生後9ヶ月の授乳回数は?夜間授乳・卒乳準備や離乳食の量の変化についても解説

【医師監修】生後9ヶ月頃は、どのくらい授乳回数が良いのか迷ってしまいますよね。この記事では生後9ヶ月の授乳回数や離乳食の量の変化をはじめ、フォローアップミルクの必要性や、夜間授乳について説明します。また、生後9ヶ月からの卒乳準備や、ママたちの【体験談】も紹介します。

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Contents
目次
  1. 生後9ヶ月の授乳回数は?
  2. 生後9ヶ月の離乳食の量の変化は?
  3. 生後9ヶ月の赤ちゃんにフォローアップミルクはいる?
  4. 生後9ヶ月の赤ちゃんの夜間授乳は?
  5. 生後9ヶ月からの卒乳準備
  6. 生後9ヶ月の授乳に関する体験談
  7. 生後9ヶ月は離乳食を進めて卒乳準備をしよう

フォローアップミルクは育児用の補完食品

フォトローアップミルクは、新生児用のミルクとは異なり「鉄分」「たんぱく質」「カルシウム」「ビタミン」といった不足しがちな栄養を補給するために作られている製品です(※)。牛乳の成分が含まれているので、牛乳アレルギーがある場合には、医師に相談する必要があります。

なお、栄養成分はそれぞれのメーカーによって異なるので、フォローアップミルクを購入する場合にはあらかじめパッケージの栄養表示を確認すると良いでしょう。

生後9ヶ月でのフォローアップミルクの必要性

生後9ヶ月の赤ちゃんに対しては、フォローアップミルクは必ず与えなければいけないわけではありません。母乳やミルク、離乳食などからしっかりと栄養を摂取できていれば、フォローアップミルクを飲む必要はないでしょう。

離乳食をあまり食べなかったり、母乳の量が少ないなど、十分な栄養が補給できてないと考えられるときに活用するのがおすすめです。

渡邉恵里

小児科医

胎児期にお母さんから貰った鉄分は、貯蔵鉄として蓄えられますが、生後6ヶ月頃でなくなっていきます。そのため、離乳食から鉄分を補わなければいけません。離乳食が進まない場合は、フォローアップミルクで補うのもいいでしょう。

フォローアップミルクの飲み過ぎには注意

フォローアップミルクは、栄養成分が豊富に含まれている分、飲み過ぎには注意が必要です。過剰にたんぱく質やカルシウムを摂取してしまうと、赤ちゃんの腎臓に過剰な負担をかけてしまう可能性があります。生後9ヶ月頃のフォローアップミルクの量は、1日450〜600mL程度が目安となるでしょう。

生後9ヶ月の赤ちゃんの夜間授乳は?

生後9ヶ月の時期には、夜の間に泣いてしまう赤ちゃんも多いでしょう。そのため、赤ちゃんが夜泣きをするたびに授乳をして寝かしつけているケースも多くあります。

生後9ヶ月の時期には離乳食も3回食になっているので、基本的には夜間に授乳をしないでも良い時期です。夜間授乳をしなくなることで、赤ちゃんが夜の間は眠ってくれるようになる場合もあるでしょう。

生後9ヶ月は夜間に授乳をしても構わない時期ではありますが、卒乳に向けて夜間断乳にチャレンジするのもおすすめです。

少しずつ夜間授乳を減らすのもおすすめ

生後9ヶ月ごろは、夜間に授乳をしないでも、基本的には問題のない時期です。また、やがては卒乳をする時期も迎えることになります。将来の卒乳を見越して、生後9ヶ月ごろから夜間授乳の回数を減らしていくのも良いでしょう。

夜中に泣いているからといって、すぐに授乳をするのではなく、体をトントンと叩いてあげたり、抱きしめて寝かしつけることも試してみるのもおすすめです。何をやっても泣きやまない時のみ、授乳をするのも良いでしょう。

寝る前に片方のおっぱいからたっぷり授乳

赤ちゃんはお腹が空くと泣いてしまう場合があります。夜の間も、空腹で泣き始めてしまい、夜間授乳に繋がる可能性は多々あるでしょう。それを防ぐために、寝ている間に空腹を感じないように、寝る前にたっぷりと授乳するのもおすすめです。

特に、片方のおっぱいから長くたっぷりあげて、反対のおっぱいで飲ませてあげると良いでしょう。片方のおっぱいで長く飲ませると、飲み終わりの頃には脂肪分が高くなり、腹持ちが良くなります。

また、母乳ではなくミルクも腹持ちが良いので、寝る前の授乳にはおすすめです。

生後9ヶ月からの卒乳準備

生後9ヶ月は、先々の卒乳に向けて準備をするのにおすすめの時期です。卒乳は多くの場合、1歳から1歳半ごろを目安に行いますが、少しずつ準備をしておくことでスムーズな卒乳につなげることができます。

マグカップやストローの練習を取り入れる

卒乳をスムーズに進めるためには、哺乳瓶以外の飲み方を習得しておく必要があります。そのため、生後9ヶ月ごろから、ストローやマグカップで飲む練習をするのもおすすめです。最初は上手に飲めなくても、卒乳の時期までに段々と飲み方を習得でき、哺乳瓶からもスムーズに卒業できるでしょう。

少しずつ授乳時間を減らす