赤ちゃんが寝苦しそうな理由は病気かも?うなる時の対処法や受診する目安も

【医師監修】眠っている時に赤ちゃんが寝苦しそうにしていると心配になりますよね。寝苦しい原因がわからず、悩むこともあるでしょう。赤ちゃんが寝苦しそうな理由や、症状別の対処法などをポイントごとに紹介します。病気の可能性についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

Contents
目次
  1. 赤ちゃんが寝苦しそうな理由は?
  2. 赤ちゃんが寝苦しそうな時の症状別の対処法
  3. 赤ちゃんが寝苦しそうな時の注意点!受診する目安は?
  4. 赤ちゃんが寝苦しそうな時はケアしてあげよう!

赤ちゃんが寝苦しそうな理由は?

赤ちゃんが眠っている時に苦しそうにうなったりしていると、パパ・ママも心配ですよね。特に新生児の場合、何かあったのではないか?と様子を確認せずにはいられません。この項目では、赤ちゃんが寝苦しそうにしている理由を紹介します。赤ちゃんの寝ている様子が気になる人は、参考にしてみてくださいね。

(母乳育児のげっぷについては以下の記事も参考にしてみてください)

母乳育児もげっぷは必要?出し方のコツや授乳中に寝落ちした時の対処法も!

げっぷを出せずお腹が苦しい

授乳後にげっぷを出し切っておらず、お腹が苦しくて寝苦しそうにうなる場合があります。新生児の時は、げっぷをさせるのも慎重になりがちですよね。初めての赤ちゃんは加減がわからず、授乳後のげっぷを出し切れていなかったというケースもあるでしょう。新生児の赤ちゃんは自分で体の向きを変えられないため、ガス抜きの手伝いが必要です。

げっぷが溜まっているかは、赤ちゃんの背中を叩くとわかります。太鼓のように響く音がすれば、空気が溜まっていますよ。目安として覚えておくと良いでしょう。また、げっぷでガス抜きができないと、お腹へガスが溜まり苦しそうにうなることがあります。げっぷが出しやすいうちに、ガスを出し切ってくださいね。

便秘でお腹が苦しい

赤ちゃんが便秘でお腹が苦しく、寝苦しそうにうなる場合があります。母乳やミルクどちらでも便秘になることはありますよ(※1)。母乳の場合は、母乳不足で水分不足になりうんちが出にくくなることがあります。

ミルクは母乳よりもうんちのかさが増えるため、出にくくなります。便秘が辛くてうんちを出そうとお腹へ力を入れることで、苦しそうな様子に見えるのでしょう。便秘が酷い場合は、小児科の受診がおすすめですよ。

鼻水が詰まっていて呼吸しずらい

赤ちゃんの鼻水が詰まっていて呼吸がしずらく、寝苦しそうにしている場合があります。赤ちゃんは鼻呼吸なため、鼻水が詰まっていようが鼻から呼吸をしようとします。その際に鼻水がつまった苦しそうな音がしてしまうのでしょう。

赤ちゃんの鼻自体が小さく、鼻水が詰まりやすいです。また寝返りができるようになるまでは、仰向けで寝ることがほとんどでしょう。赤ちゃんは風邪などの病気以外でも鼻が詰まりやすいです。気になる時は耳鼻科で診てもらうと安心ですね。

渡邉恵里

小児科医

鼻水をとっても、またすぐに詰まり、寝苦しいときは、頭から肩にかけてタオルを置き、少しだけ頭を高くすると、後鼻腔に鼻水が溜まらず、寝やすくなります。

母乳やミルクを飲み過ぎている

母乳やミルクを飲み過ぎたために、授乳後に寝苦しそうにしている場合があります。新生児期は赤ちゃんの成長のため、意識的に授乳をすることが多いでしょう。赤ちゃんはまだ満腹中枢が未熟なため、時に飲み過ぎてしまうことがあります。

そのような場合は、お腹の容量以上の母乳やミルクが行き場を失って、吐き戻されたり鼻へまわることがありますよ。大人も食べ過ぎると苦しいように、赤ちゃんも苦しいので飲ませすぎに注意しましょう。

(新生児の鼻づまり解消法については以下の記事も参考にしてみてください)

新生児の鼻づまりを解消する方法!寝られないときの原因と対処は?

赤ちゃんが寝苦しそうな時の症状別の対処法

赤ちゃんが夜中に寝苦しそうにしていると、パパ・ママも気になってしまいますよね。夜中だし病院へ連れていくほどではないかも?ということもあるでしょう。この項目では赤ちゃんが寝苦しそうにしている際の、症状別の対処法を紹介します。パパ・ママが自宅で対応できる症状なので、気になる方は参考にしてみてくださいね。

げっぷ

授乳後のげっぷの出し方として、パパ・ママの肩へ赤ちゃんを乗せて背中をさする方法が有名ですね。出産後に助産師から教わったという人も多いでしょう。ほとんどがこの方法で対応可能です。もし上手くいかない場合は以下の方法も試してみてくださいね。

げっぷの出し方にはパパ・ママがあぐらをかいて、赤ちゃんをあぐらの中へ座らせる方法があります。赤ちゃんも手で支えながらあぐらをかく体勢にしましょう。赤ちゃんの体勢が猫背のようになっていると、空気が押し出されやすくなりげっぷが出ます。

赤ちゃんを右向きに寝かせ、下から背中をさする方法もあります。この方法でもガスが出せなかった場合は、通常の縦抱きの方法に戻ってみましょう。向きを変えることで、空気が移動しやすくなりガス抜きができる可能性があります。

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