新生児の母乳量の目安は?授乳間隔・時間・回数は?飲まない時の対処法も!

【医師監修】新生児が1度に飲む母乳量の目安や、新生児母乳量計算、実際に出ている母乳量を確認する方法をご紹介します。新生児の授乳間隔・授乳時間や、新生児に授乳量が足りているかチェクする方法も併せて紹介するので、参考にしてみてください。

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Contents
目次
  1. 新生児が1度に飲む母乳量の目安は?
  2. 新生児母乳量計算とは?
  3. 実際に出ている母乳量はどう確認する?
  4. 新生児の授乳間隔・授乳時間はどれくらい?
  5. 新生児に授乳量が足りているかチェックするには?
  6. 新生児の母乳・授乳量は個人差がある!

毎回授乳後に、1時間程度で母乳を欲しがる場合は、1回の授乳量が足りていない可能性があります。回数が多いとママは大変ですが、欲しがったら母乳をあげてみましょう。

また、排泄の回数で授乳量が足りているかチェックすることができます。1日に6回以上おしっこをし、2回以上うんちをしていれば、授乳量は足りていると考えていいでしょう。逆にそれよりも極端に少ない場合は、脱水症状の可能性もあります。

さらに、授乳量が足りていない場合は、赤ちゃんの体重が増えにくいです。平均よりも体重が少なめ程度であればそこまで気にする必要はありませんが、基準値を大きく下回っているようであれば、栄養が足りていないおそれもあります。

母乳を飲まないときの対処方法

赤ちゃんがあまり母乳を飲まないときには、自分でできる対処法もあります。まずは、授乳するときの体勢を変えてみましょう。縦抱きや横抱き、フットボール抱きなど、いつもと違う体勢を試してみてください。飲む方向が変わることで、赤ちゃんが飲みやすくなるだけではなく、乳首に痛みを感じているママにとっては、痛み軽減の効果も期待できます。

その他にも気軽にできる対処法としては、乳頭マッサージがあります。乳頭マッサージを行うことで、乳頭が柔らかくなり、赤ちゃんにとって飲みやすくなりますよ。この対処法は、まず乳首を優しくつまんで、押さえる・揉む・曲げるという動きをゆっくり時間をかけて繰り返します。力の入れ過ぎには注意しましょう。

そして、これまで母乳を飲んでいたのに、急に飲まないという場合には、母乳の味が変わった可能性が考えられます。母乳の味はママの食生活によって変化するのです。もしも高カロリーのものを食べる機会が増えているのであれば、少し控えめにして、規則正しい食生活を送りましょう。

新井昇子

小児科医

初めてのお子様だと特に気を使って神経質になってしまう新生児期。不安からいろいろな人に聞いたり、ネットでいろいろな情報を集めたりで右往左往するのはお母さんにとってストレスになりますね。 ご自身が本当に信頼できる人からの助言を試してみましょう。この時大事なのはたとえその助言通りにやってもうまくいくこともうまくいかないこともあるということ。赤ちゃんは機械のように毎回同じようには反応しません。 物事にはランダムな要素が入り混じっているものですので、A→Bのようにシンプルではありません。自分が納得して信頼している情報をやってみて、ダメだったら次を試すという感覚がストレスがないように思います。 目の前の赤ちゃんの様子をよく見て、情報に振り回されないようにしていきましょうね。 小児科や助産院を選ぶ際にも自分が納得するところを選んでください。いろいろな考え、やり方がありますし、正解はありません。 大事なのは自分が選んだ方法がどうであったかの結果と、それを受けて次にどうするかという思考です。とても考えられる状態ではないときは、赤ちゃんから離れる時間を持つと冷静になっていいかもしれませんね。

授乳量についての体験談

OL

30代

飲まないときの対処法として、横抱きでの授乳がしっくりこなければ、縦抱きオススメですよ。まだ首がすわってないと心配に思うかもしれませんが、ちゃんと首を支えれば問題ありません。少し顔をあげる感じで飲ませてあげると飲みやすそうにしていました。

デザイナー

20代後半

うちの子供は母乳をうまく飲めなくて、かなりこぼしてしまっていました。母乳外来で相談すると、フットボール抱きを教えてくれて、スムーズに飲めるようになりましたよ。体重や授乳回数、母乳の量に関しても親身に相談に乗ってくれました。

イラストレーター

30代

普通に飲んでいたのに、急に飲まなくなりました。対処法というものをいくつか試しても効果がなく落ち込んでいました。病院で相談したところ、あまり思いつめず、赤ちゃんの機嫌に合わせてあげてみることに…。完全に解説はしませんでしたが、相談することでとても安心しました。

母乳量に不安を感じるときや、あまり飲まないときの対処法については、産院や助産師さんに相談するといいでしょう。個人ごとに事情は異なるので、その人にあった対処法を聞くことができます。抱き方を変えると赤ちゃんの飲むときの様子に変化が現れたと感じるママは多いようですね。

また、赤ちゃんがあまり母乳を飲めていないときには、ママの心の負担も大きいですよね。人に相談することで、気持ちが軽くなることもありますよ。

(母乳を吐いてしまう時の対処法については以下の記事も参考にしてみてください)

赤ちゃん・新生児がミルクや母乳を吐いてしまう!原因と対処法は?

新生児の母乳・授乳量は個人差がある!

新生児の授乳量や、母乳の出方には個人差があります。赤ちゃんを育てるうえで、どうしても周りと比べてしまったり、自分の方法が普通なのか気になりますよね。しかし、個人差はあって当然のものです。目安はあくまで目安としてとらえ、あまり気にしないようにしましょう。

気になることがあれば、母乳外来や保健師さんなど、専門機関に相談するといいでしょう。一人で抱え込まないようにするといいですよ。