新生児けいれんって何?ブルブル震える症状が出た時の対処法は?

新生児痙攣と聞くと「赤ちゃんが大変な病気にかかっているのでは?」と不安になりますね。赤ちゃんの脳が未発達であることが原因になっている場合もあり、緊急を要するものとそうではないものがあります。新生児痙攣の症状や治療のタイミングなどご紹介します。

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Contents
目次
  1. 新生児に多い赤ちゃんの痙攣とは?
  2. 新生児痙攣の原因・症状やその時の赤ちゃんの様子について
  3. 赤ちゃんがブルブル震える新生児痙攣が起こった時の対処法は?
  4. 新生児痙攣は治るの?病院での診断や治療について
  5. 赤ちゃんのてんかんについて
  6. あせらず落ち着いた対応を心がけましょう

けいれん中に、赤ちゃんの意識を戻そうとして大きな声で名前を呼んだり、身体を揺さぶったりするのは絶対に危険です。新生児の首の支えの弱い状態で激しく揺さぶられると、脳へのダメージが大きくなりけいれんがおさまりにくくなります。さらに「揺さぶられ症候群」など別の疾患を併発してしまう可能性もあるでしょう。

けいれんは外部からの刺激に反応しておさまりにくくなる性質があります。強い力で手足をおさえつけたり、大きな声や強い光などを浴びせる事は避けてください。赤ちゃんの睡眠中は無呼吸状態になるのを防ぐために、気道を狭くするような寝かせ方はさけましょう。

新生児痙攣の対処法【病院へ連れて行く目安】

新生児けいれんを判断するのは素人には難しい事です。生後一カ月未満の新生児の場合「けいれんかな?」と思ったり、手足の震えが留まらなかったりしたら、医療機関を受診することをお勧めします。無呼吸や無意識など命のリスクを感じた場合もすぐに受診しましょう。

新生児期以降のけいれんは、上記の通り様々な原因が考えられます。すぐに医療機関を受診しなくても良いものもありますが、判断に困った場合は専門家に相談することを心がけてください。

小児救急電話相談として♯8000を利用するのも一つの案です。救急車を呼ぶ程の緊急性はなくても、医療機関の受診時間外で何か確認したい時などありますよね。けいれん以外の症状でも気になる事があった時にも利用してみましょう。

新生児痙攣は治るの?病院での診断や治療について

新生児けいれんは、どのように診断され治療されるのでしょうか?

病院での診断や治療【新生児痙攣の見分け方】

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新生児けいれんと診断されるには、まず赤ちゃんの身体観察(呼吸、心拍、体温)を行い、モニタリングした状態で血液、CT、脳波などの検査が行われます。このような診断は素人では絶対にできませんので、医療機関を受診しそこで診断してもらう事が原則です。

病院での診断や治療【病院での治療方法】

新生児けいれんは原則的に原因をつきとめ、その原因に対して治療を行うという方法が取られています。例えば低血糖が原因だと判明した場合は、血糖値を上げる治療が取られます。また無呼吸や呼吸が浅い場合は心臓マッサージや酸素吸入を、細菌に感染している事が原因だった場合は、抗菌薬を投与するなどの治療となります。

しかしそのような治療が行われてもけいれんが続く場合は、抗痙攣薬が投与されることもあります。この薬は濃度や他の薬との併用などによって呼吸を抑制してしまう可能性がありますので、睡眠中などでもしっかり観察できるよう、医師の監視のもとモニタリングをつけて投与する事が絶対条件となります。

病院での診断や治療【赤ちゃんのケア】

けいれんは赤ちゃんの脳が未発達のために起こってしまう症状なので、いくら気をつけても発症してしまう場合があります(※2)。その時に慌てずに落ち着いて対応することが赤ちゃんの命のリスクを少しでも減らす事につながります。

(気をつけてほしい症状については以下の記事の参考にしてみてください)