ミルクの安全な作り置き!常温・冷蔵庫での保存方法は?何時間持つ?

一度調乳した粉ミルクは、いつまでに飲ませるべきなのでしょうか?この記事では粉ミルクは作り置きできるの?という疑問をはじめ、常温・冷蔵庫での保存方法や、それぞれ何時間持つのかについて説明します。また、作り置き以外で調乳を楽にする方法や、体験談も紹介します。

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Contents
目次
  1. 粉ミルクは作り置きできる?
  2. 粉ミルクの作り置きの常温・冷蔵庫での保存方法は?何時間持つ?
  3. 粉ミルクを作り置きする際の注意点は?
  4. 粉ミルクの飲み残しはどうする?雑菌が繁殖する?
  5. 粉ミルクの作り置き以外で調乳を楽にする方法は?
  6. 粉ミルクの作り置きに関する体験談
  7. 赤ちゃんの粉ミルクの作り置きについて理解しておこう

哺乳瓶や道具を清潔にすることはもちろんですが、哺乳瓶を取扱うパパやママの手にも、たくさんの雑菌が付着していることにも注意が必要です。粉ミルクを調乳する前には、しっかりと手を洗って、手についている雑菌を落とすことが大事であるといえます。

作り置きする場合の調乳方法

通常、調乳を行う場合には70℃くらいまで冷ましたお湯で粉ミルクを溶かします。その後すぐに赤ちゃんにミルクを飲ませるのであれば、そのまま体温ぐらいの温度まで冷ますのが基本です。

しかし、作り置きする場合には1時間以内に氷水で5℃以下まで冷却することが推奨されています。人肌程度の温度は、雑菌が非常に繁殖しやすい状態です。作り置きをするのであれば、菌の繁殖を防ぐためにも早めに5℃以下までミルクの温度を下げることが大事になります。(※1)

粉ミルクの飲み残しはどうする?雑菌が繁殖する?

ここまで粉ミルクの作り置きについて解説しましたが、ここで注意が必要なのは「作り置き」と「飲み残し」の扱いはまったく異なるということです。時には作ったミルクの大部分を赤ちゃんが飲まずに残してしまう場合もあるでしょう。そのような時には、保存して後で飲ませたいと感じるかもしれません。

しかし、一度口をつけたミルクには雑菌が混入し、その後どんどん菌が繁殖していきます。作り置きの粉ミルクの保存可能期間は、あくまでも「口をつけていないこと」が前提であることに注意が必要です。

飲み残しのミルクを「また飲んでくれそうな時に飲ませよう」といつまでも置いておくと、その間にどんどん菌が繁殖してしまいます。一度口をつけたミルクの使用期間は20分以内を目安にし、それ以降はもったいないと感じても破棄するのが原則です。(※1)

粉ミルクの作り置き以外で調乳を楽にする方法は?

粉ミルクは作り置きすることもできますが、作り置きをしなくても楽に調乳できる工夫はいくつかあります。その方法は、以下の通りです。

・夜中の授乳に使用する哺乳瓶は寝る前に複数消毒し、衛生に配慮して保管しておく
・ミルカーなどを活用して粉ミルクを1回分ずつに分けておく
・キューブタイプやスティックタイプの粉ミルクに変える
・保温の温度が調整できるポットを使用する
・ウォーターサーバーを導入する

この中からいくつかポイントとなるものについて解説します。

夜中に使用する哺乳瓶は寝る前にまとめて用意

粉ミルクを調乳することが特に面倒だと感じるのは、夜中の授乳ではないでしょうか?夜中の授乳の手間を減らすために有効なのは、寝る前に消毒した哺乳瓶を複数用意しておくことです。そうすることで、夜中に何度も哺乳瓶を洗って消毒する手間を省くことができます。

また、使い終わった哺乳瓶は水をためたシンクなどに置いておき、朝起きてからまとめて洗えば良いでしょう。ただし、夜の間に哺乳瓶を用意する場合には保管中に雑菌に汚染されないよう、清潔な場所で保管する必要があります。

ミルカーやキューブタイプ・スティックタイプの粉ミルクの活用

粉ミルクの量を授乳のたびにはかるのは、案外手間がかかります。ミルカーを活用して1回分ずつに分けておいたり、あるいはキューブタイプやスティックタイプなどの最初から1回分ずつに分かれている粉ミルクを活用するのもおすすめです。

ポットやウォーターサーバーの活用

調乳の際に時間がかかるのが、お湯を沸かしたり冷ましたりする過程です。その過程を楽にする工夫として、ポットやウォーターサーバーの活用があります。ポットの場合には、お湯の温度を調整できるタイプのポットを導入すれば、すぐに粉ミルクを溶かすことができるでしょう。

また、お湯が出るタイプのウォーターサーバーを導入すれば、お湯と水を混ぜることで温度を調整できます。ウォーターサーバーは清潔な水やお湯がいつでもすぐに使えるので、授乳が必要な期間だけ導入するのもおすすめです。

粉ミルクの作り置きに関する体験談

専業主婦

30代

夜中に起きて、眠い目をこすりながらミルクを最初から作るのが本当につらくて、寝る前に粉ミルクを調乳して作り置きするようになりました。温める手間は確かにあるけど、最初から作るのにくらべればとても楽になりました。

会社員

30代

双子の育児中はミルクを作るのが大変なので、粉ミルクの作り置きをしてみました。楽かな?と思いきや。案外一度冷ましたミルクを温めるのが手間だったり、冷蔵庫をミルクでいっぱいにするわけにもいかなくて、結局元に戻ってしまいました。

実際の先輩ママたちの中には、粉ミルクの作り置きをするようになって楽に感じたママもいます。一方で、あまり手間が変わらないと感じて、作り置き以外の方法に変えたママもいるなどミルクの作り置きは一長一短とも言えるでしょう。

今は大変なミルク作りもいつまでも行うわけではなく、やがてはミルクが必要なくなる時期がやってきます。作り置きすることも視野に入れながら、今の自分にとって一番楽な方法を見つけると良いでしょう。