母乳は飲み過ぎに注意!鼻詰まりや泣いてうなるのは過飲症候群の症状?

【医師監修】母乳育児において、赤ちゃんが母乳を飲まないことも心配ですが、母乳を飲み過ぎることも心配のひとつでしょう。1日の母乳の量の目安や、赤ちゃんが出す飲み過ぎサインを紹介します。飲み過ぎの原因、過飲症候群の症状の特徴や、対処法も紹介します。

Contents
目次
  1. 母乳は赤ちゃんが欲しがるだけ飲ませてもいいの?
  2. 赤ちゃんの1日の母乳量の目安は?
  3. 赤ちゃんが出す母乳の飲み過ぎサインは?
  4. 母乳の飲み過ぎの原因は?
  5. 母乳の飲み過ぎは過飲症候群の可能性も?症状は?
  6. 母乳の飲み過ぎ・過飲症候群の対処法
  7. 赤ちゃんのおっぱいの飲み過ぎに注意

母乳は赤ちゃんが欲しがるだけ飲ませてもいいの?

生まれたばかりの赤ちゃんは、母乳やミルクを摂取して毎日成長していきます。新生児は、母乳ならば欲しいだけ飲ませてもいいと聞いたことのある人もいることでしょう。しかし、赤ちゃんによっては母乳を飲み過ぎているケースもあるのです。

成長に必要な母乳も、与え過ぎは成長や体調に問題が生じる恐れもあります。飲み過ぎを防ぐには、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。1日に飲む母乳量の目安や、飲み過ぎたことで起こる過飲症候群について知っていきましょう。

(母乳については以下の記事も参考にしてみてください)

母乳の成分は?作られる仕組みや、おっぱいの栄養素・カロリーなどを解説!

赤ちゃんの1日の母乳量の目安は?

1日に赤ちゃんが飲む母乳量には個人差はありますが、おおよその目安があります。授乳する際に目安を知っていれば、飲み過ぎや飲まない場合に判断ができます。月齢ごとに紹介しますので、授乳の際の目安にするといいでしょう。

新生児の母乳量の目安

生後28日以内の新生児は、まだ胃が未熟であるため、一度に母乳をたくさん飲むことができません。そのため個人差はありますが、1日に7~10回、多い赤ちゃんでは11回以上の授乳を必要とします。

1日に飲む母乳量は生後14日前後で500ml、生後28日前後で650mlを飲むとされます。母乳の場合はどのくらいの量を飲んだのか判断しずらいことでしょう。しかし、赤ちゃんの体重が1日20~30g程度で増えていれば、平均の範囲内で順調に成長していると判断できます(※1)。

1児のママ

(20代)

退院指導の時、母乳はたくさん飲ませてもいいと言われ、母乳が出にくかったのですが、頑張っておっぱいをあげているうちに出るようになりました。出ないうちは1日の目安に従い、ミルクで補っていましたよ。

出産直後は母乳が出にくいケースが多いです。最初は出にくく、量も少なめでしょう。しかし、新生児の間は一度に飲む量が少ないため、量が少なくても何度か分けて与えるといいでしょう。赤ちゃんに何度も吸わせていれば、たくさん出るようになります。1日の目安ほど母乳が出ない場合は、体験談のようにミルクを活用するといいでしょう。

(新生児の母乳量については以下の記事も参考にしてみてください)

【生後3週間】赤ちゃんの授乳間隔・平均体重は?母乳・ミルクの量、寝ない原因なども!

生後1~2ヶ月の赤ちゃんの母乳量の目安

生後1~2ヶ月頃になると、新生児の頃とくらべて少しずつ1日に飲む量が増えていきます。出産直後とくらべるとおっぱいが出やすくなっているママもいることでしょう。授乳回数も6~8回程度と少し減ってきますが、新生児の頃と授乳方法をを基本的には変えなくても大丈夫です。

赤ちゃんの体重や個人差がありますが、3時間ごとの授乳で1日700~840ml程度の量が目安です。

会社員

(30代)

母乳量が気になっていたので生後1ヶ月半頃の時に思い切ってスケールで測りました。母乳は前よりは出るようになったけど、平均で30mlでした。1ヶ月半の赤ちゃんには量が少ないみたいなので、完母は諦めました…

母乳での育児を考えても、体験談のように思うほど母乳の量が出ないママも多いです。赤ちゃんの体重が平均より少ない場合は、ミルクでの授乳や混合授乳を視野に入れましょう。

(母乳の出る時期については以下の記事も参考にしてみてください)

母乳が出る時期はいつから?出ない原因は?母乳量を増やす対策も紹介!

生後2~3ヶ月の赤ちゃんの母乳量の目安

生後2~3ヶ月頃になると、赤ちゃんはおっぱいの飲み方が上達してきます。消化器官が発達し、胃も新生児の頃にくらべて大きくなります。そのため1回に飲める量も増え、授乳の間隔が長くなるのです。赤ちゃんの授乳間隔が広がり、夜間に授乳の必要がなくなるケースもあります。

目安として授乳を行う間隔は3~4時間程度と長くなり、回数も1日5~6回にまで減ってきます。1日に飲む母乳量は個人により差がみられますが、体重が1キロ増えるごとに150ml程度飲む量が増えるのが目安と言われています(※2)。

計算をすると、5キロの赤ちゃんであれば750ml程度が目安です。生後3ヶ月頃までは、赤ちゃんの体重に150mlを掛けた量を1日に必要な母乳量と考えるとわかりやすいでしょう。

パート勤務

(20代)

出産後2ヶ月を過ぎたあたりで生理が来たので、母乳量が減ってしまいました。おっぱいのマッサージをしても効果がないので、完母にしたかったのですが無理でした。3ヶ月過ぎぐらいまでは混合でなんとか行きましたが、4ヶ月過ぎた頃には完ミになりました。