新生児のうんちの回数や色|便が水っぽい時の体調は?多い/少ない時は病院に行くべき?

【医師監修】新生児の「うんちの状態」や「量」「回数」は赤ちゃんの身体の調子を教えてくれるとても重要な情報源です。赤ちゃんのうんちの回数や色などは、大人のものとは全く違います。うんちの量が急に多くなったり、少なくなったりすると不安になる方も多いでしょう。初めての経験に焦ってしまうことのないよう、新生児のうんちについての知識をしっかり入れておきましょう。

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専門家監修
新井昇子
3歳男児と7歳女児の子育て中の小児科医です。現在は、魔法の子育てセミナー、個人セッションも行なっております。子育ての経験と心理学・医学的知識、・・・
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Contents
目次
  1. 赤ちゃんのうんちは大切な情報源
  2. 新生児の一番最初のうんち、胎便
  3. 胎便をちゃんと出してあげることが大切
  4. 新生児のうんちの状態
  5. 新生児のうんちの回数
  6. 母乳とミルクでうんちの回数に違いはある?
  7. うんちの回数が異常に多い、少ないときは?
  8. 新生児の正常なうんちの色
  9. 注意が必要なうんちの色
  10. 赤ちゃんのうんちの変化、不安になるのは当たり前!

胎便には黄疸の原因になる「ビリルビン」という色素成分が入っています。これが排泄されないとビリルビン濃度が上昇し「新生児黄疸」になります。ビリルビン値が高いままの状態が続くと、後に後遺症などが残ってしまう危険性もあるため、注意が必要です。(※2)

2.胎便が新生児に与える影響【チアノーゼと呼吸困難】

生まれる前の赤ちゃんの排泄は、一般的にうんちは無く尿だけです。ごくまれにお腹のなかで排便することで羊水が汚れ、赤ちゃんその羊水を飲んでしまうことがあります。これにより気管支が詰まり「チアノーゼ」や「呼吸困難」になってしまう例もあります。

ちゃんと胎便を出してあげるためには?

初めて赤ちゃんにあげるおっぱいを「初乳」と言います。初乳には、ママの免疫力を赤ちゃんに分け与える役割があります。さらに、赤ちゃんの排便を促進させる効果もありますので、できるだけ初乳をあげるようにしましょう。

また、まだいきむ力が十分にないことから胎便が出せない赤ちゃんもいます。その時は、助産師さんが綿棒浣腸などの処置をして排泄させてくれます。これにより、赤ちゃんが母乳やミルクをよく飲めるようになり、排便もしやすくなるという良い循環につながります。

新生児のうんちの状態

新生児のうんちの形状やにおいなどは、大人のものとは大きく異なります。ここでは新生児のうんちについて、また「母乳」「ミルク」で育つ赤ちゃんについてそれぞれ見ていきましょう。

新生児のうんちの形状や匂い

赤ちゃんのうんちは水っぽいので、下痢をしているのではないかと心配になります。しかし、それはまだ赤ちゃんが水分しか口にしていないからなのです。赤ちゃんは基本、水っぽいうんちをします。そして徐々に水っぽさは減っていき、離乳食が始まると固形のうんちになっていきます。

また、新生児のお腹の中には、うんちやおならを臭くする原因の悪玉菌がまだ存在しないため、強いにおいはありません。

まなパパ

30代男性

うんちがかなり固形になってきて、匂いも変わってきた。成長が嬉しい反面、新生児のときの白いつぶつぶの混ざったヨーグルトの匂いのうんちがもう見れないと思うと少し寂しい。

新生児のうんちには、白いつぶつぶが混じっているケースが多くあります。初めて見たときには心配になるかもしれませんが、これは「顆粒便」といいます。「母乳やミルクの脂肪分」や「カルシウム」が便に混ざったものなので、特に心配することはありません。

母乳とミルクの違い

母乳には「乳糖」と呼ばれる糖分が含まれています。乳糖は、赤ちゃんの「腸内ビフィズス菌」を活性化するので、ミルクより母乳のほうが、緩く水分の多いうんちが出ます。また、乳糖は腸内で乳酸を作り出すので、その影響により少し酸っぱいにおいになります。それに比べミルクの赤ちゃんは、固めで粘り気のあるうんちでにおいはほとんどありません

新生児のうんちの回数