【医師監修】臨月の過ごし方や外出の際の注意点！破水対策や陣痛に備えよう！

破水対策でそろえておきたいものをご紹介します。まず「夜用の大きめのナプキン」。夜用は吸収力が高くて安心です。少量の破水であれば下着にあてて病院へ向かえます。そして「バスタオル」と「大きめのゴミ袋」。破水してしまったときタクシーや車内が汚れないように下に敷きます。また服が濡れてしまった時のために、「替えの下着」もあると便利です。

先ほど「夜用ナプキンを持ち歩くと良い」と説明しましたが、「破水の量が多かったので赤ちゃん用の紙オムツを下着の中にセットして病院に向かった」という話もあります。

確かにナプキンよりも吸収力は良いですし、新生児用のオムツなら出産前だいたい準備しているでしょう。もちろん「大量破水に備えて大人用の紙オムツを買っておいた」という人もいます。「備えあれば憂いなしと」言いますね。万全に準備をしておきましょう。

陣痛タクシーは妊婦さんのために準備されている場合もありますが、一般のタクシーで「車内を汚されたくない」という理由で乗車を断られる場合もあります。ゴミ袋を敷いた上にバスタオルを敷いて濡れないようにしましょう。ゴミ袋なら大きく広げることができ、水分で車内を汚さずに済むでしょう。

もし破水が少量である場合は夜用のナプキン等を充て、落ち着いて病院に向かいましょう。しかし洋服まで濡れてしまうほど大量に破水してしまった場合は、下着を替えバスタオルで押さえるなどするといいでしょう。もし破水と同時に出血があるなど緊急事態が起きた場合は、周囲の人に助けてもらいながら救急車を呼ぶことも検討してください。

「夜、寝ぼけながらトイレに行ったら破水していた」「くしゃみをしたら破水してしまった」などというエピソードを聞くことがあります。

「シーツやベッドを汚すのが心配だな」と思ったら、ベッドに防水パッドを敷きましょう。もし濡らしてしまっても簡単に洗濯することができます。またペットを飼っている人は、ペットシーツも吸水力が高く役に立ちます。活用してみましょう。

「外出先や自宅で陣痛が始まったらどうすればいい？」「陣痛ってそもそもどんな感じなの？」などといった陣痛に関する疑問についてお話しします。

「陣痛とは出産のために子宮が収縮する時の痛みのこと」です。陣痛は痛む時間と収まる時間を繰り返します（※２）。そして、その間隔が狭くなってくるのと同時に子宮口が開き赤ちゃんが降りてくるのです。わずか数センチの子宮口を赤ちゃんが通って出てくるわけですから、痛みが大きいのは当然のことですね。

本陣痛の前に前駆陣痛が起きる人もいますが、前駆陣痛は痛みの間隔が不規則でお腹の張りも少し経てば収まります。痛さに個人差はありますが臨月に起きることが多く、「出産が近づいているんだな」と心構えをしておきたいですね。

(陣痛の痛みについては以下の記事も参考にしてみてください)