子供の貧血に要注意!重大な病気かも?気づきにくい症状の見分け方も!

赤ちゃんでも起きるという、子供の貧血には注意が必要です。重大な病気が潜んでいるかもしれません。子供が貧血になりやすい時期をはじめ、貧血の種類と症状の見分け方、原因、治療法、予防法などについて先輩ママの体験談も交えて紹介します。参考にしてください。

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Contents
目次
  1. 子供が貧血になりやすい時期
  2. 子供の貧血は重大な病気の可能性も?
  3. 子供の貧血の種類と症状の見分け方
  4. 子供が貧血になる原因
  5. 子供の貧血の治療法
  6. 子供の貧血予防法!サプリメントなど
  7. 子供の貧血に注意しよう

子供の貧血には、スポーツ貧血という種類もあります。鉄欠乏性貧血は赤ちゃんの時期になりやすい貧血ですが、スポーツ貧血は激しい部活動をする思春期の時期に多い貧血といえるでしょう。

スポーツ貧血は、激しい運動によって赤血球が壊れて溶血(ヘモグロビンが血球外に出ること)して起きる貧血のことです。運動でかかとに強い衝撃が加わると血液中の赤血球が破壊されて溶血し、貧血が起こります。(※6)

症状としては、子供のスポーツの成績が突然落ちることが考えられます。また、いつものように運動ができない場合も、スポーツ貧血を起こしている可能性が考えられるでしょう。

子供が貧血になる原因

子供が貧血になる原因は、年齢によっても異なります。子供の成長時期別に、貧血になる原因をくわしく説明していきます。

新生児期

生まれて間もない新生児期の赤ちゃんの場合、出産時の出血や血液型不適合が原因で溶血が起こり、貧血になると考えられています。血液型不適合による溶血では、黄疸(おうだん)が強くなることがあるでしょう。また、未熟児の場合は、成長にくらべて血液を十分につくることができずに貧血になることがあります。

乳児期

乳児期の赤ちゃんはの貧血は、鉄分不足が原因の鉄欠乏性貧血がほとんどです。ママからもらっていた鉄分は、だいたい生後3~4カ月でほぼなくなります。このため、赤ちゃんが自分で鉄分を摂取できなければ鉄欠乏の状態となってしまうのです。
 
母乳や牛乳には鉄分が少ないため、離乳食でしっかり鉄分を摂取する必要があります。そのため、乳児期でもとくに離乳食がすすむ生後8カ月から2歳ごろに貧血は起こりやすいといえるでしょう。また、赤ちゃんが感染をくりかえすことが原因で、貧血になりやすいとも考えられています。

幼児・学童

パート

30代

子供が幼稚園のころ、かなり好き嫌いがひどく野菜を食べてくれませんでした。そのため、病院で貧血と診断されて治療が必要に。治療しても自分で栄養をしっかりとれないとまた貧血になるよと言われ、野菜をなんとか食べられるようにかなり頑張りました。

幼児期から思春期にかけては、食事での鉄分やタンパク質の摂取が少ない子供が貧血になりやすいと考えられています。思春期の女の子は、特に鉄分不足によって重い貧血になることもあるでしょう。

子供の貧血の治療法

子供が鉄欠乏性貧血の場合は、治療は基本的に鉄剤の内服で行われます。およそ1カ月程度の鉄剤の服用で、ほとんどの場合は鉄欠乏性貧血は改善していくと考えられます。鉄剤の服用での治療は、よくなったからとすぐにやめてしまうと元に戻りやすいため注意が必要です。医師の指示に従いながら、約半年ほどは服用を続ける必要があるでしょう。

ただし、鉄剤での治療で症状が改善しないケースもあります。その場合は、鉄欠乏性貧血ではなく違う病気の可能性も考えられます。医師に相談しながら、血液の専門医を受診する必要も出てくるでしょう。

(子供の病気については以下の記事も参考にしてみてください)

心筋炎とは?子供に多い病気?症状の特徴や原因、治療法・予防法も!

子供の貧血予防法!サプリメントなど

子供が貧血にならないためには、日々の生活で予防してあげることが大切です。子供の貧血の予防法についてくわしく説明していきます。

バランスのとれた食事

子供の貧血を予防するには、バランスのとれた食事がとても大切です。主食・主菜・副菜を組み合わせ、バランスよく栄養を摂取できるようにしましょう。また、1日3食しっかり食べることも貧血予防には大切です。朝食を抜いたり、食事の時間を大幅に変えたりすることがないように心がけましょう。