新生児・赤ちゃんの頭囲の平均は?頭が大きい・小さい別の病気は?成長曲線での正常値も!

【医師監修】新生児・赤ちゃんの誕生は最も幸せな経験である一方、その後の成長も心配。今回は、頭囲の大きさに着目してみましょう。新生児・赤ちゃんの頭囲の平均や成長曲線での正常値、異常の目安などを紹介します。頭が大きい・小さい原因や、病気の可能性もわかりやすく解説しますよ。

専門家監修 | 小児科医 富田規彦
富田こどもクリニック院長。父がこの地に開業して以来、地域の子どもたちの健康を守り、すこやかな成長発達のお手伝いが出来るよう、診療全般にわたって、予防接種、育児指導などに取り組んできました。...
富田こどもクリニック院長。父がこの地に開業して以来、地域の子どもたちの健康を守り、すこやかな成長発達のお手伝いが出来るよう、診療全般にわたって、予防接種、育児指導などに取り組んできました。 少しでも多くの方達に正しい情報をお届けしたいと考えております。 富田こどもクリニックHP

目次

  1. 新生児・赤ちゃんの頭囲の平均は?成長曲線での正常値は?
  2. 新生児・赤ちゃんの頭囲は何センチから異常?
  3. 新生児・赤ちゃんの頭が大きい原因や病気の可能性
  4. 新生児・赤ちゃんの頭が小さい原因や病気の可能性
  5. 新生児・赤ちゃんの頭が大きい・小さい場合の受診の目安
  6. 新生児・赤ちゃんの頭囲は気にしすぎないで!

新生児・赤ちゃんの頭囲の平均は?成長曲線での正常値は?

頭囲とは、頭の周囲を測った時のサイズのことです。初めて赤ちゃんを出産したママは、赤ちゃんの発達について不安を感じることが多いでしょう。身長や体重だけでなく、頭囲が気になるママもいますね。

赤ちゃんの出生時の頭囲は33cmほどと、胸囲より少し大きいくらいが一般的です(※1)。1歳頃になったら、頭囲と胸囲と同じくらいになります。その後は、頭囲が胸囲より小さくなるでしょう。新生児の赤ちゃんの頭囲が正常か判断したい時は、成長曲線を確認しましょう。

成長曲線は、平均的な発達の基準値を男女別にグラフで示した曲線です(※2)。成長曲線を参考に、自分の赤ちゃんの頭囲が正常なのか見極めることができます。成長曲線を確認することで、発達に関する病気を早期に発見できますよ。以下から成長曲線を元に新生児の頭囲の平均を男女に分けて見ていきましょう。

男の子の頭囲の平均は?

新生児~1歳までの頭囲の平均値は以下の通りです。

新生児:33.5cm
生後1ヶ月:34.2~39.2cm
生後3ヶ月:41cm
生後6ヶ月:40.5~45.7cm
1歳:43.6~48.8cm

男の子は、女の子よりもやや大きいです(※2)。新生児や赤ちゃんの頭囲は個人差が大きいので、平均より多少サイズが違っても心配しすぎないでくださいね。

女の子の頭囲の平均は?

成長曲線から分かる、女の子の頭囲の平均は以下の通りです

新生児:33.0cm
生後1ヶ月:33.5~38.3cm
生後3ヶ月:37~42cm
生後6ヶ月:39.6~44.5cm
1歳:42.5~47.7cm

新生児・赤ちゃんの頭囲は何センチから異常?

遺伝などが原因で、新生児や小さな赤ちゃんの頭囲が平均値よりも大きかったり小さかったりすることがあります。そのため「何ヶ月までに頭囲が何センチになっていなければ異常」という明確な基準はありません。多少成長曲線から外れていても、成長曲線に沿うように発達をしていれば大丈夫ですよ。

しかし赤ちゃんの頭囲が急激に大きくなる時や、逆に全く発達しない時は病気の可能性があります。

赤ちゃんの脳は、生後半年までに約2倍の大きさになります。このような脳の急激な成長に対応するため、赤ちゃんは頭蓋骨の骨が離れたまま生まれてくるのです(※3)。しかし、人によっては頭蓋骨が早い時期に閉じてしまう「頭蓋縫合早期癒合症」や寝る時のくせで頭の形がゆがむ「斜頭症」が原因で頭が十分に大きくならなかったり、頭の形が歪んでしまったりするケースもあります。

日頃から赤ちゃんの頭囲をチェックしましょう。不安な時は医師に相談してくださいね。

富田規彦

小児科医

乳児期前半で、大泉門が開いている場合は、そこの大きさの変化で異常に気付くこともあります。定期的な健診で、問題の早期発見に努めましょう。

(赤ちゃんの把握反射・吸啜反射に関する異常については以下の記事を参考にしてみてください)

把握反射・吸啜反射とは何?反応がない・弱いのは異常?いつまで確認できる?

新生児・赤ちゃんの頭が大きい原因や病気の可能性

赤ちゃんが病気にかかったらなるべく早く発見し、対処したいですね。成長曲線の基準を大きく上回る時、具体的には、どんな病気が疑われるのでしょうか? 疑わしい病気や病気の原因について、以下から詳しく見ていきましょう。

水頭症

新生児・赤ちゃんの頭囲が大きすぎる時は、水頭症の可能性があります。

水頭症は、脳の髄液が過剰分泌されて頭囲が大きくなったり、脳髄液が脳を圧迫して脳の機能に影響を与えたりする病気です。発達に影響を及ぼしたり痙攣などの症状を引き起こしたりするおそれがあるので、早期の発見と治療が必要です(※4)。

水頭症になると、頭囲が急激に大きくなる以外に頭痛や嘔吐などの症状が現れます。赤ちゃんのぐずり方がいつもと違うなど、異変を感じたら医師に相談してくださいね。

脳腫瘍

脳腫瘍が原因で赤ちゃんの頭囲が急激に大きくなるケースもあります。脳腫瘍が小脳や脳幹にできると髄液の流れが悪くなり、水頭症になることで頭囲が大きくなるのです(※5)。

言葉を離せない新生児や小さな赤ちゃんに脳腫瘍ができても、周りの大人にうまく伝えられないので見逃しが起こりがちです。頭囲のほか、体重の増え方や機嫌など、普段から赤ちゃんの体調に十分気を配ってくださいね。

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