新生児の呼吸が荒い!対処はどうすればいい?病院へ行く目安は?

愛おしい赤ちゃんが生まれても新生児の時には不安が多くつきまといますね。特に多い悩みに新生児の呼吸が荒いことがあげられます。赤ちゃんの呼吸が早くなったり、苦しそうだったりしませんか?今回は、新生児の呼吸が荒い原因や対処方法などを紹介します。

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Contents
目次
  1. 新生児の呼吸が荒いことはよくあるの?
  2. 呼吸が荒い場合の新生児は病気が原因?
  3. 新生児の呼吸が荒い時にできる処置と病院に行くタイミング
  4. 新生児の呼吸が荒いとすぐに気づくためには?
  5. 注意が必要な新生児の呼吸の荒い状態
  6. 新生児の呼吸が荒いときは落ち着いて対処しましょう!
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注意が必要な新生児の呼吸の荒い状態

呼吸の障害の原因については紹介しましたが、注意したい新生児の呼吸の乱れの状態をご紹介します。重複することもあるかもしれませんが頭に入れておきましょう。

注意が必要な新生児の呼吸【高熱が続く呼吸の乱れ】

まずは高熱が続く場合です。一般的には新生児は外出することも少なく風邪を引くことは考えにくいのですが、菌に感染することもあります。

鼻づまり、発熱、鼻水と風邪の症状が現れることで呼吸が早くなったり乱れたり、そんなことも考えられます。哺乳をしなくなった、機嫌が悪い、顔色が悪く苦しそうといった場合には注意しましょう。高熱など風邪が原因である可能性があります。

注意が必要な新生児の呼吸【突然の咳や喘鳴(ぜんめい)】

突然、呼吸が浅く、荒いと感じたり咳き込んだり、ゼーゼーと音がした時は喘息性気管支炎の疑いもあります。気管支喘息は1歳から2歳を過ぎてからがほとんどですが、赤ちゃんの場合、気管支が細くて弱いので痰(たん)がたまりやすいのです。よって、呼吸する時に苦しそうになることも考えられています。呼吸に苦しそうな場面を見過ごさないようにしましょう。

注意が必要な新生児の呼吸【荒い呼吸の時に肋骨がへこむ】

先ほど新生児の呼吸は1分間に40回から50回と紹介しましたが、60回を超える場合、さらには安静にしている時・寝ている時の呼吸が早い場合、また呼吸をする時に肋骨の間がへこむ症状がある場合は、呼吸器疾患の疑いも考えられます。

注意が必要な新生児の呼吸【皮膚や唇が青い】

チアノーゼと言って酸素不足になっていると皮膚や粘膜が紫色になる状態があります。呼吸が早くなったり荒かったりと言った乱れから皮膚が青紫色になることもありますので確認してみましょう。心臓や肺に何かしらの負担がかかっていることもあるので、注意が必要です。

苦しそうな呼吸は要注意

苦しそうに呼吸している場合には注意が必要です。大人の主観で構いませんので、日々赤ちゃんの呼吸の仕方を観察しておくことが大切です。ゼーゼーと音がなる呼吸、咳き込んだ呼吸、早い呼吸、呼吸方法がいつもと違う…異変をしっかりと察知してあげてくださいね。日頃のスキンシップで感じ取っていきましょう。

もう少し詳しく言えば、新生児の呼吸を観察、チェックする時には呼吸数だけで異変があると判断するのは早計です。安静な状態の時に胸腹部の動きを1分間測り、呼吸数とともに無呼吸の状態があればその時間も計測します。更に胸とお腹が同じタイミングで上下しているか、音の出る呼吸をしていないか、最後に肌が綺麗なピンク色かをみて判断しましょう。

小児科医 保田 典子

新生児が高熱を出した場合は必ず受診しましょう。新生児が高熱を出すことは少なく、急激に病状が進むことがあるからです。

新生児の呼吸が荒いときは落ち着いて対処しましょう!

今回は新生児の呼吸が荒い時の原因や対処方法を紹介しました。いろんな異常を感じたとしてもしっかりと落ち着いて対処してあげてくださいね。新生児の呼吸は大人よりも早いのは当然ですので、これを機に、正しい知識も身につけていきましょう。

(お子さんがうなる場合については以下の記事も参考にしてみてください)

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