母乳はいつまであげる?出る?授乳期間の平均は?卒乳・断乳の進め方も解説!

【医師監修】赤ちゃんへの授乳はいつまでするべきなのでしょうか。ここでは母乳はいつまで必要なのか、いつまで出るのかなどの疑問をはじめ、母乳の授乳期間の平均を体験談をもとに紹介します。母乳を辞めたい時の卒乳・断乳の進め方や、その後のママの乳房の変化やケアについても紹介していきます。

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Contents
目次
  1. 母乳はいつまで必要?何歳まで?
  2. 母乳の授乳期間の平均は?
  3. 母乳はいつまで出るの?栄養素は?
  4. 母乳を辞めたい時の卒乳・断乳の進め方
  5. 母乳を辞めたらママの乳房はどうなる?
  6. 母乳の授乳期間には個人差があるから焦らずに!

2歳以上での卒乳や断乳

2児のママ

20代

上の子は1歳で卒乳しましたが、2番目の子は3歳を過ぎた今でもお風呂上りに毎日授乳が欠かせません。周りの友達にまだ授乳していることを伝えると驚かれますが、3歳を過ぎていても授乳は悪いことではないので、欲しがるまで与えようと思います。

日本では1歳を目安に卒乳や断乳を考えるママが多いです。しかし中には2歳、3歳、4歳と長期にわたって授乳している人もいます。日本の平均が1歳だからといって周りに合わせる必要はありません。育児を行う中でママと子供のタイミングで卒乳や断乳を考えましょう。

母乳はいつまで出るの?栄養素は?

母乳育児を長い期間続けたくても、いつまで出るのか気になるものですよね。卒乳や断乳の目安は、ママの母乳の状態によっても変わってきます。ここでは母乳に含まれる栄養素に加え、母乳はいつまで出るのかや、いつまで母乳に栄養が含まれているかという点について紹介していきます。

母乳はいつまで出るのか

母乳はいつか出なくなってしまうと思っている人も多くいます。しかし、基本的には赤ちゃんに授乳しておっぱいを吸い続ける間は母乳が作られます。そのため卒乳や断乳をして授乳を辞めない限り、母乳はいつまでも作られて出てくるでしょう。

しかし中にはママの体調によって母乳の出が悪くなることが原因で、授乳していても母乳が止まってしまう場合もあります。またママの体調が悪く授乳することができない場合は、搾乳して母乳が作られるようにしてあげる必要があります。

母乳の栄養素は

母乳はママの血液から作られています。母乳の中にはタンパク質や脂肪、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、オリゴ糖といった赤ちゃんにとって必要な豊富な栄養素が含まれているのです。しかし、生後6か月を過ぎるころから、母乳の中に含まれる鉄分では足りなくなってしまいます。

特に生後6ヶ月から1歳の間は、赤ちゃんが鉄欠乏性貧血になるのを防ぐことが重要です。母乳でまかなえない鉄分は離乳食から取り入れていくようにしましょう。

母乳の栄養はいつまであるのか

母乳は1年過ぎると、栄養がなく授乳する意味がなくなると考えている人もいます。しかし、母乳は1年経っても栄養がなくなることはありません(※1)。一番栄養素が多く含まれている時期は、産後すぐに出る初乳の頃です。それ以降の時期の成乳でも、赤ちゃんが必要とする栄養は十分に含まれているのです。

赤ちゃんの成長に合わせて、ママの母乳の栄養素も変化していきます。赤ちゃんにとって必要な栄養素や免疫物質がなくなることはないので心配はいりません。

母乳にはいつまでも栄養が含まれているとはいえ、赤ちゃんの体の成長に伴ってママの母乳だけではエネルギーをまかなえなくなってきます。そのため不足する栄養を食事から補うためにも、生後6ヶ月から離乳食を始める必要があるのです。

(離乳食については以下の記事も参考にしてみてください)

100均で買える離乳食道具25選!ダイソー・セリアなど!製氷皿や保存容器など!

母乳を辞めたい時の卒乳・断乳の進め方

母乳育児を卒業するには2種類あります。一つ目は赤ちゃんが自然に母乳を欲しがらなくなる卒乳です。そして二つ目はママが赤ちゃんに母乳をあげることを強制的に辞める断乳があります。以前は母子手帳でも断乳という言葉が使われており、ママの意志で母乳を辞める断乳が主流でした。

しかし2002年を境に、断乳という言葉が母子手帳からも削除されたのです。最近では赤ちゃんが自分の意志でおっぱいから離れる卒乳を目指す考え方が主流になってきています。ママのタイミングで断乳をすることは決して悪いことではありません。しかし、離乳食をしっかり1日3回食べていて離乳食から栄養を取れていることを確認してから行うのが大切です。

卒乳や断乳をしようと考えても、なかなか思うように母乳を辞めることができない赤ちゃんも多くいます。ここでは母乳を辞めたいときの卒乳や断乳の進め方を紹介します。焦らずゆっくり進めていきましょう。

卒乳・断乳をしてもよいとされる目安

卒乳や断乳を考えてもよいとされる目安は、離乳食を1日3回しっかり食べているかが重要です。加えて、麦茶などの水分をマグやコップを使って飲むことができるかどうかも目安としましょう。授乳以外で水分がうまく摂れない状態で卒乳や断乳をすると、夏場などは特に脱水症状になることもあるので注意が必要です。

その他にも母乳育児がママの負担になっていたり、授乳することでおっぱいのトラブルが頻繁に起きるようなら、卒乳を考えてママの身体の負担を減らすことも必要です。

卒乳・断乳の進め方

卒乳や断乳は無理のない程度で、徐々に授乳回数を減らして進めていくのがよいでしょう。1歳を過ぎるとママの言うことも理解できるようになります。したがって、「おっぱいそろそろ辞めようね」と毎日言い聞かせてみましょう。赤ちゃんが自分から卒乳にむかうようにしてあげることも大切です。

日中の授乳時間に外に散歩へ行って遊ばせることで、母乳を飲むことを忘れさせることもできます。その他にも食事やおやつなど、食べることの楽しさを教えることもできますね。卒乳や断乳もスムーズに進むこともあるでしょう。

授乳を卒業することで赤ちゃんとのスキンシップは減ってしまいます。卒乳や断乳をしたら授乳時間の代わりにスキンシップの時間を作って、一緒に遊んであげるようにしましょう。