新生児の呼吸が荒い!対処はどうすればいい?病院へ行く目安は?

愛おしい赤ちゃんが生まれても新生児の時には不安が多くつきまといますね。特に多い悩みに新生児の呼吸が荒いことがあげられます。赤ちゃんの呼吸が早くなったり、苦しそうだったりしませんか?今回は、新生児の呼吸が荒い原因や対処方法などを紹介します。

Contents
目次
  1. 新生児の呼吸が荒いことはよくあるの?
  2. 呼吸が荒い場合の新生児は病気が原因?
  3. 新生児の呼吸が荒い時にできる処置と病院に行くタイミング
  4. 新生児の呼吸が荒いとすぐに気づくためには?
  5. 注意が必要な新生児の呼吸の荒い状態
  6. 新生児の呼吸が荒いときは落ち着いて対処しましょう!

新生児の呼吸が荒いことはよくあるの?

赤ちゃんの呼吸の乱れを不安に感じる方は多くいるようで、新米ママさんは特に心配されるようです。しかし、新生児の呼吸が早いことや荒いことは普通のことです。まずは過剰に心配しないでくださいね。

新生児の場合、筋肉がしっかりと発達していないこともあり、呼吸をうまく行えないことはよくあります。ここで知識を身につけて、冷静に対処しましょう。

この方のように、生まれてすぐに呼吸障害を引き起こす場合もあるようです。せっかく生まれてきた赤ちゃんなのでかなり心配になりますが、珍しいことではないようです。

新生児一過性多呼吸などの呼吸障害に関しては経験されている方も多いようです。

新生児の呼吸開始

新生児が産道を通過してしてから初めて呼吸をするとき胎児の肺は羊水で満たされていて、産道を通る時にその羊水を吐くことで排出します。そして、肺に一気に空気が吸い込まれ、呼吸することになります。しかし、新生児はこの呼吸開始時にうまく呼吸ができずに呼吸障害になることがあるのです。

新生児の呼吸数

次に新生児の呼吸数についてですが、一般的に1分間に40回から50回とされています。これは大人のおよそ2倍の呼吸数なので、荒い、早いと感じてしまうかもしれません。

また、授乳中や授乳後、さらに泣いた後などは呼吸数が増え、眠っている時は呼吸数が減ります。新生児、赤ちゃんは腹式呼吸をしていますので軽くお腹に触れてみて呼吸数を確認してみるといいでしょう。

小児科医 保田 典子

ぐっすり寝ている時幼児の呼吸数が40回、小学生の呼吸数が30回くらいの場合、呼吸数が多いといえます。 状況によってはその回数の範囲内でも絶対安心というわけではありませんよ。

ちなみに、先ほどから挙げている「新生児」とは母子保健法で生後28日未満の赤ちゃんのことで、離乳食を取るようになったりハイハイするようになる頃までを乳児、自ら歩けるようになってから小学校に入るまでの時期を幼児と言います。当然、成長していくにつれて呼吸数も減る傾向にあります。

乳児の呼吸数は1分間に50回までの呼吸数、幼児は1分間に40回までの呼吸数が正常とされています。また、小学生以上の学童時期には1分間に30回までの呼吸数が正常です。(※1)

様々な新生児の呼吸障害

新生児は呼吸が早いこと、荒いことがふつうとは言っても呼吸障害の可能性もあります。ひとつには「多呼吸」と呼ばれる、1分間に60回以上の呼吸がある状態。何らかの原因で1回の呼吸でガスの交換が不十分の時に起こり得る障害です。

また、「呻吟(しんぎん)」と言ってうめき、うなりを伴う呼吸をする時や、「シーソー呼吸」という障害もあります。通常の呼吸は胸とお腹が同時に上下しますが、シーソー呼吸は胸が上がる時にお腹が下がる現象を指します。

「陥没呼吸(かんぼつこきゅう)」という障害もあり、吸気時に肋骨(ろっこつ)の下や胸の中央の胸骨の上などに陥没をができる呼吸をいいます。しかし、健康に問題ない新生児でも軽度の肋骨下や肋骨間の陥没がある呼吸をする場合もあります。

また、「鼻呼吸」なども少し気になるかもしれませんが、これはさほど重大な障害ではないとされています。

(その他の呼吸の異常については以下の記事も参考にしてみてください)