赤ちゃんに熱が…!発熱の原因は?38度以上の高熱は要注意!

【医師監修】初めての赤ちゃんや新生児の発熱・高熱には、オロオロしてしまったり、気がかりで睡眠がとれないこともありますよね。赤ちゃんの発熱の原因や新生児の高熱について、ママが知っておきたいことをご紹介します。ここぞという時に取り乱さないために、落ち着いて対応できるようにしましょう。

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専門家監修
マキ先生
国立大学医学部卒業。11年目の小児科医。現在は子供を3人育てながらフルタイム勤務医をしています。日々、頑張るママたちや子供たちの心に寄り添える診療を心がけています。 本職の都合上、・・・
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Contents
目次
  1. 赤ちゃんに熱が?!
  2. 赤ちゃんの高熱は何度から?
  3. 赤ちゃんの熱は元気があれば大丈夫?
  4. 新生児の時の発熱、大丈夫?
  5. 新生児と赤ちゃんの発熱時の正確な測り方
  6. 発熱時に新生児や赤ちゃんに必要なものは?
  7. 症状をよく観察しましょう

赤ちゃんに熱が?!

赤ちゃんが初めて高熱になったり、嘔吐などの症状を伴う熱が出てしまったとき、どう行動したら良いかわからず焦ってしまいますよね。発熱したからといって、必ずしも病気であるとは限りません。ママは慌てずに、冷静な判断をできるよう落ち着いて行動しましょう。この記事では赤ちゃんの熱に対する知識について、ご紹介していきます。

(新生児については以下の記事も参考にしてみてください)

新生児のくしゃみが多い…原因や対処法は?アレルギーと風邪の違いは?

赤ちゃんの高熱は何度から?

赤ちゃんの高熱は38度以上と考えるようにしてください。個人差もありますが、1歳くらいまでの平熱は36.5度~37.5度が赤ちゃんの標準体温です。赤ちゃんの平熱は大人に比べて高めなので、抱っこしているととても熱く感じて「熱があるのでは?」と考えてしまう事もあるでしょう。

熱を測るタイミングとしては「朝起きてから」「昼食後」「夕方」「夜」の合計4回が良いです。特に夜は、急に熱が高くなる傾向があるので、注意してあげてください。

【38度の発熱】赤ちゃんの高熱は何度から?

赤ちゃんの体温が38度を超えている場合は、経過をしっかり見る必要があります。発熱の他にも症状がないか、慎重にチェックしましょう。38度の熱が出ること自体に危険性は低いでしょう。赤ちゃんにとっては珍しい事ではありません。ただし他の症状を伴っている場合は要注意と考えてください。

【38度の発熱】赤ちゃんの高熱の危険な症状とは?

通常3日以内に発熱が治まれば問題はありません。しかし、非常にまれなケースとして、腸重積や腸閉塞を起こしている場合があります。その際、嘔吐や脱水症状、顔色の急激な変化などといった症状が出ます。放っておくと腸に血液が巡らず、命の危険性が伴ってしまうため、早急に病院へ問い合わせるようにしましょう。

明らかな異常がある場合には、きちんと医師に症状を伝えて早急に検査してもらうことをおすすめします。発熱と共に「水分が取れない」「何度も吐く」「痙攣」「呼吸しにくそう」「充血」「発疹や水ぶくれ」「意識が朦朧としている」「顔色が悪い」「お腹が張っている」などの症状がある場合は要注意です。

【38度の発熱】赤ちゃんの高熱の原因

赤ちゃんの高熱で一般的に多い原因は、感染症や風邪などのウイルスによるものです。症状が熱だけの場合は、冷静に経過を見て病院へ行くかどうかを判断しましょう。3日以上熱が引かない場合は、迷わず病院へ行くようにしてください。

発熱の原因はたくさんあり、素人では判断できないことがほとんどです。迷ったらすぐに病院で、専門医にしっかり診てもらうようにしましょう。(※2)

【38度の発熱】冷静に観察をしよう

ある程度動ける赤ちゃんは、多少の熱があったとしても動きまわります。しかし、なるべくベッドに寝かせて安静にさせるようにしましょう。熱以外の症状が無いようであれば、しばらく状態を観察してあげてください。熱が上がりきる前は、寒がっていることもあります。そんなときは、しっかりお布団をかけて温めてあげることが大切です。

マキ先生

小児科医

赤ちゃんの場合、どこが痛い、などと言えないので、こちらが察してあげるしかありません。「機嫌」も重要な指標で、熱がありながらもニコニコしているときはまだ余力がある証拠です。笑わない、ぐったりした表情をしている、泣き叫んでいる、というのは、重要な所見です。

【38度の発熱】汗はちゃんと拭いてあげる

熱が上がりきると、汗をたくさんかくようになります。熱がこもるような服装は避け、汗をかいたらタオルで拭いてあげましょう。朝起きたら、まず赤ちゃんの着替えをさせてください。また発熱以外の症状が見られるときには、必ず病院で診てもらいましょう。