妊娠初期の食べ物!食べたくなるものは?避けるべき食品は?

【医師監修】妊娠初期は妊娠を自覚して間もない頃です。体の変化に戸惑ったり、つわりが始まりつらい時期が続く頃でもあります。この時期に食べたくなってしまう食べ物にはどんなものがあるのでしょか。妊娠初期に摂るべき栄養や避けるべき食べ物と合わせて紹介します。

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専門家監修
増田 陽子
内科医 、救急医。平成22年St. Methew School of Medicine大学医学部卒業 、Larkin Hospital、J.N.F Hospitalにて勤務。日本医師資格に加え、・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠初期に食べたくなるものって?
  2. 妊娠初期の体にとって良い食べ物は?
  3. 妊娠初期に避けた方がいい食べ物って?
  4. 妊娠初期に摂り過ぎてはいけない食べ物って?
  5. 妊娠初期のつわり、ひどい時には何を食べればいいの?
  6. 妊娠初期には食事の仕方も気を付けて
  7. 外での食事はここに気を付けて
  8. 妊娠初期から食育は始まっている

ビタミンAは皮膚や粘膜、視覚の健康を保つ大切な栄養素です。ビタミンAは緑黄色野菜などに含まれるβカロテンと呼ばれるものと、ウナギやレバーに多く含まれるレチノールと呼ばれるものの二種類に分けられます。そして、摂り過ぎることで赤ちゃんに障害が出てしまうのがレチノールです。

以上のことから、ビタミンAを摂る時はβカロテンを含む緑黄色野菜を多く摂るようにしましょう。βカロテンは体内に入ると不足している分だけビタミンAに変わるという優れものです。うなぎやレバーをどうしても食べたいという場合は食べる量に十分注意する必要がありますが、妊娠初期は極力避ける方がいいでしょう。

増田 陽子

内科医

妊娠中のベータカロチンやビタミンAの摂取量はかなり厳しく言われていますが、食べ物から取る分にはあまり心配しなくても大丈夫です。サプリメントから取る場合には、一日の上限摂取量に気を付けましょう。

(うなぎの摂取については以下の記事も参考にしてみてください)

妊婦はうなぎを食べていい?摂取量で胎児に影響が?食べた人の実体験も | AKANBO[あかんぼ]

食中毒の危険がある食べ物

食中毒はママに感染することでお腹の中の赤ちゃんにも影響が出てしまう可能性があり、とても危険です。また下痢などが原因で流産してしまう恐れもあります。食中毒の危険があるのは特に生ものです。妊娠初期に生ものを摂ることは極力避けましょう。また、感染の原因になるものは食べ物だけではありません。以下の予防方法を実践して感染しないよう注意してください。

●調理や食事の前に良く手を洗うこと
●野菜や果物などもしっかり洗ってから食べること
●調理器具を清潔に保つこと
●動物性の食材は特にしっかりと加熱して食べること

(食中毒の危険がある食べ物については以下の記事も参考にしてみてください)

妊婦の焼肉はNG?妊娠中の食べ方の注意点!ホルモンは危険?体験談も | AKANBO[あかんぼ]
妊婦は牡蠣に注意!カキフライなど加熱したものは大丈夫? | AKANBO[あかんぼ]

ヨウ素を含む食べ物

ヨウ素は摂りすぎると赤ちゃんの甲状腺機能が低下すると言われています。海藻類、特に昆布に多く含まれています。海藻はミネラルも多く含み妊娠初期にも食べて欲しいものの一つですが、昆布は控えめにしてワカメや海苔などを摂るようにしましょう。また、昆布は出汁やスープなどに含まれているものが結構あるので注意してくださいね。

ヒ素を含む食べ物

昔は鉄分を摂るのにひじきが良いとされ、妊娠中にはたくさん食べるのが良いと言われていました。しかし現在ではその意識も大きく変わっています。ひじきにはヒ素が含まれており安全性が疑問視され始めたからです。ただ一度の食事で普通に食べている量では影響が出るものではないので、毎日続けて食べたり一回に大量に食べたりしないということに注意すれば大丈夫でしょう。

香辛料の強い食べ物

香辛料は一般的には体に良い効果をもたらすものだとされていますが、香辛料の中には老廃物を排出させる効果があるもの(ウコンなど)や妊婦さんが摂ると肝臓機能を低下させてしまうもの(シナモンなど)もあります。またハーブには子宮収縮作用のあるものが多いため、過剰に摂取すると流産や早産を引き起こしかねません。香辛料やハーブは意図せず料理に入っている場合もあるので、多く入っているような料理は控えた方がいいでしょう。

カフェイン

今は一般的にも摂り過ぎると体に良くないと言われていますが、免疫力が落ちていて疲れやすくなっている妊娠初期の方にとっては普通の人以上にリスクの高いものがカフェインです。カフェインを含むものにはコーヒーやお茶、ココア、栄養ドリンクなどがあります。これらは日常的に口にしている方も多いですよね。ですがカフェインを多量に摂取すると流産の危険が高まります。これはカフェインがもたらす作用の一つに血管収縮があるからです。また鉄分を摂取するのを邪魔してしまうため、お腹の中の赤ちゃんにも悪い影響が出てしまいかねません。

全く飲まないようにというわけではありませんが、できるだけ摂らないように注意しましょう。ノンカフェインのものを選ぶとより安心ですね。また栄養ドリンクで栄養を補給したいという場合も成分表の確認を忘れずにして下さいね。

(妊娠初期の注意点については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠初期の注意点・気をつけること!運動は?食べ物は?体験談多数!