新生児落屑は病気ではない!新生児の皮膚はいつまでむける?保湿ケアは必要?

【医師監修】新生児期の赤ちゃんの皮膚が剥がれ落ちる、新生児落屑について知っていますか?この記事では新生児落屑の原因や、いつからいつまで起きるのかを紹介します。また、新生児落屑の対処法、脂漏性湿疹との違いのほか、新生児落屑を経験したママの経験談も取り上げていますよ。

Contents
目次
  1. 新生児落屑とは?
  2. 新生児落屑の原因は?
  3. 新生児落屑はいつからいつまで起きるの?
  4. 新生児落屑の対処法は?保湿ケアが必要?
  5. 新生児落屑と脂漏性湿疹の違いは?
  6. 新生児落屑を経験したママの体験談
  7. 新生児落屑は病気じゃない!

新生児落屑とは?

新生児落屑(しんせいじらくせつ)とは、生後2~3日頃から赤ちゃんの皮膚が剥がれ落ちる生理的現象のことです(※1)。一見皮膚トラブルのように感じますが、新生児落屑は病気ではありません。

新生児落屑は新生児期の赤ちゃんの約9割に起こるとされています。すべての赤ちゃんに起こるものではないので、新生児落屑がみられなくても心配しないでくださいね。

新生児落屑の原因は?

新生児落屑が起こる原因は、誕生して外気に触れた赤ちゃんの皮膚が乾燥してしまうことです。生まれる前や誕生してすぐの赤ちゃんの皮膚は胎脂というクリームのような油分に覆われています。胎脂に守られている状態の皮膚はべたついており、簡単に乾燥することはありません。

しかし、赤ちゃんが生まれてしばらくすると沐浴などによって胎脂は取れてしまいます。胎脂が取れた赤ちゃんの皮膚は、非常に乾燥しがちです。さらに赤ちゃんが外気に触れたり、日光を浴びたりすることでさらに皮膚が乾燥し、新生児落屑がみられるようになります。

空気が乾燥している冬に生まれた赤ちゃんは、新生児落屑になる可能性が高いと考えておくと良いでしょう。

新生児落屑はいつからいつまで起きるの?

ここからは、新生児落屑がいつからいつまで起きるかについて紹介します。新生児落屑がみられる期間について知っておくことで、他の皮膚トラブルとの見分けも付きやすくなるでしょう。

新生児落屑はいつからいつまで?

新生児落屑がみられ始める時期には、個人差があります。生まれてすぐ皮膚が剥がれ始める赤ちゃんもいれば、退院してから皮膚が剥がれ始める赤ちゃんもいるでしょう。また、新生児落屑が続く期間は基本的に1、2週間程度だとされています。新生児落屑であれば、遅くても生後1ヶ月頃までには赤ちゃんの肌がきれいになると捉えておきましょう。

新生児落屑の皮は無理やり剥がさないこと

新生児落屑がみられている間は、赤ちゃんの皮膚を無理に剥がさないようにしなければなりません。新生児落屑の状態になっている皮膚を無理に剥がすと、炎症が起きることもあります。「赤ちゃんの肌を早くきれいにしてあげたい」と皮膚を剥がしたくなるママもいるでしょう。しかし、新生児落屑を早く落ち着かせるためには自然のままにしておくことが大切です。

新生児落屑の対処法は?保湿ケアが必要?

新生児落屑で赤ちゃんの皮膚が剥がれているのを見て「何かしてあげた方が良いのでは?」と気になっているママも多いでしょう。そこで、ここからは新生児落屑の対処法や保湿ケアの必要性について紹介します。新生児落屑の赤ちゃんが快適に過ごせるよう、ぜひこちらで紹介する対処法を頭に入れておいてくださいね。

沐浴

新生児落屑の対処法としてまず挙げられるのは、沐浴です。沐浴をすると赤ちゃんの皮膚が柔らかくなり、きれいに剥がれやすくなるでしょう。また、沐浴はこれまで通りに毎日続けてかまいません。

ただ「剥がれかけの皮膚を早くきれいにしてあげたいから」と、赤ちゃんの皮膚を強くこすらないよう気を付けてくださいね。新生児落屑がみられている際の沐浴では、赤ちゃんの肌はガーゼや手で優しくなでるように洗ってあげましょう。

(沐浴については以下の記事も参考にしてみてください)

【動画で解説】新生児の沐浴のやり方は?いつからいつまで?温度や注意点も