赤ちゃんの耳だれの症状・原因は？耳が臭いのは病気？受診の目安、自宅ケアの方法も！

赤ちゃんの耳だれとは耳の中から膿（うみ）や汁が出てくる症状をいい、不快な臭いがすることもあります。耳だれや耳が臭う場合は、耳の病気が原因であることがほとんどです。注意しましょう。

赤ちゃんは自分で症状を訴えることができません。耳の穴も小さいのでママやパパだけで的確な状況判断をすることは難しいでしょう。赤ちゃんの耳だれで考えられる病気の種類や症状から説明します。

耳だれが出る病気の種類にはどのようなものがあるのでしょうか。耳だれが出る病気の種類と症状を紹介します。

外耳道炎は細菌などの感染で外耳道から鼓膜までの道が炎症を起こしてしまう病気です（※1）。耳が痛い素振りをみせたり耳だれが出たりするほか、かゆみや熱を出す場合もあります。新生児や乳児の場合はまだ痛みを言葉で訴えることができません。耳だれが出て耳を触ると泣いたり、ぐずって泣き続けたりする場合は外耳道炎を疑ってみましょう。

外耳道炎の場合、あごを動かした時に痛みが強くなることがあります。赤ちゃんは授乳中に痛い素振りを見せることもあります。注意深く観察することが大切です。

子供が両耳とも外耳道炎と診断されたママの体験談です。かゆみや痛みを伴う外耳道炎ですから、子供もママもとてもつらかったことでしょう。

外耳湿疹は外耳に湿疹ができる病気です。綿棒で耳掃除をした時の刺激などが起因となります（※2）。新生児や乳児の場合は、ミルクなどが耳の中に流れてしまうことで引き起こされることもあります。外耳湿疹の症状は耳のかゆみと耳だれです。軽い湿疹であればすぐにおさまりますが、耳をかきすぎると余計にかゆみがひどくなるので注意しましょう。

急性中耳炎は細菌やウイルスが原因となって、鼓膜と内耳の間の中耳に炎症が起こる病気です。子供に多い病気で、新生児や乳児に耳だれの症状があった場合に、初めに疑う病気と言ってもよいでしょう。風邪が長引いている場合などに発症しやすく、耳の痛みや発熱などを伴います。（※3）

炎症がひどくなると鼓膜の裏側に膿がたまり、その圧力で鼓膜から膿が耳だれとして流れてきます。ひどい場合には鼓膜を切開する処置がされることもあるので、ひどくなる前に対応しましょう（※3）。新生児や乳児が風邪をひいていて、耳が痛い素振りを見せたり、機嫌がずっと悪い場合は早めの対処が必要です。

生後4カ月に風邪をひいた後、耳だれが出て中耳炎と診断された体験談です。熱がさがって安心していたところに黄色い汁が耳から出てきて、とてもびっくりしたことでしょう。早めに病院へ行き、早く症状をなくしてあげましょう。

（赤ちゃんの中耳炎については以下の記事も参考にしてみてください）

慢性中耳炎は中耳に慢性的な炎症が起きる病気です。難聴や耳だれを繰り返すなどの症状があります。その他に耳鳴り・めまい・顔面神経麻痺（まひ）などの症状が出る場合もあります。（※4）