赤ちゃんにゼリーはいつからOK?あげる際のアレルギーや窒息の注意点を解説

【医師監修】いつから赤ちゃんにゼリーを上げてもいいの?という疑問をはじめ、赤ちゃんにゼリーをあげる際の注意点のほか、赤ちゃんがゼリーを喉に詰まらせてしまった場合の対処法や、市販のゼリーの安全性を紹介します。また、〈片栗粉〉〈寒天〉〈ゼラチン〉を使用した離乳食レシピもありますので参考にしてみてください。

Contents
目次
  1. いつから赤ちゃんにゼリーを食べさせてもいいの?
  2. 赤ちゃんにゼリーをあげる時の注意点
  3. 赤ちゃんにゼリーをあげて喉に詰まらせてしまった場合は?
  4. 赤ちゃんに市販のゼリーをあげても大丈夫?
  5. ゼリーを使用した赤ちゃんにおすすめの離乳食レシピ!
  6. 赤ちゃんにゼリーをあげる時は注意しよう

いつから赤ちゃんにゼリーを食べさせてもいいの?

初めて育児をするママは、赤ちゃんの食事の進め方について悩んでしまうことが多いですね。おいしいゼリーを早く食べさせてあげたい、と思うこともあるでしょう。しかし、ゼリーはいつから赤ちゃんに食べさせて良いのでしょうか?

一般的に、片栗粉を使ったゼリーは離乳食初期から、寒天を使ったゼリーは生後9~11ヶ月頃から、ゼラチンを使ったゼリーは1歳を超えてから食べさせます。寒天は食物アレルギーの原因物質だと考えられていませんが、動物由来のゼラチンはアレルギーが出やすいと考えられているからです。

ゼラチンを使ったゼリーは、アレルギーを予防するため赤ちゃんが1歳以降になってから食べさせるようにしてくださいね。

(離乳食に果物を与えたい場合は以下の記事も参考にしてみてください)

離乳食に果物はいつからOK?量の目安や加熱の必要性、アレルギーなどの注意点も!

赤ちゃんにゼリーをあげる時の注意点

ゼリーは、大人からすると非常に食べやすいように思えますね。しかし、赤ちゃんにとっては少し危険な食べ物です。ただ、危険だからといってずっと食べさせなければ良い、というわけではありません。赤ちゃんの発達に合わせていろいろな食材を食べさせてあげることはとても大切ですよ。

以下から赤ちゃんにゼリーを与える時の注意点を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

細かくする

ゼリーは弾力があり、表面が滑らかです。赤ちゃんは歯が十分に発達していない上に噛む力が未熟なので、ゼリーを自分で細かくして飲み込むことができません。上を向いて飲み込んだり、強く吸い込んだりすることで窒息してしまう可能性もあるのです。

特に、こんにゃくゼリーなど硬めのゼリーは一般的なゼリーよりも硬く作られているので、噛み切りにくいです。口の中で噛んで細かくできないまま飲み込み、窒息する事故も過去に起きています。

赤ちゃんにゼリーをあげる時は窒息しないよう、あらかじめ細かくしましょう。冷やすとゼリーが硬くなるので、赤ちゃんに食べさせる前に常温に戻しておくことも大切です。

アレルギーの可能性がある

ゼラチンは、アレルギー物質の表示義務がある20品目のうちのひとつです。離乳食にゼリーを取り入れる時は、ゼラチンアレルギーに気を付けましょう。寒天ゼリーなら心配ありませんが、ゼラチンを使ったゼリーを食べさせる時は注意してくださいね。(※2)

ただ、アレルギーを恐れて食品を制限するのは良いことではありません。大きくなるまでアレルギーの原因部室を避けてもアレルギー反応が出るリスクを低くすることはできないからです。一定の食品を極端に避けると栄養バランスが偏ってしまう、という問題もあります。赤ちゃんには、できる限りいろいろな食材を食べさせるようにしましょう。

万が一アレルギー反応が出た時に備えて、初めての食材を食べさせるタイミングはできるだけ平日の昼間にしてくださいね。

(レトルト離乳食のおすすめ15選については以下の記事も参考にしてみてください)

レトルト離乳食のおすすめ15選!無添加など人気のベビーフードを厳選!

赤ちゃんにゼリーをあげて喉に詰まらせてしまった場合は?

パパやママが少し目を離した隙に赤ちゃんがゼリーを口にしてしまうこともあるでしょう。万が一赤ちゃんがゼリーで窒息した場合は、どう対処するべきなのでしょうか?

以下のような症状がある時は、赤ちゃんが窒息している可能性があります。子どもが以下のような症状を見せている時はすぐに救急車を呼びましょう。

●喉を抑え、口に手を入れる
●声を出せない
●呼吸が苦しそう
●顔が青い

多くの場合、窒息して3~4分で顔が紫色になり、5~6分で呼吸が止まって意識を失います。さらに、15分を過ぎると脳死状態にります。救急車を待つ間に詰まった物を吐きださせるための応急処置をすることが大切です。

1歳以上の幼児が窒息したら、以下の方法で応急処置をしましょう。(※3)

①子どもの背後から両腕を回す
②子どものみぞおちの下で握りこぶしを作る
③握りこぶしでお腹を圧迫する

詰まったゼリーを吐き出させるため、お腹を上方向に圧迫しましょう。ゼリーが取れるか、救急隊と交替するまで続けてくださいね。

(離乳食後期11ヶ月のレシピ25選については以下の記事も参考にしてみてください)

離乳食後期11ヶ月のレシピ25選!量・大きさは?カミカミ期の進め方を解説!

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