新生児のうんちの回数や色|便が水っぽい時の体調は?多い/少ない時は病院に行くべき?

【医師監修】新生児の「うんちの状態」や「量」「回数」は赤ちゃんの身体の調子を教えてくれるとても重要な情報源です。赤ちゃんのうんちの回数や色などは、大人のものとは全く違います。うんちの量が急に多くなったり、少なくなったりすると不安になる方も多いでしょう。初めての経験に焦ってしまうことのないよう、新生児のうんちについての知識をしっかり入れておきましょう。

( 4ページ目 )
Commentator
|
専門家監修
新井昇子
3歳男児と7歳女児の子育て中の小児科医です。現在は、魔法の子育てセミナー、個人セッションも行なっております。子育ての経験と心理学・医学的知識、・・・
> プロフィール詳細
Contents
目次
  1. 赤ちゃんのうんちは大切な情報源
  2. 新生児の一番最初のうんち、胎便
  3. 胎便をちゃんと出してあげることが大切
  4. 新生児のうんちの状態
  5. 新生児のうんちの回数
  6. 母乳とミルクでうんちの回数に違いはある?
  7. うんちの回数が異常に多い、少ないときは?
  8. 新生児の正常なうんちの色
  9. 注意が必要なうんちの色
  10. 赤ちゃんのうんちの変化、不安になるのは当たり前!

新生児のうんちの回数は多いものとは言えども、赤ちゃんも下痢をします。原因は「ウイルス性のもの」や「細菌性のもの」「ミルクや母乳の消化不良」などです。1日20回以上のうんちまたは、普段よりも回数が多く、水のようなうんちの時には下痢の可能性があります。「発熱」「機嫌が悪い」「哺乳が良くない」などの症状が見られた時は医師に相談しましょう。

うんちの回数が少ない【新生児の便秘】

新生児の便秘とは「何日出なかったら便秘」という定義はありません。1日何度も出ていた子が1日うんちをしなければ便秘状態といえます。母乳の場合の原因は、脂肪分の多い母乳にあるので、ママは食事の内容を改善する必要があります。ミルクの場合は銘柄を変えて試してみることが必要です。

新井昇子

小児科医

腸内細菌叢も変化している時期ですので、便の性状や回数は変化するもの、という認識が必要です。赤ちゃんの全身状態や便の性状、回数の推移から判断しますので、心配ならご相談ください。
さらに、母乳の成分と母親の食事内容は関係があるというデータがありません。
ですので、お母さんの食事を変える必要は無いと思います。
ミルクの銘柄は変えてみてもいいかもしれませんが、変えてからすぐには改善しないこともあるので、1週間くらい様子を見ることも必要なことがあります。

新生児の正常なうんちの色

赤ちゃんのうんちの回数や量などを確認するとともに、色に注目することも非常に大切です。離乳食が始まれば、食べるものの色によって便の色が変化することはよくあります。しかし、まだミルクしか口にしていない新生児にとって、うんちの色の変化は「体調の変化の大事なサイン」ということも多いです。

母乳・ミルクのうんちの色

完全母乳の赤ちゃんのうんちは、かぼちゃのペーストのような「オレンジ」や「やまぶきいろ」「黄色」をしています。また、ミルクは銘柄によって若干違いはありますが「濃い黄色」や「茶色」「緑がかった色」が多いです。母乳とミルクの混合の赤ちゃんは、その中間です。

緑のうんち

緑色のうんちを初めて見たときは誰もが焦るものです。しかし、新生児がアボカドのような明るい緑色のうんちをすることはよくあります。消化されるものが腸の中に留まっている時間が長いと、酸化され、pH(ペーハー酸性度)が上がります。これにより、排泄物の色が緑色になります。

赤ちゃんの場合には顕著にみられますが、これは大人にもあることで、全くもって異常なことではありません。しかし、緑色のうんちが連続して出ている場合は、肝臓に問題が見られる可能性もあるので、医師に相談してみましょう。

注意が必要なうんちの色

一見異常そうに見える緑のうんちが問題ないからといって、他の色も大丈夫というわけではありません。ここでは、病気のリスクがあるかもしれない「新生児のうんちの色」についてご紹介します。

オレンジや赤のうんち

オレンジ色や赤などの明るい色のうんちは、出血している可能性があるので注意が必要です。便秘時の排便で出血し、まだらに血が混じったようなうんちは、自然と治っていくので心配いりません。

しかし、イチゴが潰れたような明るい色の場合や、ずっと赤いままの場合は「腸炎」であるケースがあります。「サルモネラ菌」や「病原性大腸菌」などといったウイルス性の場合もあるので、必ず医師に相談しましょう。