赤ちゃんが寝苦しそうな理由は病気かも?うなる時の対処法や受診する目安も
【医師監修】眠っている時に赤ちゃんが寝苦しそうにしていると心配になりますよね。寝苦しい原因がわからず、悩むこともあるでしょう。赤ちゃんが寝苦しそうな理由や、症状別の対処法などをポイントごとに紹介します。病気の可能性についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
便秘の改善法として、赤ちゃんのお腹のマッサージがおすすめですよ。新生児の頃は母乳やミルクの量が安定せず、便秘になる赤ちゃんもいるでしょう。一過性のものが多いですが、便秘で苦しそうにうなることもありますよ。マッサージは便秘前後でも効果が出やすいので、スキンシップの中で行うと良いでしょう。便秘が辛くて夜中に泣き続ける赤ちゃんもいますよ。
のの字マッサージは定番のマッサージ法で知っている人も多いかもしれませんね。赤ちゃんのおへその下から右回りにゆっくりと「の」を書きます。便秘の場合、左下の直腸辺りでうんちが固まっているのが触ってわかることがありますよ。おむつ替えの際に取り入れると良いでしょう。
腸を刺激する体勢はお腹へ刺激となり、うんちが出やすくなります。トイレの和式便器にまたぐような体勢がおすすめですよ。赤ちゃんを仰向けで寝かせ、膝を曲げて脚を蛙のようにお腹へ向かって曲げます。曲げて伸ばしてを何度か繰り返すことで、お腹へ良い刺激が与えられます。のの字マッサージとセットで行うと良いですね。
鼻水・鼻づまり
鼻水・鼻づまりの対処法として、鼻水吸引がおすすめです。生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ鼻毛がありません。鼻毛はばい菌の侵入を防ぐためのものです。鼻毛が生えそろっていない赤ちゃんは鼻が敏感なため、鼻づまりが起こりやすくなりますよ。赤ちゃんの部屋は、空気清浄機の稼働やこまめな清掃を心がけたいですね。
環境を整えたが、鼻水が止まらず呼吸が苦しそうな場合もありますよね。対処療法にはなりますが、鼻水吸引は効果が期待できるでしょう。鼻水吸引は手動・電動とさまざまなタイプがありますが、一つは用意しておくと安心ですよ。吸引した鼻水に母乳やミルクのような白っぽい色が混じっていたら、鼻水・鼻づまりの原因が授乳の可能性があります。
母乳やミルクが鼻から出ているなら、赤ちゃんへの授乳量が多いかもしれませんよ。赤ちゃんの胃はまっすぐでちょっとした拍子に吐くことが多くあります。胃に収まらなかった母乳やミルクが鼻へまわり、鼻づまりのようになり呼吸が苦しそうになります。鼻水吸引をすると原因がわかりやすいので、授乳後に呼吸が気になる際は試してみてくださいね。
体温調節
赤ちゃんが寝苦しそうな原因として、暑い・寒いなどの温度の変化に対応しきれないこともあります。赤ちゃんは体温の調節が苦手です。大人よりマイナス1枚を目安に服を着せると言われていますよ。これは住む地域の気候やパパ・ママによっても変わってきますよね。特に初めての赤ちゃんは寒くないか心配のあまり、着せすぎてしまうパパ・ママも多いでしょう。
服を着せすぎてしまうと、体温調節が苦手な赤ちゃんは熱が上がってしまうこともあります。それによって暑くて寝苦しく、うなることもありますよ。赤ちゃんのいる部屋は24時間温度を一定に保つと良いでしょう。冬場は寒いからと夜中に温度を上げることもありますが、赤ちゃんの服装も調節してあげてくださいね。便利なベビーベストなどを有効活用しましょう。
(赤ちゃんの便秘については以下の記事も参考にしてみてください)
赤ちゃんが寝苦しそうな時の注意点!受診する目安は?
赤ちゃんが寝苦しそうだけどいつもと様子が違う気がする、という場合もあるかもしれません。夜中だと夜泣きの一環かも?と感じてしまうこともあるでしょう。夜中に赤ちゃんを連れだすのも心配で、受診をためらってしまいますよね。この項目では、赤ちゃんの注意したい症状を紹介します。気になる人はチェックして、受診を検討してみてくださいね。
咳が続く
夜中に限らず赤ちゃんの咳が続く時は、すぐに病院の受診がおすすめです。夜間は副交感神経が優位になり、鼻の中や気管支の動きが低下し鼻水や咳が出やすくなります。風邪などの症状でなくても咳が出てしまうことがありますよ。3日以上続く・ヒューヒューと音がする・胸がへこむほど呼吸が苦しそう・顔色が悪いなどの症状は注意が必要な咳です。
もともと風邪の症状があった場合、悪化している可能性があります。ウイルスの他に雑菌が入る事でも肺炎を引き起こすこともありますよ。レントゲンを取れば何の病気かどうかわかります。症状が重くならないうちの受診が安心ですよ。
いびきをかく
赤ちゃんでもいびきをかくことがあります。もし酷いいびきや苦しそうな様子であれば、小児科で相談するのが良いでしょう。いびきの原因が鼻づまりなら安心ですが、稀に喉に問題があるケースもありますよ。軌道が狭くなる咽頭軟化症という症状があります(※2)。成長と共に完治していく症状ではありますが、経過観察で受診が必要になってくる場合もあるでしょう。
ほかに扁桃腺肥大という症状もあり、度合いによっては治療が必要になるケースもあります(※3)。いびきは質の良い睡眠に影響を及ぼす可能性もあります。気になる際は相談してみましょう。
便秘が続いている
個人差もありますが、新生児の頃から便秘が続く赤ちゃんもいます。5日以上便秘が続くようであれば、病院の受診をしましょう。便秘体質や母乳しか飲まないがゆえの水分不足が原因ということが多いでしょう。赤ちゃんの肛門やお腹をマッサージしても改善しない時は、薬の服用や浣腸が必要になる場合がありますよ。
便秘が続くと、お腹が苦しくて寝ている時にうなることもあるでしょう。ガスも溜まりやすくなるため、余計に苦しくなるのですね。たかが便秘と捉えず、赤ちゃんの快便のためにも小児科へ相談してみましょう。稀に重大な病が隠れていることもあります。受診して便秘であれば安心ですよ。
顔色が悪い
授乳後や睡眠中に赤ちゃんの顔色が優れないなど、いつもより表情に活気を感じない時は夜中でも病院の受診をしましょう。新生児期は授乳量がなかなか安定せず、稀に赤ちゃんが脱水症状を起こすこともあります。ミルクなどを足して顔色が良くならない時は、時間を問わずにすぐに受診をしましょう。
ぐったりしている・顔色が悪く苦しそうな場合は、何か病気の可能性もあります。設備の整った病院で検査をしてもらうのが安心です。まずは発熱していないか体温を測ってみましょう。
(赤ちゃんのいびきについては以下の記事も参考にしてみてください)
赤ちゃんが寝苦しそうな時はケアしてあげよう!
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