母乳はいつまであげる？出る？授乳期間の平均は？卒乳・断乳の進め方も解説！

赤ちゃんに母乳をあげているママは、授乳の期間について悩む人も多いようです。世界保健機構であるWHOは、生後半年までは完全母乳育児を勧めています。離乳食や大人と同じ様に普通食を食べるようになっても、2歳頃までは母乳育児をすることを推進しています（※1）。

しかし世界の卒乳する期間が平均4歳2ヶ月なのに対して、日本の卒乳する時期はとても早いのです。日本では1歳頃を目安に授乳を辞めるママがほとんどです。日本の卒乳時期が1歳頃と早い原因には、赤ちゃんが1歳になるのを境にママの仕事復帰など環境の変化が関係していると言えます。

地域によっては1歳半検診で保健師さんから、そろそろ授乳を辞めるように促される場合もあるようです。それがきっかけで、卒乳や断乳を考えるママが多くいます。

WHO（世界保健機構）が2歳まで母乳を推進しているのは、母乳の中に含まれている免疫物質がさまざまな感染症から赤ちゃんを守ってくれるためです（※1）。何かの病気にかかったとしても、母乳を飲ませていることで回復も早くなることも理由に挙げられます。

その他にも母乳は、乳幼児の感覚や認知発達を促してくれるのです。そのため、世界では長い間授乳することが推進されています。さらに母乳をあげることで、ママも卵巣ガンや乳ガンのリスクを減らすことが期待できます。長い間母乳を続けることは、ママと赤ちゃんの双方にメリットが多くあると言えるでしょう。

（母乳が出る期間については以下の記事も参考にしてみてください）

母乳の卒乳・断乳時期は、子供が1歳の誕生日を迎える頃や、1歳半までの期間を目安にしている人が多くいます。実際に先輩ママたちは何歳で母乳育児を卒業したのかや、何をきっかけに母乳を辞めることになったのかなどについて、気になる人も多いでしょう。ママ達の体験談から、平均的な母乳の授乳期間を紹介します。

1歳未満で卒乳や断乳するママも多くいます。しかし1歳未満での卒乳や断乳は、赤ちゃんがしっかり離乳食を食べていることが前提となります。離乳食から栄養が取れてない場合は、もうしばらく授乳を続けてみましょう。

妊娠の他にも、ママの体調が悪く、薬を飲む必要があるため断乳を決意するママも多くいます。風邪やインフルエンザにかかってもまだ授乳を続けたい場合は、体調が万全になるまで搾乳することによって、母乳が作られる状態を維持しておきましょう。

日本では1歳の誕生日を目安に卒乳や断乳を考えるママが最も多くいます。1歳になる頃には育休を取っていたママたちも仕事復帰となり、子供が保育園に通い始めるからです。保育園に行くとママと長い時間離れるため、母乳を忘れて自然と卒乳になる子もいます。

1歳を過ぎた後、母乳を続けたくても保育園に通い始めると子供の方からおっぱい離れする子が多く見られます。

次の妊娠をきっかけに卒乳や断乳を始めるママも多くいます。2歳差で2人目をつくる夫婦が多くいるので、1人目が1歳代で2人目を妊娠し、上の子が1歳代の内に卒乳や断乳となる場合が多いのです。

妊娠している状態で母乳を与えると子宮を収縮させてしまい、流産の危険性もないとは言い切れません（※2）。妊娠中に母乳をあげても何の影響もない人もいますが、心配なら妊娠を機会に卒乳や断乳を進めても良いでしょう。

（妊娠中の授乳については以下の記事も参考にしてみてください）