新生児・赤ちゃんの頭囲の平均は?頭が大きい・小さい別の病気は?成長曲線での正常値も!

新生児・赤ちゃんの誕生は最も幸せな経験である一方、その後の成長も心配。今回は、頭囲の大きさに着目してみましょう。新生児・赤ちゃんの頭囲の平均や成長曲線での正常値、異常の目安などを紹介します。頭が大きい・小さい原因や、病気の可能性もわかりやすく解説しますよ。

目次

  1. 新生児・赤ちゃんの頭囲の平均は?成長曲線での正常値は?
  2. 新生児・赤ちゃんの頭囲の異常はどれくらい?
  3. 新生児・赤ちゃんの頭が大きい原因や病気の可能性
  4. 新生児・赤ちゃんの頭が小さい原因や病気の可能性
  5. 新生児・赤ちゃんの頭が大きい・小さい場合の受診の目安
  6. 新生児・赤ちゃんの頭囲は気にしすぎないで!

新生児・赤ちゃんの頭囲の平均は?成長曲線での正常値は?

出生時の頭囲は33cmほどで、胸囲より少し大きいくらいが一般的です(※1)。その後、1歳で胸囲と同じくらいの大きさになり、以降は胸囲よりも大きくなると考えましょう。新生児・赤ちゃんの頭囲が正常か判断する基準として、成長曲線を参考にするとわかりやすいです。

成長曲線とは、平均的な発達の基準値をグラフで男女別に示した曲線のことです(※2)。この成長曲線を参考に、自分の赤ちゃんが平均的なのか、また、正常なのかそうでないのかという判断基準にしやすく、病気の早期発見・治療などにも繋がります。

男の子の頭囲の平均は?

成長曲線における新生児の男の子の平均的な頭囲の値は33.5cmほどです。また、生後1ヶ月だと34.2~39.2cm、3ヶ月だと41cm、1歳になると43.6~48.8cmが基準となります。ただし、新生児・赤ちゃんの頭囲には遺伝などの影響で個人差もあるので、多少の誤差はあっても問題ありません。男の子は、女の子よりもやや大きいと覚えていきましょう。(※2)

女の子の頭囲の平均は?

成長曲線における新生児の女の子の平均的な頭囲の値は33.0cmほどです。また、生後1ヶ月だと33.5~38.3cmくらい、1歳になると42.5~47.7cmくらいが基準です。

ただし、新生児・赤ちゃんの頭囲は個人差があり、大きめや小さめであっても遺伝など病気ではない要因によるものであることは少なくありません。多少の誤差はあるものですが、女の子の場合は、男の子の基準値よりも少し小さめと覚えていきましょう。(※2)

新生児・赤ちゃんの頭囲の異常はどれくらい?

新生児・赤ちゃんの頭の大きさは、遺伝もあるので平均値に多少の誤差が生じるケースもあります。新生児からの頭囲の成長が、成長曲線に沿うように発達をしていれば正常です。しかし、赤ちゃんの頭囲が急激に大きくなったり、全く発達しないようならば、病気も考えられるので、異常を感じたら早めに病院を受診しましょう。

また、頭囲が大きい・小さいだけでなく、頭蓋縫合早期癒合症や斜頭症などにより、頭の形がいびつになってしまうケースもあります。新生児・赤ちゃんは、頭蓋骨がまだ柔らかく骨と骨がくっついていないため、注意が必要です。(※3)

(赤ちゃんの把握反射・吸啜反射に関する異常については以下の記事を参考にしてみてください)

把握反射・吸啜反射とは何?反応がない・弱いのは異常?いつまで確認できる?

新生児・赤ちゃんの頭が大きい原因や病気の可能性

成長曲線の基準を上回り、新生児・赤ちゃんの頭が大きい場合は、どのような病気が疑われるのでしょうか。疑わしい病気とその原因について、詳しく見ていきましょう。いわゆる巨頭症は、脳周辺の機能障害による先天性のものや、頭部外傷による後天性のものもあります。

水頭症

新生児・赤ちゃんの頭囲が大きすぎるのは、水頭症が考えられます。水頭症は、脳の髄液が過剰になってしまう病気です。頭囲が大きくなるほか、脳髄液が脳を圧迫することで、脳の機能に影響を与えてしまうため、発達に影響が出たりや痙攣などの症状を引き起こしたりするおそれがあります。(※4)

髄液は、脳の中心になる脳室で生成され、脳の表面に流れ出て吸収されます。この通り道が閉塞した場合や吸収能力が低下することによって水頭症を発症してしまいます。

水頭症には先天性と後天性があります。先天性は、ママが妊娠中に風疹やトキソプラズマなどの感染症にかかってしまうことで引き起こされるというものです。一方、後天性の原因で発症する場合は、頭部の怪我による頭蓋内出血や、感染症などが考えられます。

脳腫瘍

新生児・赤ちゃんの頭囲が大きすぎるのは、脳腫瘍の疑いがあります。水頭症を発症する原因の一つでもある赤ちゃんの脳腫瘍は、小脳や脳幹にできる事例が多いです。すると、髄液の流れが悪くなって、頭囲が大きくなってしまいます。(※5)

ソトス症候群

新生児・赤ちゃんの頭が大きいのは、ソトス症候群という推定患者数1~2万人に1人といわれる難病で見られる症状でもあります。5番染色体遺伝子の異常が原因で、新生児の時点から頭囲や体の成長が早くなりますが、一方で運動発達や知的発達に遅れが生じてしまう病気です。(※6)

硬膜下血腫

頭に外傷を負うことで頭の中に問題が起こり、新生児・赤ちゃんの頭囲が大きくなるケースもあります。硬膜下血腫は、転倒や転落で頭を打ってしまうなどが原因で引き起こされる疾患です。頭の中に血が溜まってしまい、腫れあがって血腫ができてしまうことで発症します。頭囲が腫れあがったように大きくなっていたら、脳神経外科の受診をおすすめします。(※7)

硬膜下水腫

硬膜下血腫と少し似ていますが、脳を保護しているくも膜が裂けて、髄液や浸出液がくも膜と硬膜の間に溜まってしまう「硬膜下水腫」という病気も頭部の外傷が原因で頭囲が大きくなる病気の一つです。そのほか、細菌性の髄膜炎や脳腫瘍が原因でも硬膜下水腫を発症する場合があります。

くも膜のう胞

新生児・赤ちゃんの頭囲が大きくなってしまう病気の中でもかなり厄介といえるのが、くも膜のう胞です。この病気は、くも膜に髄液が溜まり、袋状に膨らんで脳を圧迫してしまいます。小児期に発症するケースが多く、手術が必要になる場合もあります。症状が現れにくい特徴を持つのでで、頭が大きいと感じたら早めに病院へ行きましょう。(※8)

(赤ちゃんの絶壁頭については以下の記事を参考にしてみてください)

赤ちゃんの絶壁頭を防止できる?原因や治し方は?おすすめの新生児枕も紹介!

新生児・赤ちゃんの頭が小さい原因や病気の可能性

続いて、成長曲線の基準値よりも新生児・赤ちゃんの頭囲が異常に小さい場合、いわゆる「小頭症」には、どのような病気が疑われるのでしょうか。疑わしい病気とその原因について、詳しく見ていきましょう。小頭症は、感染症や妊娠中の問題により、発達に問題が起こっている場合があります。

染色体異常

染色体異常や遺伝子の欠損により、新生児・赤ちゃんの頭が小さい症状が出てしまうことがあります。この原因の場合は、小頭症以外の合併症なども発症する恐れがあるので、注意が必要です。

胎内感染

感染症により、新生児・赤ちゃんの頭が小さいままというケースもあります。感染症による小頭症の一つに胎内感染が挙げられます。胎内感染は、妊娠中にママが風疹やサイトメガロウイルスなどに感染してしまい、赤ちゃんへ後天的に症状が出てしまうケースが多いです。

中枢神経感染症

感染症による新生児・赤ちゃんの小頭症の原因として、もう一つ挙げられるのが中枢神経感染症です。中枢神経感染症は、ウイルスや細菌などが脳や脊髄に感染するというもので、小頭症を引き起こします。

周産期障害

妊娠22週以降から生後7日未満までの「周産期」に、重症仮死などの周産期障害が起こってしまうと、新生児・赤ちゃんが小頭症になってしまう場合があります。妊娠中は母体にも気を遣って、胎児の成長に影響が出ないように気を付けましょう。

(赤ちゃんのおむつかぶれについては以下の記事を参考にしてみてください)

おむつかぶれに効く薬!市販〜ロコイド・アズノールなど処方薬まで!原因&対策を紹介!

新生児・赤ちゃんの頭が大きい・小さい場合の受診の目安

新生児・赤ちゃんの頭が大きい場合、巨頭症といい先程紹介した水頭症や脳腫瘍などの病気が原因となります。一方、新生児・赤ちゃんの頭が小さい場合は小頭症といい、感染症や妊娠中の問題により、発達に問題が起こっていると考えられます。(※9)

巨頭症および小頭症が疑わしい場合というのは、成長曲線に沿わず頭囲の発達が乱れている、発達な急激および停滞がみられるといった場合です。成長曲線などの数値はあくまでも平均値なので、遺伝など多少の個人差は考慮したうえで、これらの異常を受診の判断基準にしてみましょう。

このような異常は新生児や赤ちゃんによく起こることではないので、誰しもが普段から気を張る必要はあまりありませんよ。赤ちゃんの成長曲線に急激な変化が生じている場合は、主治医に相談してみることをおすすめします。

(赤ちゃんの頭蓋骨の異常については以下の記事を参考にしてみてください)

大泉門と小泉門とは?赤ちゃんの病気・異変がわかる?頭蓋骨の穴の閉鎖時期は?

新生児・赤ちゃんの頭囲は気にしすぎないで!

頭の大きさは遺伝などの影響でそれぞれの新生児や赤ちゃんによって個人差があります。平均値にピッタリ合わなくても、成長曲線に沿うように緩やかに発達していれば正常です。

基準に敏感になり過ぎると、子育てがストレスになってしまい体調を崩す原因にもなってしまいます。新生児・赤ちゃんの頭囲が急激な発達や未発達といった明らかな異常が見られる場合には、早めに病院で相談しましょう。

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