妊娠初期は食欲が旺盛？それとも不振？食欲が増す時・減る時の原因と対策

元々の体型にもよりますが、妊婦さんは単純計算で1か月に1kg程度、出産前の時点で10kgほど体重が増加するのが正常な値です。ところが、それを大幅に超えて体重が増加してしまうと、妊娠糖尿病や妊娠高血圧などのリスクが高まります。

一方で食べなければ、ストレスが溜まってしまい、別の意味で辛くなるのも事実です。そこで、体重の過度な増加を避けるための、妊娠初期において食欲が増すのを抑える方法について解説します。

（妊娠の体重管理については以下の記事も参考にしてみてください）

野菜をたくさん食べると、体重の増加を抑える効果があるだけでなく、妊婦とお腹の赤ちゃんにとって大切な栄養素をバランスよく摂取することが可能です。（※2）

ただし、同じ野菜でも「トウモロコシ」や「サツマイモ」「ジャガイモ」などは糖質が高く、食べ過ぎてしまうと思った以上に体重が増加してしまうことがありますから要注意です。

満腹中枢が満腹のサインを受け取るには、食べ始めてから20分程度かかります。そのため、妊娠初期でなくとも、食べ物を口に入れたら、少なくとも30～40回は噛んで食べるのが良いとされています。

ところが、妊娠初期において食欲が増す妊婦は往々にして「早食い」傾向にあり、満腹感を感じる前に次の食べ物を口にしてしまっています。そこで、よく噛んで食べることによって、少ない量の食事でも満足感を得ることが可能となり、体重の増加を防ぐことができるのです。

私たちの身体の約7割は水分ですから、身体にとって「水」はとても重要な役割を担っており、妊婦さんに限らず、大人なら1日に約2リットルの水を飲む必要があります。食事の前にコップ1杯の水を飲むだけでも、過剰な食欲を抑える効果が期待できます。

また、食欲が旺盛になっている時は、普段飲んでいる水をレモンやショウガの薄切りを入れた炭酸水に変えてみると空腹感を抑えてくれますから試して見ると良いでしょう。

（妊娠中の食事については以下の記事も参考にしてみてください）

妊娠時のつわりの原因として、ホルモンの分泌が重要視されていることは冒頭でも触れましたが、特につわりに関係していると考えられているのが「プロゲステロン」です。このホルモンには、女性が妊娠に適した身体になるよう、様々な働きかけを行います。

一方では胃酸の分泌を促す働きもあるため、吐き気につながるのです。さらに、「匂い」にも敏感になるので胸がムカムカしやすく、食事をしようと思っても体が食べ物を受け付けないことがあります。

つわりで食事ができなくなってしまうのは、妊婦にとっては非常に辛いことですが、赤ちゃんに栄養を行き渡らせるためにも、できる限り食事は摂りたいものです。そこで、つわりで食欲が減る時の対策を紹介しますので、自分が取り入れそうな方法を試してみると良いでしょう。

（妊娠初期のつわりについては以下の記事も参考にしてみてください）