新生児落屑は病気ではない!新生児の皮膚はいつまでむける?保湿ケアは必要?
【医師監修】新生児期の赤ちゃんの皮膚が剥がれ落ちる、新生児落屑について知っていますか?この記事では新生児落屑の原因や、いつからいつまで起きるのかを紹介します。また、新生児落屑の対処法、脂漏性湿疹との違いのほか、新生児落屑を経験したママの経験談も取り上げていますよ。
受診
新生児落屑は基本的に受診の必要はありませんが、症状が長引いたり悪化したりしている場合には小児科で診てもらうと良いでしょう。受診の目安としては、以下のようなものが挙げられます。
●赤ちゃんの皮膚が赤くなって炎症を起こしている
●皮膚が剥がれる症状が2週間以上続いている
●赤ちゃんの皮膚がじゅくじゅくしている
保湿ケアの必要はない
赤ちゃんに新生児落屑がみられても、保湿ケアをする必要はありません。「皮膚が剥がれているから保湿をしたほうが良いのでは?」と感じたママもいるでしょう。しかし、保湿をすると逆に皮膚が剥がれにくくなります。新生児落屑は皮膚が剥がれ落ちれば治まるものなので、保湿はせずに様子を見守ってみましょう。
新生児落屑が落ち着いた後の新しい皮膚は、乾燥しやすい状態になっています。皮膚がすっきりと剥がれきったら、赤ちゃん用の保湿剤でスキンケアをしてあげてくださいね。
(赤ちゃんのスキンケアについては以下の記事も参考にしてみてください)
新生児落屑と脂漏性湿疹の違いは?
脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)も、新生児落屑と並んで多くの赤ちゃんにみられると言われています。新生児落屑も脂漏性湿疹も皮膚に症状があらわれるものですが、どう見分ければ良いのでしょうか?また、症状や対処法に違いはあるのでしょうか?ここでは、新生児落屑と脂漏性湿疹の違いについて紹介します。
脂漏性湿疹とは
脂漏性湿疹は生後2週間から1ヶ月頃の間にみられ始める乳児湿疹のひとつで、その原因は赤ちゃんの皮脂の分泌が過剰になっていることです。皮脂腺が発達しているところに症状が出やすく、顔や額、髪の生え際などにべたつきのあるフケのようなものがみられます。症状が悪化すると炎症を起こすこともあり、注意が必要です。(※2)
(乳児湿疹については以下の記事も参考にしてみてください)
新生児落屑と脂漏性湿疹の違い
新生児落屑と脂漏性湿疹には、症状がみられる箇所や発症時期などいくつかの違いがあります。その違いを理解していれば、新生児落屑と脂漏性湿疹とを間違えることはないでしょう。新生児落屑と脂漏性湿疹の主な違いは、以下の通りです。
●新生児落屑は生後数日からみられることが多いが、脂漏性湿疹は生後1ヶ月頃から発症する
●新生児落屑は1、2週間で治まるが、脂漏性湿疹は1、2ヶ月ほど続く
●新生児落屑は全身にみられ、脂漏性湿疹は顔に症状が出ることが多い
●新生児落屑は白く皮膚が剥がれた状態で、脂漏性湿疹は黄色っぽい皮脂が浮き出た状態
脂漏性湿疹の対処法
脂漏性湿疹のベストな対処法は、赤ちゃんの皮膚を清潔に保つことです。沐浴の際に石鹸の泡で優しく洗い、過剰な皮脂を落としてあげましょう。力を入れてこすったり、石鹸を流しきらなかったりすると症状が悪化しやすいので注意が必要です。
また「石鹸だけでは皮脂汚れが落ちない」という場合は、沐浴の前にベビーオイルをなじませておくと良いでしょう。沐浴後に皮膚の乾燥がみられたら、保湿ケアをしてもかまいません。「炎症が起きている」や「症状がなかなか治まらない」といった際には、小児科を受診してみてくださいね。
新生児落屑を経験したママの体験談
ここまで、新生児落屑の症状や原因、対処法などについて紹介してきました。そして最後に紹介するのは、新生児落屑を経験したママたちの体験談です。赤ちゃんに新生児落屑がみられたママはどんなことを感じ、どういった対応をしたのでしょうか?
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