婦におすすめなの?
妊婦の運動は通常の筋トレとは異なった目的があります。今回の場合は「どうして妊婦が腹筋を鍛えるのだろう」と鍛える目的を意識することが大切です。筋トレの方法を覚える前に、腹筋を鍛えることがなぜ妊婦にとって良いかということをまずは理解しましょう。
出産でいきむ時ラクになる
分娩の進行に必要な三大要素として、娩出力(べんしゅつりょく)、産道、胎児及び付属物があります。この中でも腹筋は娩出力の向上につながるのです。なぜかというと、赤ちゃんを押し出すときは、陣痛に合わせていきむことで娩出力を助けるからです。
そして、いきむ際には呼吸を止めて腹圧をあげます(排便時の踏ん張りと似た動作)。このように腹筋を鍛えておくことで、いきみやすなり娩出力の向上につながることになるのです。
妊婦だけでなく赤ちゃんへの負担軽減になる
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